2022年2月25日に、「NISAの利用状況調査(2021年12月末時点(速報値))」が金融庁ウェブサイトにて公開されました。
これは四半期に1回公表されるNISA制度の利用状況についての調査結果です。
つみたてワニーサが宣伝しているとおり、今回はつみたてNISAの口座数が500万をついに突破しました。
NISAの利用状況調査(2021年12月末時点(速報値))が、金融庁HPにアップされたよ🌟#つみたてNISA はおかげさまで500万口座突破したよ!これからもよろしくね😉https://t.co/oGErHhqkfk
— つみたてワニーサ (@Wa_nisa_FSA) February 25, 2022
制度開始4年で500万口座を突破
2018年に始まったつみたてNISAはちょうど4年で500万口座を突破しました。2022年2月28日のニッセイ基礎研究所のコラムでは、2021年は口座数だけでなく買付額も大きく増加したことが注目されていました(グラフはコラムより)。
2021年通してみても、口座数は2020年末の302万口座から2021年1年間で216万口座増えた。買付額は2021年1年間で8,000億円と2020年の4,600億円から2倍近くまで増加した。2018年から2020年までの3年間の累計買付額が7,600億円であったため、2021年1年間でその金額を上回った。
ちなみに、つみたてNISA口座を保有する人の約半分は20代・30代です。つまり、518万口座のうち約250万口座は20代・30代の人が利用しています。
20代・30代の総人口は約2700万人です。つみたてNISA口座は1人1口座しか持てませんから、20代・30代の11人に1人はつみたてNISA口座を持っていることになりますね。
なお、一般NISAもあわせると20代・30代で420万口座が開設されています。つまり約6.5人に1人はNISA・つみたてNISA口座を持っているという状況ですから、皆さんの周りにも投資家はたくさんいると思います。
買付金額は毎月約1.5万円に
先ほどのグラフを見ると、口座数が伸びる角度よりも、買付額のグラフの傾きのほうが大きいです。これは1口座あたりの買付額が増えていることをあらわしています。同じコラムに1口座あたりの平均買付額の推計も掲載されていました。
積立金額の平均値は2020年前半まで1.0万円ほどでしたが、2021年の第4四半期には1.5万円を超えており,約1.5倍になっています。2021年は株価が好調だったことも理由かもしれません。
株価が下がってきたこの2022年の第1四半期の結果がどうなるかも気になります。
なお、全体の約30%の口座は1年間の買付が0円だったのが現実のようです(表は大和証券のコラムより)。
他の制度と比べて使われていない割合が高いわけではありませんが、もったいないことです。せっかくの非課税投資制度ですから使いこなしていきたいですね。
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