【2026年9月】全世界株式インデックスファンド徹底比較【リターン・信託報酬・実質コスト・純資産総額】

260902 全世界株式インデックス徹底比較 投資信託徹底比較
この記事は約14分で読めます。

この記事は主要なインデックスファンドのリターンを比較するシリーズの「全世界株式」編です。NISAのつみたて投資枠対象の商品を取り扱っています。

【NISAつみたて投資枠対象】最新ファンド比較記事一覧
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インデックスファンドのリターンは、「配当込み指数の動き」と「運用のコスト・誤差」によって決まります。同種のインデックスファンドであれば指数の動きは同じですので、運用のコストや誤差がなるべく小さいファンドが投資家にとって優れた商品ということになります。

そこで、この記事では、基準価額の推移をもとにこれまでの運用状況を比較しています。

最終的な損益を分析することで、見えないコスト面も含んだファンドの総合的な実力を知ることができます。

◆最近の更新
2026/09/02 2026年8月末の情報にて新規公開。

全世界株式インデックスファンドには4種類の対象指数(ベンチマーク)があります。全世界株式指数が2種類と、そこから日本や米国を除いた指数です。

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MSCI ACWI

MSCI ACWI(MSCI All Country World Index)は、米国MSCI社が算出している株価指数です。

指数は日本を含む47か国からなり、時価総額加重平均によって算出されています。大型株・中型株の約2,460銘柄からなり、投資可能な株式の約85%をカバーしています(2026年7月末時点)

国別の構成比は次の通りです。米国が6割強を占め、4番手には台湾が入ってきました。

国名 構成比
米国 63.55%
日本 5.05%
英国 3.19%
台湾 3.14%
カナダ 3.01%
その他 22.07%

MSCI ACWI(日本を含む)に連動するインデックスファンドは以下のとおりです。

なお、信託報酬は税抜、純資産総額と資金流出入の単位は百万円です。ファンドは、①信託報酬率が安い、②運用期間が長い(設定日が古い)順に並べています。また、緑色の欄は「前月末までの◯年間の総リターン」を示し、黄色の欄は過去5年における1年ごとのリターンを示しています。

名称 信託
報酬
実質
コスト
純資産
総額
前月までの長期リターン 過去5年における1年ごとのリターン 過去1年の
資金流入
(概算)
総経
費率
決算日 設定日 備考
過去
1年
過去
3年
過去
5年
過去
10年
過去
15年
過去
1年
1~2
年前
2~3
年前
3~4
年前
4~5
年前
楽天・プラス・オールカントリー株式
インデックス・ファンド
0.05100% 0.118% 1,026,043 33.03% 33.03% 18.89% 367,303 0.08% 2025/07/15 2023/10/27
eMAXIS Slim 全世界株式
(オール・カントリー)
0.05250%以内 0.085% 13,896,434 33.12% 91.99% 145.94% 33.12% 19.04% 21.16% 19.84% 6.89% 3,937,267 0.07% 2026/04/27 2018/10/31 信託報酬は純資産総額5,000億円未満の部分は0.0525%、5,000億円以上1兆円未満の部分は0.0524%、1兆円以上の部分は0.0523%
Tracers MSCI オール・カントリー・
インデックス(全世界株式)
0.05250% 0.121% 13,028 33.11% 92.17% 33.11% 19.06% 21.26% 2,951 0.12% 2026/05/18 2023/04/26 「その他の費用・手数料」のうち諸費用(目論見書の作成費用など)は年率0.03%が上限
はじめてのNISA・全世界株式
インデックス(オール・カントリー)
0.05250% 0.078% 180,010 33.08% 92.06% 33.08% 19.03% 21.24% 59,571 0.07% 2026/06/03 2023/07/10
ステート・ストリート全世界株式
インデックス・オープン
0.06800% 0.177% 438 32.85% 32.85% 18.80% 294 0.17% 2025/12/01 2024/01/11
JAバンクよりそいノーロード
全世界株式
0.08870% 0.396% 4,029 32.62% 32.62% 3,323 0.33% 2026/04/27 2025/07/29 実質コストは1年あたりに換算後
たわらノーロード
全世界株式
0.09990% 0.150% 384,585 33.01% 91.50% 145.02% 33.01% 18.94% 21.05% 19.80% 6.79% 155,602 0.14% 2025/10/14 2019/07/22
Smart-i Select
全世界株式インデックス
0.10400% 0.173% 34,911 32.92% 91.42% 32.92% 18.90% 21.12% 19.73% 13,936 0.16% 2026/02/16 2022/04/27
iFree 全世界株式インデックス
(オール・カントリー)
0.16000% 2,665 2025/10/31 初回決算日は2026/11/30
全世界株式インデックス・ファンド
(オール・カントリー)
0.17500% 0.225% 44,651 32.45% 32.45% 32,351 0.21% 2026/06/15 2025/06/02 実質コストは1年あたりに換算後
つみたて
全世界株式
0.18000% 0.229% 242,493 32.91% 90.92% 143.73% 32.91% 18.80% 20.91% 19.65% 6.70% 89,874 0.22% 2026/06/25 2020/03/06
全世界株式
インデックス・ファンド
0.48000% 0.592% 48,728 32.39% 89.21% 140.78% 32.39% 18.43% 20.67% 19.42% 6.56% 5,207 0.58% 2025/12/01 2017/09/08

