一戸建てvs.マンション と 持家vs.賃貸――理想と現実 テーマ連載【私における住宅の「賢い選択」(1)】

住宅費

あなたはマンションに住んでいますか? それとも,一戸建てですか?
それは賃貸住宅? それとも持家?

人生三大費用は「子の養育費,住宅費用,老後の生活費」。
その中でも住宅費用は大きなもの。
20~80歳の60年間支払い続けた場合,月額8万円の支払で5760万円,15万円の支払で1億800万円にもなります。資産管理の上で欠かすことのできない論点です。

一戸建てvs.マンション と 持家vs.賃貸

結局はその人のライフスタイルに合わせて選択することになります。
しかし,賢い選択をする上で情報とその分析は欠かせません。

このシリーズではデータや生活の中で感じることを元に,【一戸建てvs.マンション と 持家vs.賃貸】のメリットとデメリットを考察していきたいと思います。

今回は一戸建てvs.マンション と 持家vs.賃貸の理想と現実について。

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理想:マンションより一戸建て

一戸建てとマンション,国民の希望はどうなのでしょう。

国土交通省の「平成28年度土地問題に関する国民の意識調査」によれば,「一戸建て」が70.2%,「どちらでもよい」が18.4%,「マンション」が9.0%となっています。
平成8年度までは約90%が一戸建て志向だったので,徐々にマンションでも良いという人が増えてきたのでしょう。

内訳を見ると面白いことがわかります。
年齢区分では,年齢が上がるほど一戸建て志向が強く,20代は50.4%であるのに対して70代以上では83.1%にも上ります。
20代では約40%,30~40代では約30%が「どちらでもよい」と回答しており,世代間の考えの違いが際立つ格好となっています。

現実:一戸建てが多いものの,理想より少ない

一方で,国民の現実はどうでしょうか。

総務省統計局の「社会生活統計指標――都道府県の指標2018」では,2013年の調査で一戸建て住宅が54.9%,共同住宅が42.4%でした。
一戸建てを理想とする人が7割であるのに対して,現実の調査では徐々に一戸建ての比率は減少し,共同住宅が増えています(5年で約1%ずつの変動なので,ほぼ横ばいですが……)
一戸建て希望でも何らかの理由で叶わず共同住宅に住んでいるという人も多いことが推察されます。

一戸建て住宅の比率には地域差が大きく,最も割合の高い秋田県は8割を超えており,最低の東京都では3割未満です。
地域差の感覚は多くの方の印象と合っている結果ではないでしょうか。

理想:持家希望者が8割以上

では,持家と賃貸ではいかがでしょう。
前述の国土交通省の調査では,「土地・建物を両方所有したい」が79.3%,「建物を所有していれば借地で構わない」が4.5%,「借家(賃貸住宅)で構わない」が13.3%でした。
過去の調査からはあまり変動がなく,年代間の差も一戸建てvs.マンションほど差はありません。
若年層に土地・建物両方の所有を希望する人が若干少ないくらいです。

差が現れた点としては,一戸建てを希望する人は9割以上が土地・建物の所有を希望するのに対して,マンションを希望する人は5割未満,賃貸で構わないという人が36%に達したことです。
世の中には一戸建て・持家を希望する人が一番多く,次いでマンション・持家派,そしてマンション・賃貸派でほぼ全てで,一戸建て・賃貸派はほぼいないということがわかります。

現実:持家が多いものの,理想より少ない

こちらも現実を調べてみました。
前述の総務省統計局の調査では,持家が61.7%,賃貸が35.5%でした。
一戸建てvs.マンションと同じく,現実は希望通りにならないことも多いようです。この比率は2003年の調査以降,特に変化はありません。

都道府県間の比較では,一戸建て比率の高い県は持家比率が高くなります。賃貸比率のほうが持家比率より高いのは沖縄県と東京都でした。
東京が高いのはイメージがつきますが,沖縄が高いのはなぜでしょう? 那覇市(およびその周辺地域)は三大都市圏を除くと人口密度が全国トップで,那覇市はほぼ全域がDID(人口集中地区)であることも関係しているのでしょうか。

一戸建て・持家が多いが,全員に最適解とは限らない

これまでの調査を踏まえると,「一戸建て・持家」の希望が最も多く,叶わない人もいるにせよ,現実には「一戸建て・持家」が最大勢力であることが推定できました。

しかし,それが全ての人にとって最適な住まいではありません
マンションも賃貸もそれぞれメリットがあるのです。

人生三大費用であり,人によっては最大費用でもある「住宅」における賢い選択のために。
この連載では,【一戸建てvs.マンション,持家vs.賃貸】という軸から,
・居住に関すること
・お金に関すること
を中心にまとめていきたいと思います。

中古住宅という選択肢もある

余談ですが,国土交通省の調査には他の項目もあり,その中の一つに,住宅を所有したい人に【新築vs.中古】も尋ねています。
結果は新築が56.7%,どちらでもよいが27.8%,中古住宅が2.3%。年次ごとの推移としては,新築が若干減少し,どちらでもよいがその分増加傾向です。

100年耐久を謳う物件も多く出てきたものの,中古住宅よりも新築住宅に人気がある傾向はしばらく続きそうです。

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