低コスト投資信託を比較する【先進国株式編】2018年10月

投資信託・ETF

なまずんです。

2018年10月時点での,先進国株式クラスのインデックスファンドの比較記事です。インデックスファンドは指数への連動をめざしますが,同じ指数に連動するファンドなら何を選んでも同じ結果が得られるわけではありません。

リターンを高めるにはコストの抑制が重要です。コストである信託報酬を中心に,いくつかの条件を定めました。選ぶ参考になれば幸いです。

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先進国株式クラスの比較

比較に際し,定めた条件は以下です。

  • 販売手数料のかからないノーロードファンド
  • 信託報酬年率0.3%以下(税込)
  • 総資産額10億円以上で,増加傾向

投資信託調査会社のモーニングスター社でファンドを検索したところ,条件に合うのはMSCI kokisaiインデックスに連動する以下の5本でした。

ファンド名信託報酬等(税込)実質コスト比率純資産額(百万円)設定日決算日リターン(3年)標準偏差(3年)備考
ニッセイ外国株式インデックスファンド0.11772%0.315%97,1712013年12月10日2017年11月20日12.32%14.46配当込み指数に連動
たわらノーロード先進国株式0.216%0.281%26,5872015年12月18日2017年10月12日----配当込み指数に連動
eMAXIS Slim先進国株式インデックス0.11772%--23,3492017年2月27日2018年4月25日----配当除く指数に連動
iFree外国株式インデックス(H無)0.21%0.274%1,5782016年9月8日2017年11月30日----配当除く指数に連動
つみたて先進国株式0.22%0.317%1,5652017年8月16日2018年6月25日----配当除く指数に連動

※決算日が異なるため,単純比較はできません。

※運用期間1年未満の「つみたて先進国株式」の実質コストは運用期間で1年に比例計算しました。運用期間中に信託報酬が変更された「eMAXIS Slim先進国株式」の実質コストは運用期間での比例計算が難しく,今回は非掲載としました。

どのファンドを選ぶか?

まず驚くべきは3条件を満たすファンドが少ないこと。世間には相当数のファンドがありますが,長期投資に値する条件の良いファンドは少ないことがわかります。

市場平均に近いリターンを狙うインデックス投資家にとって,リターンをコントロールすることは不可能です。しかし,コストはより低い商品を選ぶことで下げることができます。

そこで,ファンド選びは信託報酬や実質コストを軸に考えます。なお,実質コストとは運用の結果わかるもので,信託報酬+売買委託手数料+有価証券取引税+その他(監査費用等)です。

決算日がファンドによって違うので直接比較はできませんが,概ねどのファンドも0.3%程度の低廉な水準に抑えられていることが推定できます(「eMAXIS Slim先進国株式」は「つみたて先進国株式」と共通のマザーファンドのため,信託報酬が低い分,実質コストはこの5本の中で最低水準と推測できます)。

マザーファンドが同じ「eMAXIS Slim先進国株式」と「つみたて先進国株式」では,信託報酬が低い「eMAXIS Slim先進国株式」のほうが運用成績が確実によりよい成果を上げるでしょう。2つのファンドは実質的に同じ商品です。「eMAXIS Slim先進国株式」はネット証券中心に,「つみたて先進国株式」は対面販売中心で売られているようです。

「つみたて先進国株式」を除く他の4つのファンドから選ぶのが現時点ではベストに近い選択肢と言えそうです。一つに絞れない理由は,「ニッセイ外国株式インデックスファンド」は信託報酬が低いものの実質コスト割合が高く,「たわらノーロード先進国株式」は実質コストが低いものの信託報酬が高く,「eMAXIS Slim先進国株式」と「iFree外国株式インデックス」は配当除く指数との連動を標榜しているためです。いずれも一長一短と思います。

低コスト投資信託は近年設定のものばかり

このように条件を設定して比較すると,低信託報酬のファンドは最近新規設定されたものばかりです。良い商品が出てきた反面,残年ながら昔から運用されていたファンドの信託報酬を下げる流れはありません。

運用会社にとっては既存ファンドの信託報酬下げよりも新規設定のほうが好都合なのでしょうが,長期投資を考えたときに,ファンドを乗り換えるのは税制上不利な選択です。今回比較したファンドは信託報酬下げ実績のあるものが多いので,今後も期待したいと思います。

なお,私は「eMAXIS Slim先進国株式」と「たわらノーロード先進国株式」に積立投資しています。11月に投資先商品を再検討する参考にしようと考えています。

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