突然ですが,皆さんは資産運用をいつまで続けるかについて考えたことはありますか?
人生には終わりがきます。先日,Twitterに以下の投稿をしたところ,深夜にもかかわらず思ったよりも反響をいただきました。
私はNISA口座を開設してインデックス運用を始めた2017年11月から毎月,その記録をこのブログに投稿しています。まだ始めたばかりではありますが,投資を続けた先にあることについて考えるようになりました。
書いているように,まずは600か月まで記録することが目標です。
積み上げる時期も取り崩す時期も運用は続ける
それはよく言われるようなインデックス投資の出口戦略の話だけではありません。
もちろん,出口戦略は重要です。このテーマはいずれ書きたいと思いますが,セオリー通りに運用しながら毎年一定の割合を目安に切り崩していくつもりです。
現金の比率や株式・債券の配分はそのときのリスク許容度によりますが,いずれにせよ人生の終わりまで,何らかの運用を続けることでしょう。
「人生100年時代」が到来し,老後の期間が延びています。そのため,老後資金目的の資産は運用しながら取り崩していく選択が妥当です。仮に65歳で退職したらその先は35年間もあります。35年間,無リスク資産で持ち続けるのと,リスク資産を入れて収益を得ていくのとでは大きな差ができるでしょう。
人生という長い時間軸でみた場合,最も多いパターンは次のようになるでしょう。
- 労働で収入を得ている期間:余剰資金をつくって運用する
- 退職後:取り崩しながら運用する
運用は人生が終わるまで続きます。私もこのパターンです。
そして,資産がプラスの状態で人生を終えれば,残された人がその運用を引き継いでいくことになりますね。
仮に投資開始から600か月後に私の寿命が来たとしても,より長い目で見れば,資産運用は終わらないことになりそうです。
現在の進捗状況とそれを見越した戦略
さて,私は25歳から運用を始めているので,運用開始から600か月なら75歳,720か月なら85歳まで生きたことになります。2人に1人は95歳まで生きるとも言われますので,それまで発信ができれば840か月(70年)の記録ができあがるはずです。
運良く840か月の記録ができても,この記事を読んでいる方の大半はこの世で読むことはできないと思いますが。その頃は個人ブログというものが存在しているかも不明ですね。
いまは40か月目なので,全体の5~7.5%が過ぎたところです。全体のうち60~70%は,余剰資金をつくって運用していくフェーズでしょう。
プラスのリターンが期待できるから投資をしているのですが,将来,どれくらいまで増えるかはわかりません。これまでにも実践してきたとおり,運用は自分のコントロールできる次のようなことに注力していきたいと思います。これを数百か月にわたって続けることが私の戦略です。
- 余剰資金をコツコツと作る
- 低コストな投資信託を購入する
- 将来を信じて保有し続ける
長く続けるために健康管理も自分のできることを
ところが,人生の終わりはもっと早くくるかもしれません。人生も投資も長く続けるためには,まずは身体という資本が大切です。バランス良く食べ,必要なぶん眠り,適度に運動し,日々を楽しむように私は心がけています。
ですが,少し話がそれますが,「なにかをして,なにかをしなければ,確実に投資がうまくいく」という理解が間違っているように,「なにかして,なにかをしなければ,確実に健康を保てる」ということはありません。
投資と同じで,健康にも自分でコントロールできる部分とできない部分があります。先に上げた行動によって生活習慣病の確率を下げることはできますが,それでも確実に避けるようなことはできません。また,生活習慣との関連が少ない疾患や不慮の事故に当たる確率は大きく変わりません。
私が読んでいる20代の患者のがん闘病記には,「そもそも生物は不安定でエラーが起こりがちで,主だった原因なく病気になることもある。運命というより,運」といった言葉がありました。生物学を研究していた方だそうで,これには私も同じように思います。
20代・30代でも大きな病気が見つかったとのツイートをよく見ます。投資も健康維持も自信過剰に陥ることなく,自分でコントロールできる要素に注力していきたいと思います。
長期投資と銘打っているので,相場でも人生でも長く生き残り,実践録を書いていきたいと思います。ともにできることに注力していきましょう。
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