
この記事は主要なインデックスファンドのリターンを比較する以下のシリーズの「NASDAQ100指数」編で、そのレバレッジ投信についてもまとめています。NASDAQ100指数のインデックスファンドはNISAの成長投資枠対象のものに絞っています。



インデックスファンドのリターンは、「配当込み指数の動き」と「運用のコスト・誤差」によって決まります。同種のインデックスファンドであれば指数の動きは同じですので、運用のコストや誤差がなるべく小さいファンドが投資家にとって優れた商品ということになります。





そこで、この記事では、基準価額の推移をもとにこれまでの運用状況を比較しています。
最終的な損益を分析することで、見えないコスト面も含んだファンドの総合的な実力を知ることができます。
2026/09/12 2026年8月末の情報にて新規公開。
NASDAQ100指数のインデックスファンド比較・一覧
NASDAQ100指数は、米国の新興市場NASDAQに上場する企業のうち、金融銘柄を除く時価総額上位100社による時価総額加重平均型の指数です。上位100社に絞った指数ですが、時価総額の大きい企業から組み入れられているため、NASDAQ市場全体の指数であるNASDAQ総合指数との動きはほぼ同じと言われています。





NISAつみたて投資枠の指定インデックスに含まれていないのですが、アクティブファンド等の枠組みでつみたて投資枠でも買える商品があります。
指数を構成する上位5社は次のとおりです(2026年6月末時点)。アルファベットはA株とC株が別々に集計され、8位と10位に入っています。
| 銘柄 | 構成比 |
| エヌビディア | 7.60% |
| アップル | 6.67% |
| マイクロン・テクノロジー | 5.64% |
| マイクロソフト | 4.35% |
| アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD) | 4.11% |





業種別ではテクノロジーが約7割を占めます。上位5社のうち3社は半導体関連の企業で、ハイテク企業への偏りがはっきりした指数ですね。
NASDAQ100指数に連動するインデックスファンドは以下の通りです。
なお、信託報酬は税抜、純資産総額と資金流出入の単位は百万円です。ファンドは、①信託報酬率が安い、②運用期間が長い(設定日が古い)順に並べています。また、緑色の欄は「前月末までの◯年間の総リターン」を示し、黄色の欄は過去5年における1年ごとのリターンを示しています。
| 名称 | 信託 報酬 |
実質 コスト |
純資産 総額 |
前月までの長期リターン | 過去5年における1年ごとのリターン | 過去1年の 資金流入 (概算) |
総経 費率 |
決算日 | 設定日 | 備考 | ||||||||
| 過去 1年 |
過去 3年 |
過去 5年 |
過去 10年 |
過去 15年 |
過去 1年 |
1~2 年前 |
2~3 年前 |
3~4 年前 |
4~5 年前 |
|||||||||
| SBI NASDAQ100 インデックス・ファンド |
0.17800% | – | – | – | – | – | – | – | – | – | – | – | – | – | – | – | 2026/05/21 | 初回決算日は2027/05/11 |
| 楽天・プラス・NASDAQ-100 インデックス・ファンド |
0.18000% | 0.211% | 315,712 | 35.71% | – | – | – | – | 35.71% | 24.95% | – | – | – | 143,794 | 0.21% | 2025/10/15 | 2024/01/30 | |
| eMAXIS NASDAQ100 インデックス |
0.18500% | 0.212% | 300,673 | 35.67% | 110.39% | 178.71% | – | – | 35.67% | 24.94% | 24.12% | 32.52% | -0.04% | 57,549 | 0.21% | 2026/01/26 | 2021/01/29 | |
| ニッセイNASDAQ100インデックスファンド <購入・換金手数料なし> |
0.18500% | 0.210% | 613,246 | 35.71% | 111.14% | – | – | – | 35.71% | 25.01% | 24.46% | – | – | 130,290 | 0.21% | 2025/09/22 | 2023/03/31 | |
| SBI・インベスコQQQ・NASDAQ100 インデックス・ファンド |
0.23300% | 0.283% | 15,511 | 35.27% | 109.08% | – | – | – | 35.27% | 24.68% | 23.97% | – | – | 4,623 | 0.25% | 2025/08/22 | 2023/08/23 | 信託報酬・実質コストには原資産の経費率として0.175%を加算 |
| NZAM・ベータ NASDAQ100 |
0.40000% | 0.501% | 2,438 | 35.35% | 108.45% | 175.23% | – | – | 35.35% | 24.39% | 23.81% | 32.27% | -0.17% | -2,650 | 0.47% | 2026/02/24 | 2020/03/12 | |
| たわらノーロード NASDAQ100 |
0.40000% | 0.910% | 1,745 | 34.18% | – | – | – | – | 34.18% | 24.23% | – | – | – | 1,022 | 0.87% | 2025/10/14 | 2023/12/26 | |
| インデックスファンド NASDAQ100(アメリカ株式) |
0.44000% | 0.562% | 367,235 | 35.19% | 108.68% | 175.74% | – | – | 35.19% | 24.56% | 23.92% | 32.30% | -0.13% | 42,536 | 0.57% | 2025/07/08 | 2020/08/31 | |
| iFreeNEXT NASDAQ100インデックス |
0.45000% | 0.512% | 358,176 | 35.28% | 108.99% | 176.62% | – | – | 35.28% | 24.58% | 24.01% | 32.45% | -0.07% | 74,629 | 0.51% | 2025/09/01 | 2018/08/31 | |
直近1年間のリターンでは、「ニッセイNASDAQ100インデックスファンド<購入・換金手数料なし>」と「楽天・プラス・NASDAQ-100インデックス・ファンド」がトップでした。過去3年は「ニッセイNASDAQ100インデックスファンド<購入・換金手数料なし>」が、過去5年は「eMAXIS NASDAQ100インデックス」がトップです。
NASDAQ100はハイリスク・ハイリターンな指数として知られていて、実際にS&P500よりも値動きの幅は大きくなっています。ただし共通する組入銘柄が多いため、動きの方向性は近くなっています。
◆S&P500連動のファンドを比較した記事はこちら