※「全世界株式インデックス・ファンド(オール・カントリー)」(大和アセットマネジメント、2025年6月設定)と、「全世界株式インデックス・ファンド」(ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ、2017年9月設定)は、名称が似ていますが別のファンドです。

直近1年のリターンでは「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」が33.12%でトップでした。

Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)」が33.11%、「はじめてのNISA・全世界株式インデックス(オール・カントリー)」が33.08%、「楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス・ファンド」が33.03%と続きます。

上位4本は0.1ポイントの範囲にひしめいていて、どれを選んでも結果はほとんど変わりません。

期間を延ばすと順位はわずかに入れ替わります。過去3年では「Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)」の92.17%が最も高く、「はじめてのNISA・全世界株式インデックス(オール・カントリー)」が92.06%、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」が91.99%です。

 

過去5年をとれる4本のなかでは、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の145.94%が最高でした。

直近の運用報告書の実質コストで見ると、「はじめてのNISA・全世界株式インデックス(オール・カントリー)」の0.078%が最も低く、「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」の0.085%がそれに次ぎます。

なお、資金の集まり方には大きな差がついています。「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」が圧倒的で、2番手は「楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス・ファンド」でした。

これらを踏まえると、総合的には「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」が頭一つ抜けていると言ってよいでしょう。

FTSE Global All Cap Index

FTSE Global All Cap Indexは、英国FTSE Russell社が提供する指数です。

日本を含む48か国が含まれる時価総額加重平均の株価指数です。構成銘柄数は10,127銘柄で、小型株も含まれるところがMSCI ACWIと異なり、時価総額で95%以上をカバーしています(2026年7月末時点)。

国別の構成比は次の通りで、こちらも米国が6割強です。上位5か国の顔ぶれはMSCI ACWIと変わりません。

国名 構成比
米国 61.97%
日本 5.89%
英国 3.24%
台湾 3.13%
カナダ 3.03%
その他 22.74%

全世界株式ETFで広く知られている米国バンガード社のETF、VT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)はこの指数を採用しています。

名称 信託
報酬
実質
コスト
純資産
総額
前月までの長期リターン 過去5年における1年ごとのリターン 過去1年の
資金流入
(概算)
総経
費率
決算日 設定日 備考
過去
1年
過去
3年
過去
5年
過去
10年
過去
15年
過去
1年
1~2
年前
2~3
年前
3~4
年前
4~5
年前
SBI・全世界株式
インデックス・ファンド
0.09600% 0.113% 450,715 32.78% 89.56% 140.07% 32.78% 18.94% 20.02% 19.44% 6.03% 55,606 0.10% 2025/11/12 2017/12/06 信託報酬・実質コストに原資産経費率0.034%を加算
susten全世界株式
インデックスファンド(M)
0.10640% 0.364% 1,227 32.64% 89.12% 32.64% 18.30% 20.52% 303 0.21% 2025/10/27 2023/01/18 信託報酬・実質コストに原資産経費率0.0204%を加算。2026/07/31にベンチマークを変更
SBI・V・全世界株式
インデックス・ファンド
0.11800% 0.136% 85,248 32.13% 88.26% 32.13% 18.73% 20.01% 19.33% 7,180 0.13% 2026/01/27 2022/01/31 信託報酬・実質コストに原資産経費率0.06%を加算
楽天・全世界株式
インデックス・ファンド
0.16600% 0.192% 934,725 32.38% 88.52% 138.22% 32.38% 18.73% 19.94% 19.27% 5.94% 62,361 0.21% 2025/07/15 2017/09/29 信託報酬・実質コストに原資産経費率0.046%を加算

