円買いの為替介入は24年ぶりとのこと

インデックス投資以外
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この半年ほど、「◯年ぶりの円安」というフレーズが繰り返し言われていますが、円安に対して日本政府が24年ぶり(1998年以来)に介入するという事案がありました。ドル円相場は146円付近から140円台まで円高に進みました(図はSBI証券から。次も)。

2022年9月の円買い介入

この図の真ん中あたりの急激な円高が介入による影響です。

ドル円が5時間で5円動くとは驚くべき変動です。でも半分くらいは戻ってきているようにも思います。

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この1年の為替について思うこと

短時間での5円の変動はニュースとして目を引きやすいのですが、そもそもこの1年間でドル円の為替相場は30円以上も円安へ進んでいます。

2022年の円安

原因には日本と米国の金利差が拡大していることや、資源価格の上昇などによる日本の貿易赤字があると言われています。そこに9月22日に米国の利上げと、日本の金利の現状維持が発表されたことで一段と円安に動き、それによって介入の決断に至ったとニュースでは報じられていました。

ロイターの記事ではアナリストなどへの取材も掲載しており、今後も円安傾向は続くという見方が多いです。が、だからといって私が投資の方針を変えることはないのでここではそれについて詳しくは取り上げません。ただ、「円安誘導」を政策としていたアベノミクス以来の姿勢はすでに転換されたという意思表明がなされたとは言えるでしょう。

日本経済新聞の記事にも解説されているように、「円高を抑制する介入」は原理的にほぼ無限にできるのに対して、今回のような「円安を抑制する介入」は手持ちのドルの量に制約されるので、日本単独での為替介入には限界があるだろうとは思います。

「介入があるかも」というプレッシャーを与えて急激な円安を防ぐのがおもな目的ではないでしょうか。

投資家としては円安が進むと海外資産を買える量が減ってしまうので、「投資金額を今は減らしておいて、円高に進んだら多めに買う」という作戦や、短期的な円安&長期的な円高を予想して「為替ヘッジ付き投信を買う」というやり方もあるとは思います。

ですが、待ち望んだ円高が来る頃には海外株がそれ以上に高騰したなんてこともあるかもしれませんし、結局長期的に見て円安が続いていくかもしれません。

ですので私としては、引き続き「適当な量のリスク資産を持ちつづけておく」戦略で、変わらず積み立て投資をしています。もっといい対策方法があれば知りたいですが、この戦略で運用目標を達成できるならそれはそれで十分です。

将来に円高に戻る局面はきっとあると思いますが、それに賭けるようなことはしたくないですね。

通貨分散は必要だが……

さて、私が保有する金融資産の半分以上は投資信託に含まれる海外資産なので、円安が進めば円評価での資産は増えます。

だから「通貨分散しておいてよかった」という声も聞くことがあります。でも、個人的には分散はしておくべきだと思いますが、現時点で「よかった」とは思わないですね。

それは先述したように、今は「円で海外資産を買っている」段階だからです。

とはいえ、同時に海外株は下落しているので実質的には相殺されているとも見ることができ、「まあそんなものか」程度に思いながら積立投資を続けています。

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