私立薬学部への進学費用と貸与型奨学金の話

190318私大薬学部への進学費用と貸与型奨学金の話 奨学金

なまずんです。

子どもの教育資金の確保は親にとって悩みの種でしょう。計画的に銀行預金を積み上げるか,保険で備えるか,はたまた投資を活用するか。方法はさまざまですが,教育資金を過不足なく予測するのは難しいと私は考えています。理由は進路によって必要金額が全く異なるためです。

準備が間に合わなかったり,準備していたけれど不足したりするときに有力な候補に上がるのが「奨学金」です。返済の有無で貸与型,給付型に分かれます。

借りる条件が緩いのは貸与型奨学金で,返済義務が伴います。しかし,学びを支援するという理念の下,銀行からの借入に比べ審査はゆるく,低い金利でかなりの金額を借りることができる仕組みです。

ときにその条件の緩さから,卒業後に返済困難になって破綻するといった悲しいニュースから時々悪者にされがちな一面もあります。しかし,この仕組みによって選択肢が広がる人も多いのです。私も奨学金に助けてもらった一人です。

私は私立の総合大学薬学部に通った大学時代にかなりの修学費用を使いました。この記事では私自身が幼稚園に入園してから大学を卒業し,社会人になるまでに両親はどれくらいの資金を使ったかを振り返ります。また,不足分を貸与型奨学金で補うことで進路が広がったとの実感のもとに,奨学金を借りる選択も有効という一個人の経験に基づく話をします。

スポンサーリンク

大学卒業までの学費

私は高校まで公立校,大学は私立の薬学部に通いました。実際にいくらかかったかを両親に聞くのは少し難しいので,高校卒業までの費用は2016年度に文部科学省が行った「子供の学習費調査」を参考とし,大学の学費は出身校の現在の学費を参照しました。

経年変化を見る限り,直近15年ほどにおいては公立幼稚園~高校の学費はあまり変化していないようです。

幼稚園=公立

3歳頃から北関東の農村で過ごした私にとって教育の選択肢は多くありません。自治体が運営する幼稚園の分園で十数人の仲間と幼稚園時代を過ごしました。

文部科学省の発表によれば,公立幼稚園に通う場合の学習費総額の平均は年間23.4万円,2年保育だったので,合計46.8万円です。

小学校=公立

複数の集落の中間にある小学校に徒歩で通っていました(通学距離は片道1.5kmほど)。現在は統廃合を経て,校舎は宿泊施設として利用されています。私も泊まったことがあります。卒業した小学校に宿泊するのは不思議な気持ちでした。

文部科学省の発表によれば,公立小学校に通う場合の学習費総額の平均は年間32.2万円。6年間で合計193.2万円です。

中学校=公立

中学校は徒歩圏外で,スクールバスで通学しました。部活動に打ち込み,県大会で入賞したこともありました。

文部科学省の発表によれば,公立中学校に通う場合の学習費総額の平均は年間47.9万円。3年間で合計143.7万円です。

ですが,部活動で遠征が多かったので,課外活動費は平均より多額だったことでしょう。

高校=公立

高校受験に熱が入る都市部と違って,田舎の高校選択はのんきなものです。最寄りの進学校まで片道1.5時間かかる場所に住んでいたので,実質的に選択肢はありません。大して勉強せずに進学しました。農村部の進学校は入試こそあるものの,東大に入るような人から4年制大学に入れない人まで学力はさまざまです。

文部科学省の発表によれば,公立高校に通う場合の学習費総額の平均は年間45.1万円。3年間で合計135.3万円です。

学習塾が近くになかったので一貫して通うことがなく,学習塾関連の費用はかかりませんでした。

大学=私大薬学部(6年間)

大学は都内の私大薬学部に進学し,アパートで一人暮らしを始めました。薬学部の学習のほか,軽音楽サークル,投資・起業研究会など活動の幅を広げた時期でした。

大学のウェブサイトによれば,薬学部の学費は年間約220万円。入学金等を合わせると,6年間で合計約1350万円です。また,年間80~90万円程度の仕送りをもらっていたため,仕送りも合わせると総額で約1850万円になります。

上記と別に,日本学生支援機構から420万円奨学金(貸与型・有利子)を借りて生活費の足しにしました。加えて月に5万円程度(=6年間で360万円)ほどはアルバイトで収入を得ています。私自身が負担した金額も含めれば,大学生活6年間で約2600万円使いました。

いま振り返ればお金の面からは圧倒的に国立大学に進学したほうが負担は軽かったです。合格していた北海道の国立大学の薬学部の学費は6年間で学費350万円。学費だけで1000万円違いました。東京の学校に進んだのは両親の意見を参考にしてのことで,奨学金を借りてでも情報の中心地である東京に行ったほうがよいとの考えがあったように思います。

大学卒業までの3000万円超をどう支払ったか

幼稚園入園~大学卒業までの合計額を算出すると,私の場合,学費そのものは約1870万円でした。ほとんどは大学です。

私立薬学部の学費

加えて,大学6年間は生活費等で1250万円ほどかかりました。学費と合わせて3120万円の負担割合は両親:私=2340万円:780万円。もちろん,高校時代までの生活費は算入していませんから,両親が私を育てるために支払った金額は莫大です。両親には感謝をしてもしきれません。

私の実家は父親が公務員,母親が専業主婦でした。公務員としては比較的給与が高い仕事であったものの,兄弟が3人いるのでそれだけでは厳しかったと思います。

実際に,生活費が毎月10万円程度不足していました。アルバイトすればよいという考えもありますが,高校の授業のように朝から晩までぎっしりと詰まった薬学部のカリキュラムをこなしながらアルバイトで月に10万円を得るのはかなり難しいです。奨学金制度を利用できたから進学の選択肢が広がったのは間違いありません。結果的に,その大学に進学しなければ得られなかった良い友人や仕事に恵まれました。

奨学金の返済状況

有利子の奨学金の場合,借りた金額に利息を付けて返します。現在は年0.1%です。私の場合,毎月1.7万円を20年かけて返済することになっています(返済総額=426万円)。

就職してすぐの頃は借金をなるべく減らしたいと思い,余裕ができるとすぐに繰り上げ返済していました。しかし,超低金利の中では返済を急ぐ必要が少ないことに気付いてからはゆっくり返すことに考え直しました。社会人3年目が終わる現時点で債務超過状態を解消できたので,このままいけば順調に完済できそうです。

視野を広げることとなった進学先をお金と考え方の両方から勧めてくれた両親と,学びの選択肢を増やしてくれた奨学金の仕組みには感謝しています。

◆1日1回,あなたの応援が励みになります!
にほんブログ村 投資ブログ 資産運用へ

▼ ▽ ▼

当ブログでは有用な情報提供に努めていますが,情報の確実性を保証するものではありません。また,情報の誤り等がありましたらコメント等でお知らせいただけますと幸いです。

奨学金
スポンサーリンク
なまずんの「弱者のゲーム」――20代からの資産運用実践録

コメント

タイトルとURLをコピーしました