※「susten全世界株式インデックスファンド(M)」は2026年7月31日にベンチマークをMSCI ACWIからFTSE Global All Cap Indexへ変更しました。表のリターンのうち2026年7月30日以前の期間は、MSCI ACWIへの連動を目指していたことに留意が必要です。

直近1年のリターンは「SBI・全世界株式インデックス・ファンド」が32.78%で最も高く、過去3年の89.56%、過去5年の140.07%でもトップです。実質コストも0.113%と、この4本のなかでは最も低い水準にあります。

一方、資金を集めているのは「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」で、純資産総額も9347億円と最大でした。信託報酬は4本のなかで最も高いのですが、この構図は以前から変わっていません。

運用方法はファンドによって差があり、「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」と「SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド」はマザーファンドを通じて米国バンガードのVT(あるいは米国株のVTI+米国以外のVXUS)を中心に購入しています。それに対して、「SBI・全世界株式インデックス・ファンド」は3種のETFを組み合わせて、指数へのある程度の連動をめざす運用方式です。この運用方法の違いがリターンの差を生んでいると推定されます。

リターン実績やコスト面を見れば「SBI・全世界株式インデックス・ファンド」ですが、指数への連動性という点では他の2本に分があると言えます。

なお、「susten全世界株式インデックスファンド(M)」は、ベンチマークが変わったばかりです。表のリターンの大部分はMSCI ACWIに連動していた期間のものであるため、他の3本とはまだ同じ土俵で比べられません。

MSCI ACWI(日本を除く)

続いて、前述のMSCI ACWIから日本を除いた46か国から構成される、MSCI ACWIの「日本を除く指数」のファンドの比較です。

日本は構成比としては2番めですが、比率は5%程度です。そのため日本を含む指数とのリターン差はそれほど大きくありません。

名称 信託
報酬
実質
コスト
純資産
総額
前月までの長期リターン 過去5年における1年ごとのリターン 過去1年の
資金流入
(概算)
総経
費率
決算日 設定日 備考
過去
1年
過去
3年
過去
5年
過去
10年
過去
15年
過去
1年
1~2
年前
2~3
年前
3~4
年前
4~5
年前
楽天・オールカントリー株式(除く日本)
インデックス・ファンド
0.05100% 9,602 32.70% 32.70% 8,900 2025/07/18 初回決算日は2026/07/15
eMAXIS Slim
全世界株式(除く日本)
0.05250%以内 0.088% 1,272,301 32.80% 92.08% 146.60% 32.80% 19.30% 21.24% 19.79% 7.17% 201,171 0.07% 2026/04/27 2018/03/19 信託報酬は純資産総額2,500億円未満の部分は0.0525%、2,500億円以上5,000億円未満の部分は0.0524%、5,000億円以上の部分は0.0523%
Smart-i Select 全世界株式
インデックス(除く日本)
0.10400% 0.176% 9,723 32.59% 91.51% 32.59% 19.17% 21.19% 19.62% 3,434 0.17% 2026/02/16 2022/04/27
野村つみたて
外国株投信
0.19000% 0.228% 289,521 32.57% 91.31% 145.18% 32.57% 19.12% 21.14% 19.64% 7.12% 19,818 0.21% 2026/05/12 2017/10/02
三井住友・DCつみたてNISA
全海外株インデックスファンド
0.25000% 0.328% 477,431 32.47% 90.64% 143.80% 404.90% 912.40% 32.47% 18.96% 20.98% 19.55% 6.97% 31,546 0.31% 2025/12/01 2011/04/18
eMAXIS 全世界株式インデックス
(除く日本)
0.60000% 0.685% 115,370 32.02% 88.73% 139.64% 393.41% 892.25% 32.02% 18.61% 20.53% 19.13% 6.58% 14,743 0.67% 2026/01/26 2010/07/20

