質疑応答詳細「つみたてNISA Meetup(つみっプ)Rookies」(9月12日開催)

NISA・つみたてNISA
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なまずんです。

2018年9月12日に金融庁で開催された「つみたてNISA Meetup(つみっプ)Rookies」の質疑応答の詳細です。長いのでページを分けました。概要や回答した有識者,投信ブロガーなどは本編の記事をご参照ください。
参考 若い人が投資を知る機会に!「つみたてNISA Meetup(つみっプ)Rookies」(9月12日開催)に参加しました

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理論と私見を交えた実践的な質疑応答に

●質問
⇒金融庁,有識者,投信ブロガーの答え という流れでまとめます。
※当日のメモを元に再構成しました。正確な内容には努めていますが,疑問点等のご指摘がございましたらコメントをいただければ幸いです。
●今井氏の説明中,現預金口座しか持たない人(31%)というのは,定期預金口座も持っていないということか
⇒そのとおり。
●金融庁として,子どもへの投資教育への取り組みはどの段階か
⇒検討中。
●投資初心者→中級者のステップアップに,何をする?
⇒(投資を実践している段階で,)「初心者」と思うことはない。一方で勉強すれば知識が増えることは事実で,少しずつ勉強していくことは大事。
⇒投資本に正しいことが書いてあるとは限らない。勉強には投資本選びが重要。本のスクリーニングとして,水瀬ケンイチ氏のブログ(梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー)がおすすめ。
⇒無理に中級・上級になるつもりはないのでは。幅広く分散された,低コストな投資信託に長期投資していれば,投資のことを忘れて,楽器や料理など別のことに時間を使うほうが人生全体として豊かになれる人もいる。
●生活防衛資金とリスク資産の振り分けは?(子どもの教育費を含めて)
⇒「いつまでにいくらにふやす」という目標を立てるべきではない。教育資金など,時期と金額が決まっているものは必要に応じて淡々とためるほうがよい。
⇒安全を最大限考慮した場合,生活防衛資金は2年分。生活防衛資金が少ないと,万が一の失職時に焦って自分を安売りすることにつながり得る。
⇒とはいえ,生活防衛資金がなければ投資を始めてはいけないわけではない。共働き,子供の有無など環境は違うため,生活防衛資金は3か月で十分な人もいるし,2年分必要な人もいる。
●投資の勉強に役立つおすすめ本は?
⇒『ウォール街のランダム・ウォーカー』。ただ数箇所正しくない箇所があるので,それを見つけるつもりで勉強してみては。
⇒2018年4月21日の「つみたてNISAフェスティバル2018」での,はじめての投資!おススメの一冊ベスト10を参考にするとよいのでは。トップは水瀬ケンイチ氏の『お金は寝かせて増やしなさい』。
⇒4位の『お金で損しないシンプルな真実』もオススメ。
●『ウォール街のランダム・ウォーカー』の間違い箇所のヒントをください。
⇒長期投資とリスクの関係の記述が不正確。長期投資ほどリターンのばらつきが減ると記載があるが,データの解釈が正しくない(註:p435の図ことでしょうか。私の理解不足です)。ドルコスト平均法の説明もあまり適切でないように感じる。
●税制改正要望に挙がっている「NISA口座保有者の出国時にNISA口座を継続利用できる」制度の進捗
⇒現在は出国するとNISA口座で購入した金融資産は一般口座に移される。7年間の猶予期間がある財形制度のような制度を作りたいと考えている。これは一般投資家から出た要望を受けた改正要望。
●手持ちの300万円を投資したい場合,時間を分散させるべきか
⇒ファイナンス理論上は分散させる意味がない。リスク許容度の範囲の資金であれば,少しでも早く「お金を働かせる」べきだ。
⇒心理的には分散したい。
⇒一括投資する場合,きちんと理解して行わないと暴落時に売りたい気持ちが勝ってしまうかも。
⇒理論的には意味がないが,心理的影響のほうがこの点は大きいかもしれない。
●つみたてNISAにアクティブファンドが入っている理由
⇒制度創設時に議論は二分された。ただ,直販アクティブファンドを購入し続けてきた利用者が制度活用できないのは問題とみた。アクティブファンドの選定基準は厳しい。
⇒アクティブファンドの運用へのイノベーション期待から,対象商品に入って良いとの思いはある。
⇒個人的にはアクティブファンドは不要と考える。
●新興国通貨建ての債券を購入する親族がいる。やめさせるにはどうすればよいか,助言を
⇒付ける薬がない……(笑)。金額を減らすか,別の商品へのシフトを進めたい。
⇒本を勧める。『銀行員が顧客には勧めないけど家族に勧める資産運用術』(高橋忠寛)など。または,他の商品とのコストを金額にして比較することで,気付きを促しては。
⇒自分で選んだ商品を頭ごなしに否定されたら誰でも嫌なので,より価格の上昇しているまともな商品を勧めるような形で移行を促す。
●債券をポートフォリオに入れるか
⇒市況が悪すぎるので,現在は入れなくて良い。かつては株式と債券の組み合わせでうまくいった時代があるが,今の債券利回りはほぼ0%。債券との組み合わせではなく,株式への投資額で調節したほうが良い。
⇒非課税口座で買うメリットは現時点ではないだろう。
⇒利回り2%を超えたら検討すべきと考えている。
●家族全体でポートフォリオのバランスを取ったほうがよいか
⇒合計額が適切か,投資に見合った商品化を検討すれば,それほど考える必要はない。
●周りに投資家がいない状況。どれくらいの知識を持って投資を始めるか
⇒「勉強しなくて良い」という人もいるが,本を1冊は読んでからがよい。理解しきれなくとも,長く続ける重要性を知れば続ける動機になるだろう。
⇒初心者に対しては3冊ほどお勧めしている。
⇒つみたてNISAほどの金額であれば,現に投資しながら本を読み進めて学ぶ方法もある。
⇒本には3種類あり,理論書,制度の解説書,入門書がある。それぞれ別物であるが,最初は入門書を勧める。
これから投資を始める人にオススメの商品は
⇒先進国株式インデックスファンド(ニッセイ,eMAXIS Slimといった低コストのもの)
⇒楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天VT)
⇒eMAXIS Slim 8資産均等型
◎ゲストからの質問:投資を始めた目的は?
・早期退職を機に,お金を増やすことを考え始めた
◎ゲストからの質問:保有口座は対面? ネット?
・ネット証券(楽天証券)。
・楽天証券による最近のポイントサービスの充実に驚いている。楽天経済圏に取り込まれている。

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今回参加できて,有識者,投信ブロガーの方々から貴重な意見を伺うことができました。限られた機会ですので,多くの方に共有できればと存じます。

◆質疑応答以外,当日の模様はこちら。

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