投資開始時期によるリターンの比較 24歳と30歳の場合

投資戦略

アラサー仮想女子のなまずんです。

先日の記事へさまざまなコメントをいただきありがとうございました。24~29歳で毎年90万円ずつ入金し,その540万円を毎年5%の利率で運用すると65歳で約3500万円になるというシミュレーションです。

20代の家賃が資産形成に与える影響を試算してみた
借りぐらしのなまずんティです。 「持ち家と賃貸,どちらが得か?」という二元論がありますよね。 往々にしてその結論は「どちらでもよい。好みで選べ」という落とし所になります(私...

この記事は「20代の実家暮らし」「20代の賃貸生活」を比較の軸に資産を予測しました。90万円は「毎月5万円+年2回の賞与で各15万円」で達成でき,20代でも実家暮らしならクリアできる水準です(手取り毎月20万円・年間賞与60万円の人が,毎月の貯蓄の半分を投資という条件)。

では,24歳ではなく6年遅れの30歳で投資を始めたら,65歳時点で資産の差はどれくらいでしょうか?

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投資を早期に始めるべき最大の理由は複利効果

「投資は早い時期に始めなさい」と言われます。少額で良いから投資を早く始めるべきと言われる最大の理由は複利効果元本が生み出した利息を再投資し,さらなる利息を生むことで雪だるま式に資産が増えていくのです。

複利効果は指数関数的に働きます。投資期間の最初は恩恵が小さいですが,長くなればなるほど大きな恩恵を受けることができます。

24歳開始と30歳開始の場合のシミュレーション

20代の家賃が資産形成に与える影響を試算してみた」と条件を揃えるため,投資開始後6年間,毎年90万円を入金し,年利5%,3%,1%で運用する場合を考えます。

①24歳で始め,29歳まで入金した場合

24歳で投資を始め,29歳までの6年間入金,元本を年利5%,3%,1%で運用した場合です。

赤=年利5%,橙=年利3%,淡赤=年利1%の場合

年利5%の場合,16年目の40歳で1000万円,30年目の54歳で2000万円,38年目の62歳で3000万円を突破し,65歳では3546万円となります。

年利3%の場合,24年目の48歳で1000万円を突破し,65歳では1687万円となります。

年利1%の場合,65歳では792万円です。

②30歳で始め,35歳まで入金した場合

30歳で投資を始め,35歳までの6年間入金,元本を年利5%,3%,1%で運用した場合です。

濃青=年利5%,青=年利3%,淡青=年利1%の場合

年利5%の場合,16年目の46歳で1000万円,30年目の60歳で2000万円,65歳では2646万円となります。

年利3%の場合,24年目の54歳で1000万円を突破し,65歳では1413万円となります。

年利1%の場合,65歳では746万円です。

利回りが高いほど複利効果の恩恵が大きい

①と②のグラフを重ねてみました。

色は①,②のグラフと同じ

運用の利回りごとに,結果の差額を一覧にすると以下の通りです。

  • 5%で運用
    ⇒65歳時点の差は900万円
  • 3%で運用
    ⇒65歳時点の差は274万円
  • 1%で運用
    ⇒65歳時点の差は46万円

利率5%で運用した場合は運用期間が6年違うだけで900万円も結果に差がつきました。複利効果は指数関数的に威力を発揮するので,1年でも早く始めることが成果に直結することがわかります。

一方,利率が下がれば差はどんどん小さくなり,1%の場合は6年間運用期間が違ってもその差は46万円。6年も前倒しで投資を始めた成果としては,個人的に少し物足りない気もします。

長期運用するなら高利回りを狙える資産を組み込むべき

このグラフからは2つの戦略が見えてきます。

1つは,有限の人生の時間軸と利回りの関係性。長期投資といっても数十年ですから,1%程度の低利回りであれば投資期間に多少の差が生じたところで結果に大差はなさそうです。一方で,5%程度の比較的高い利回りが望める投資法であれば,1年でも早く,そして1%でも利回りが高いものへの投資がリターンを大きく分けます。その投資法が長期投資に見合う資産であるかどうかを考え,その中でより利回りの高い資産に早くからお金を投じる必要があります。

もう1つわかることは,「1%の利回りの資産に多くを投じる」より「資金は少なくとも,利回りの高い資産に投資する」ことで長期投資のパフォーマンスを大きく上げることができます。人によって取れるリスクが違うとともに,20代,30代はお金のかかるライフイベントが多く,現金が必要になる機会も多いです。
そこで数十年単位の長期投資であれば,低利回りの資産をポートフォリオに組み込まず,高利回りの資産+余裕を持った現金という形で,現金でリスクコントロールをする方法も一つの手なのではないかと思います。

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