2019年9月13日,低コストインデックスファンドシリーズ「たわらノーロード」を運用するアセットマネジメントOneから,「たわらノーロード 先進国株式」と「たわらノーロード バランス(8資産均等型)」の信託報酬を引き下げるとプレスリリースが出されました。
「たわらノーロード先進国株式」をホールドし続けている私にとっては朗報です。
先進国株式,バランスとも業界最低水準に
信託報酬の比較
図はプレスリリースより。シリーズのうち,先進国株式とバランス(8資産均等型)の信託報酬が下がります。
新しい信託報酬の適用日
2019年10月1日より,新しい信託報酬率が適用されます。
先進国株式は税抜信託報酬が0.1%を切る
引き下げ後の信託報酬は0.0999%(税抜)。「eMAXIS Slim 先進国株式」(*),「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式」と並ぶ最低水準です。
両ファンドは純資産残高がそれぞれ582億円,1354億円と圧倒的な人気を集めています。
たわらノーロード先進国株式も純資産総額は設定来伸び続け,2019年9月13日には388億円に上っています(図は2019年8月末の月次レポートより)。
信託報酬が業界最低水準でなくても純資産総額が積み上がっている中で,信託報酬を引き下げた判断には,他社ファンドへの乗り換えの牽制や新規顧客の開拓など,継続的な積み立てを促したい思惑があると思われます。
*執筆時点で「eMAXIS Slim 先進国株式」は純資産残高に応じた受益者還元型信託報酬の仕組みが発動しているため,実際にはごくわずかに「eMAXIS Slim 先進国株式」の信託報酬が最安となります。
◆つみたてNISA対象の先進国株式ファンドの一覧はこちら
バランス(8資産均等型)も超低コストに
引き下げ後の信託報酬は0.14%(税抜)。つみたてNISA対象の8資産均等型ファンドの中では,「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」と並んで最低水準となります。
執筆時点で,eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)の純資産残高は329億円(2017年5月設定)。2017年7月に設定されたたわらノーロード バランス(8資産均等型)は,チャートはきれいな右肩上がりであるものの,純資産残高は45億円と苦戦しています。信託報酬で並ぶだけではeMAXIS Slimから顧客を奪うのは難しいため,今後もしばらくは苦戦が続くのではないかと思います。
◆つみたてNISA対象のバランスファンドの一覧はこちら
久々に業界最低水準に名を連ねたたわらノーロード先進国株式
つみたてNISAの開始といった要因によって,運用会社による信託報酬の低コスト化競争は激しくなっています。たわらノーロードシリーズは数年前,先進国株式インデックスファンドの低コスト化の先陣を切っていました。
私が最初に投信を買った2017年4月ごろは信託報酬が0.27%程度だったと記憶しています。これが当時,業界でもかなり低水準の信託報酬でした。
その後,<購入・換金手数料なし>シリーズ(ニッセイAM)やeMAXIS Slimシリーズ(三菱UFJ国際投信)に信託報酬では水を開けられた展開が続きましたが,今回はそういったファンドに追随する動きが見られました。
インデックスファンドにおいては,どのファンドも「信託報酬の安さ」を売りにする傾向がますます強まっていると感じた次第です。
他社に比べ,取り扱い販売会社が多いという情報もあります。調整お疲れさまでした。
たわらノーロード先進国株式の運営管理費用(信託報酬)が下がったようです。 たいへんだったと思います。
販売会社数のメモ
SMT 6社
Smart-i 9社
eMAXIS slim 12社
ニッセイ 21社
Funsd-i 50社
iFree 54社
たわら 161社 (*゚Д゚艸).— かえる💮 (@kaeru_onou) September 13, 2019
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