2026年5月に信託報酬が最も低い「SBI NASDAQ100インデックス・ファンド」が設定されましたが、このファンドの評価はまだこれからです。





なお、信託報酬が同じ「NZAM・ベータ NASDAQ100」と「たわらノーロード NASDAQ100」でも、直近1年のリターンには1ポイント以上の差があります。実質コストやその他の要因がリターンにも表れているようです。
表のように、近年各社からNASDAQ100に連動する投信が発売されるようになり、ETFのQQQ(インベスコQQQ信託シリーズ1)を購入するよりも手間が少なく、コスト面でも差がなくなってきました。そのため、NASDAQ100指数への投資でも、投信を購入する方法で投資するのが良い方法だと思います。
NASDAQ100レバレッジ投信の比較・一覧
以降は参考までにですが、NASDAQ100指数の日次の値動きが2倍になるレバレッジ投信の過去のリターンを比較してみました。いずれもNISA成長投資枠の対象にはなっていません。





レバレッジ投信は5本中4本に為替ヘッジが掛かっていることと、日次の値動きが2倍になるからといって年次の値動きが2倍になるわけではないため、レバレッジなしのファンドのリターンを単純に2倍にした結果にはなりません。
| 名称 | 信託 報酬 |
実質 コスト |
純資産 総額 |
前月までの長期リターン | 過去5年における1年ごとのリターン | 過去1年の 資金流入 (概算) |
総経 費率 |
決算日 | 設定日 | 備考 | ||||||||
| 過去 1年 |
過去 3年 |
過去 5年 |
過去 10年 |
過去 15年 |
過去 1年 |
1~2 年前 |
2~3 年前 |
3~4 年前 |
4~5 年前 |
|||||||||
| auAMレバレッジ NASDAQ100 |
0.39400% | 0.451% | 37,376 | 36.44% | 140.09% | – | – | – | 36.44% | 30.37% | 34.98% | 34.16% | – | -3,232 | 0.44% | 2025/07/28 | 2022/07/28 | |
| auAMレバレッジ NASDAQ100為替ヘッジ無し |
0.39400% | 0.461% | 50,415 | 54.66% | – | – | – | – | 54.66% | 36.38% | – | – | – | 17,628 | 0.44% | 2025/07/28 | 2024/07/26 | |
| 楽天レバレッジ NASDAQ-100 |
0.70000% | 0.873% | 59,132 | 34.99% | 130.44% | – | – | – | 34.99% | 27.96% | 33.41% | 32.36% | – | -6,003 | 0.86% | 2025/10/15 | 2021/11/17 | |
| NZAM・レバレッジ 米国株式2倍ブル(NASDAQ100) |
0.80000% | 0.908% | 1,243 | 36.00% | 138.30% | – | – | – | 36.00% | 30.06% | 34.72% | – | – | 35 | 0.89% | 2026/01/29 | 2023/03/28 | |
| iFreeレバレッジ NASDAQ100 |
0.90000% | 1.008% | 298,917 | 35.95% | 139.51% | 82.23% | – | – | 35.95% | 30.77% | 34.72% | 32.93% | -42.76% | -39,264 | 0.99% | 2025/10/20 | 2018/10/19 | |
直近1年間のリターンでは「auAMレバレッジNASDAQ100為替ヘッジ無し」が突出しています。為替ヘッジありの4本の中では、直近1年・過去3年とも「auAMレバレッジNASDAQ100」がトップでした。
近年は株価が大きく上昇したため目をみはるようなリターンが出ていますが、下がったときの幅もかなりのものです。個人的には、腰を据えて運用していくには値動きが大きすぎるので、安易に手を出すのは避けたほうがいいと考えています。
S&P500よりも値動きは大きい
NASDAQ100をS&P500連動ファンドの成績と比べると、その性格がよくわかります。過去5年のリターンは、NASDAQ100連動の4本が175〜179%、S&P500連動の11本が157〜163%で、この期間はNASDAQ100が上回りました。
1年ごとの値動きの幅も大きくなりやすく、レバレッジをかけていないNASDAQ100指数連動ファンドでも、比較的ハイリスクな投資対象です。
また、2倍レバレッジの「iFreeレバレッジNASDAQ100」の過去5年のリターンは、為替ヘッジの有無という違いはあるものの、S&P500連動ファンドのおよそ半分にとどまりました。





ハイリターンを記録している期間もありますが、高いリスクを取れば必ず高いリターンになるわけではありません。
とくにレバレッジをかけた商品は当たり外れが激しく、これだけに集中投資という戦略は単なる賭けの要素が出てきてしまい、まとまった金額を投入する資産形成には別の投資対象を選んだほうがよいと思います。
NASDAQ100指数に投資するのであれば、①信託報酬が低く、②純資産総額が多く、③資金流入も多い商品を選べば安心して長期保有できるでしょう。「ニッセイNASDAQ100インデックスファンド<購入・換金手数料なし>」「楽天・プラス・NASDAQ-100インデックス・ファンド」「eMAXIS NASDAQ100インデックス」の3本は、いずれもこの条件を満たしていると考えられます。





なお、規模の小さいファンドには繰上償還のリスクもあります。たとえば、「PayPay投信 NASDAQ100インデックス」は、運用会社の事業終了に伴って2025年に繰上償還されました。
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