20代で総資産1000万円に――収入・支出・資産運用をどう考えてきたか

191222 20代で総資産1000万円に到達――収入・支出・資産運用をこう考える 私の投資戦略
この記事は約6分で読めます。

2019年12月に総資産1000万円に到達しました。

ツイートにはお祝いをたくさんいただき,ありがとうございました。具体的な資産金額をツイートしたのは初めてでしたが,予想外の反響に驚きました。

なまずん

良くも悪くも,当ブログでの発信内容は速報性より私の考えとその実践が中心です。興味を持っていただければ喜ばしい限りです。

スポンサーリンク

収入・支出・資産運用の3つの視点から

総資産1000万円に到達したのは社会人になって3年と9か月目でした。総資産1000万円の到達時期について,具体的に目標設定していたわけではありませんが,20代のうちに節目を超えたのは率直にうれしいです。

もっとも,後述するように「年間300万円程度を貯蓄・投資し,あとは使ってもよい」との考えで資産形成を進めてきたので,返還した分の奨学金を考えると,ほぼ予定通りだったとの見方もしています。

資産総額が変動する要因は,収入・支出・資産運用です。あらためて,これらの観点で1000万円に到達するまでを考えていきます。

なまずん

ただし,再現性に欠ける部分もあるでしょうし,当然のことながら,私ですら今後も順調とは限りません。参考程度にお読みください。

収入の要因は大きい

長期間ならいざ知らず,数年程度で資産が大きく増えた要因の大部分は収入にあります。「20代で1000万円」を目標にするのであれば,運用がよほどうまい人を除けば,基盤となる収入を増やすことが最重要です。

資産を増加させる余剰資金については,「余剰資金=収入-支出」という等式が成り立ちます。

これに関しては就職先を選ぶときから意識していたので,なるべく収入を確保できる進路にしぼって考えました。私は地方出身で,衣・食・住を自分の収入からすべて賄わなければいけないとの背景が大きかったです。

結果的に,運よく本業では待遇のよい会社に入り,わずかながら副業収入も得て,収入面では出来すぎの成果を得ました。本業からは今のうちにできるだけ多くの技能を吸収し,本業・副業にさらに生かせるように実力をつけていきたいと思います。

本業を極める,副業を切り開くなど,収入を増やすには10人いれば10通りのやり方があります。どの方法でもいいと思いますが,運と仕込みの時間が必要です。この点は,ある程度の正解があり,すぐに実践しやすい節約術とは異なりますね。

自分の選択を信じつつ,他の人のやり方を参考に試行錯誤するという王道を通るしかないと私は割り切っています。

なまずん

もちろん,20代のうちは薄給でも修行を積み,技能を磨いて,30代以降の収入の最大化をめざす戦略もありです。

支出はしっかり把握する

次いで重要なことは支出の適切な管理です。適切な管理とは,単なる節約のことを指すわけではありません。何にいくら使っているかをきっちり把握し,定期的に振り返ることです。

私は総資産の最大化やアーリーリタイアを第一目標としているわけではなく,現在と将来の生活にいかにバランスよく資源を配分するかという点に,より重きを置いています。そのため,資金管理のアプローチも,とにかく節約するというよりも,「何に選択的にお金を使っていくか」という方向で考えています。

そこで,節約法は一度設定すれば頻回の見直しは不要な,固定費の削減を優先して取り組んでいます。たとえば以下のようなものがあります。

  • 必要以上に住居費をかけない
    →あまり家にいないから。
  • 自家用車は持たず,車はカーシェア・レンタカーやタクシーを利用
    →移動が短くなるよう,なるべく都心に住む。
  • 格安SIMなどにより通信費を圧縮
    →自分でできる範囲で。
  • 割引クーポン,ポイント還元の利用
    →これも手間なくできる範囲で。

その他にも,Twitterなどで節約術を学んで,取り入れられるものは実践しています。

幸運にも,社会人3年目の秋までは,友人や知人が自宅の一部を貸してくれたことでかなり住居費を軽減できました。都心部に住む利便性と住居費の削減は,普通,両立不可能なものですが,意外な抜け道にあずかりました。

なまずん

ちなみに,何にいくら使っているかを把握するうえでは,家計簿アプリのマネーフォワードを利用しています。完全に自動化したいので,有料版を使っています。

なお,私がお金を使っているものは以下のような例があります。

  • 情報収集
    →本を買ったり,新聞の電子版を購入したり。知見はなるべく効率的に得る。
  • 趣味娯楽・交際費
    →旅行やカメラ,食事会など。人と会う。
  • 自己投資
    →本業・副業に関する自分の技能を高める。

今のところは,年間300万円程度の余剰資金が確保できていればかなり十分と考えていますので,それを超える分は気後れせずに使っています。

なまずん

「極限まで切り詰める」という価値観も悪くないと思いますが,それだと私にとって,わざわざ東京にいる意味がかなり減ってしまいます。それくらいなら,家もあって生活も楽な地元に帰ります。

資産運用は長期的成長に

なまずん

収入を確保し,支出を適切に管理して生じた余剰資金の大部分は,資産運用に回します。

私はインデックス投資を資産形成の中心に据えています。

インデックス投資は短期的な値上がりではなく,長期的な経済の拡大と企業の収益拡大を見込んで,市場全体の成長に連動する運用成果をめざす方法です。また,指数の変動に加えて,企業が出す配当分も資産の成長に上積みされていきます。

世界経済は長期的には今後も拡大する傾向にあり,配当による効果も相まって,インデックス投資では投資期間が長くなるほど,最終的なリターンが大きくなる可能性が高まります。

そのため,20代のうちから,なるべく多くの資本を投下しておくことで,その後の資産形成が有利になることが見込まれます。

私は,2017年4月からiDeCoで積立を始め,2017年11月からNISA口座・特定口座で積立投資をはじめました。現在購入しているのはおもに,日本株・先進国株・新興国株・日本REITのインデックスファンドです。その他,かつて購入した先進国REITや新興国REIT,個別銘柄を少し持っています。

なまずん

現在,約600万円がリスク資産です。

投資を始めてから相場は堅調で,執筆時点では新興国REITを除くすべてが含み益状態になっています。資金を積み立てる資産形成期の初めに株高傾向にあるのは必ずしも良いこととは言えませんが,現在の総資産という面からみれば想定以上に順調です。

なお,その他のリスク資産では,仮想通貨とソーシャルレンディングをごくわずかに保有しています。投資の超初心者だった2017年に,仮想通貨で100万円ほど利益を上げていて,これは幸運以外の何物でもありませんでした(もうほとんど保有していませんけれど)。

幸運が重なった部分が大きい

客観的に振り返ってみると,いろいろな幸運が重なって総資産1000万円に浮上したというのが冷静な見方です。もちろん,その時々で戦略を立てて努力を重ねてきたつもりですので,その考え方をここでは紹介しました。

「総資産を最大化したい」「会社員をいち早く辞めたい」などの条件が加われば,収入・支出・資産運用の方針は変わるでしょう。あくまで一例としてお考えいただければ幸いです。

なまずん

なお,私が将来アーリーリタイアするかどうかはまだわかりません。その時,仕事をしたいかどうか,資産は十分かどうかで判断しようと思います。主要なライフイベントはまだこれからですので!

◆現在の詳しい資産状況です。

月次実践録
毎月末時点での資産状況の経過をまとめています。インデックスファンドを定期的に買い付けること以外はほとんどしていません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました