入院・手術への備え【生命保険】

保険

自分の死亡時を想定して少し元気がないなまずんです。

今回は入院・手術についてまとめます。今まで入院したことのない健康な人でも,事故に巻き込まれたり突然の病気になることは十分ありえます。20代独身の自分にとって,どんな備えが必要なのでしょうか。

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公的な保障+生命保険+保有資産額 > 必要資金 の基本式が成り立てばよい

死亡,高度障害,就労不能時の保障を検討した際では,不測の事態を迎えた場合,ある程度の公的な保障があることを説明しました。
十分な資産があり,万一の場合が起きても資金が底を尽きないのであれば,保障額は低くて良い,あるいは全く無くて良いことにも触れています。

今回テーマとする入院・手術や満期返戻金についても,死亡,高度障害,就労不能時と基本的な考え方は同じです。公的保障と必要資金を調べ,保有資産額を勘案して足りない分を生命保険で補うという考え方を持っています。

ちなみに,生命保険文化センターによると,日本人の72%が生命保険の入院医療保障に入っており,主に入院1日あたり約1万円が支払われる保障に加入しています(生命保険文化センター「平成28年度生活保障に関する調査)。

入院にかかる費用は1日あたり平均約2万円

では,入院時にはどんな費用がかかるのでしょうか?
大きく分けて治療費治療以外の費用に分けられます。

1)治療費

疾患そのものの治療にかかる費用です。

健康保険の自己負担分(基本は3割負担)
入院料や技術料,管理料などです。手術費用や投薬費用が含まれます。
健康保険の自己負担分が高額になった場合は高額療養費制度による支給を受けることができます。1か月の上限額は次のとおりです(厚労省 高額療養費制度を利用される皆さまへを参考に作成)。

  • 年収約1160万円以上:252,600円+(医療費-842,000)×1%
  • 年収約770万円以上:167,400円+(医療費-558,000)×1%
  • 年収約370万円以上:80,100円+(医療費-267,000)×1%
  • 年収約370万円以下:57,600円

例えば年収600万円の人の場合,30万円の自己負担が生じたときは
80,100円+(300,000-267,000)×1%=80,430円 がその月の上限額となります。

先進医療費用(10割負担)
先進医療とは特定の医療機関で研究・開発され,実施されている医療技術のうち厚生労働大臣の承認を受けた治療法です。有効性や安全性は一定水準を満たしていますが,健康保険適用の治療法(標準的な治療法)と比較して治療成果や安全性が高いとは必ずしも言えません。

陽子線・重粒子線を用いたがん治療など,先進医療には約100種類が指定されており,定期的にその内容は見直されています。

先進医療の各技術の概要|厚生労働省
先進医療の各技術の概要について紹介してい...

料金は数千円といった比較的安価なものから陽子線・重粒子線治療のような300万円程度のものまで存在します。
入院時の検査や診察代などは健康保険に含まれ,高額療養費制度の対象ですが,先進医療の部分は全額自己負担かつ高額療養費制度の対象外です。医療保険・生命保険の先進医療特約はこの自己負担分に備えるものです。

2)治療以外の費用

差額ベッド代
個室など一定水準を超える部屋への入院を希望する場合,差額ベッド代を全額自己負担する必要があります。平均的な1日あたりの差額ベッド代は個室で約7800円,4人部屋で約2400円と言われます(厚労省 中医協資料より)。概算でそのエリアのホテル料金と同水準と言われることもあります。
大部屋ではプライバシーが限られた状況であり,場合によっては夜間にうるさいなどのストレスが生まれることがあります。

病院食費用
入院中の食事費用は全国一律です。健康保険の入院時食事療養費制度により決定されています。その価格は1食460円です(厚労省ポスターより)。

交通費
自分自身の交通費はもちろん,見舞いに来る家族の交通費負担があります。一概にいくらと言えませんが,近隣ではない病院に入院した場合はそれなりの金額がかかってきます。

消耗品
病衣や下着,洗面用具等の身の回り品など,自身の生活のために必要なもの。

見舞いに対する交際費
見舞いや快気祝いに対するお礼。知人が多いほどかかってしまうかも?

合計いくらかかるのか?

生命保険文化センターの調査(平成28年度)によると,入院時の1日あたりの自己負担額の平均は19,835円です(資料)。これはあくまでも平均で,約6割は15,000円未満,約2割は15,000~30,000円,約2割は30,000円以上という分布です。
これは健康保険での治療費(高額療養費制度適用後),差額ベッド代,食事代,交通費や消耗品を加えた額ですので,数千円を占める差額ベッド代がかなり影響していると思われます。

入院日数はばらつきが多く,平均は19.1日であるものの,約7割は14日以内に退院しています。31日以上入院する人が平均を押し上げている印象です(資料)。

また,1回の入院での自己負担額の調査では,1回の入院で平均22.1万円がかかったとされています(資料

個人的には,医療保障は不要と判断

これらの結果から,ばらつきはあるものの入院にかかる費用は平均22.1万円で,先進医療を受ける場合,この金額に全額負担が加わるという結果になります。

個人的には,有効性が標準治療を必ずしも上回るわけではない先進医療を受ける意向は現時点では強くありません。ですから,この22.1万円+αを支払えればよいということになります。

61日以上入院してしまうような場合も約58万円の負担額です(資料)。場合によっては入院中は仕事による収入が途絶えてしまいますが,これらの出費(+その間の生活費)であれば,個人的には貯蓄と投資信託の一部切り崩しで乗り切れると判断します。

もちろん家族ができて,常に経済的に支えていないといけない状況になれば加入を検討する価値はあります。ライフイベントに合わせて,定期的に見直していきたいと考えています。

◆入院・手術以外に何に備えるべきかなど,保険の機能と生命保険の基礎知識についてはこちら。

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◆死亡時,高度障害時,就労不能時の必要資金の試算はこちら。

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