直近1年のリターンは「eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)」の32.80%がトップでした。過去3年の92.08%、過去5年の146.60%でも最も高く、1年ごとのリターンを見ても5つの期間すべてで他を上回っています。

資金流入でも差は明らかで、「eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)」が圧倒的です。2番手は、「三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンド」ですが、大差がついています。

これらのファンドのなかでは「eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)」を選ぶのがよいでしょう。

ただし、信託報酬では2025年7月に設定された「楽天・オールカントリー株式(除く日本)インデックス・ファンド」が最低水準になりました。設定から1年ほどしか経っておらず、実質コストや長期の運用実績はまだ判断できません。

なお、信託報酬が最も高い「eMAXIS全世界株式インデックス(除く日本)」は「eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)」とマザーファンドを共有しています。したがって両ファンドの差は信託報酬の差の影響を見るときに役立ちます。

過去5年の総リターンには139.64%と146.60%で7ポイント近い差がつきました。

さらに長い期間で見ると差は広がります。10年・15年のリターンをとれるのは「三井住友・DCつみたてNISA全海外株」と「eMAXIS全世界株式インデックス(除く日本)」の2本ですが、15年では20ポイントほどの開きがあります。

低コストな商品を選ぶことの重要性が、時間の経過とともにはっきり表れてくるわけです。

FTSE Global All Cap Index(米国を除く)

FTSE Global All Cap Indexの「米国を除く指数」に連動するファンドが2022年12月に設定されました。

全体の大半を占める米国を除いているので、米国を含むFTSE Global All Cap Indexとはまったく別物です。

名称 信託
報酬
実質
コスト
純資産
総額
前月までの長期リターン 過去5年における1年ごとのリターン 過去1年の
資金流入
(概算)
総経
費率
決算日 設定日 備考
過去
1年
過去
3年
過去
5年
過去
10年
過去
15年
過去
1年
1~2
年前
2~3
年前
3~4
年前
4~5
年前
楽天・全世界株式(除く米国)
インデックス・ファンド
0.17000% 0.205% 30,176 36.69% 85.24% 36.69% 18.13% 14.73% 13,997 0.23% 2025/07/15 2022/12/22 信託報酬・実質コストに原資産経費率0.05%を加算

直近1年のリターンは36.69%でした。米国を含むFTSE Global All Cap Index連動のファンドが32〜33%台でしたので、この1年に限れば米国を除いたほうが好成績だったことになります。

一方、過去3年では85.24%で、「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」の88.52%には届いていません。長い目で見れば、米国を含む指数との優劣は一方に固定されるものではないといえます。

利用機会としては、ポートフォリオ全体が米国偏重になっているときに、それを全世界の時価総額比率に調整する場合などが考えられます。純資産総額は301億円、過去1年の資金流入は約140億円と、規模は大きくありません。

1本を選ぶなら「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」

全世界株式インデックスファンドのなかで1つのファンドだけを選ぶなら、最も純資産総額が大きく、かつ運用も問題なく行われていると考えられる「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」がよいと思います。

MSCI ACWIとFTSE Global All Cap Indexは組み入れる銘柄数に約4倍の差があります。これは時価総額にすると10%程度の違いです。おもに小型株の有無が異なるため、小型株の運用成績が大・中型株を上回ればFTSEのほうが好成績となり、逆に大・中型株が小型株を上回ればMSCIのほうが好成績になります。

この5年間は、MSCI ACWIのほうがややリターンが大きく、大・中型株がやや優勢でした。ですが、将来は逆転する可能性もあり、また劇的な差が生まれるわけではありません。指数選びは好みでよく、それぞれの指数のなかで運用の質が高い商品を選ぶことのほうが重要です。

もし、小型株も含めてより多くの銘柄に分散することに魅力を感じるなら、「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」や「SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド」を選ぶのもありでしょう。また、日本の個別株や日本株の投資信託を持っている人は、「eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)」などの日本を除く全世界株式を選ぶのもよいと思います。

◆米国株式や先進国株式など、その他の指数に連動するファンドの比較はこちらから!

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