「<購入・換金手数料なし>ニッセイ・S米国株式500インデックス」が新規設定

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2023年10月18日、ニッセイアセットマネジメントが「<購入・換金手数料なし>ニッセイS米国株式500インデックスファンド」を新規設定するとのニュースを発表しました(プレスリリース)。

信託報酬は税抜0.0525%と、米国株式インデックスファンドの信託報酬最安を更新します!

連動する指数はS&P500ではない別の指数(500社からなるので、名称に500が入っていますが)です。現在最安水準の「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」は信託報酬0.0852%(純資産残高による漸減で0.084%台)であることを踏まえると、最低水準を大幅に更新する設定です。

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信託報酬は米国株式で最安!

設定日は2023年11月13日。対象指数は「ソラクティブGBS米国500指数(Solactive GBS United States 500)」です。

この指数は初耳でしたが、ドイツの指数算出会社のソラクティブ社が算出しているものだそうです。米国市場に上場する時価総額上位500社で構成されます。

名称 <購入・換金手数料なし>ニッセイS米国株式500インデックス
連動指数 ソラクティブGBS米国500指数(配当込み、円換算ベース)
購入時手数料
換金時手数料
信託財産留保額
0円
信託報酬 税抜年率0.0525%
監査費用 税抜年率0.001%

プレスリリースによれば、この指数の採用は指数利用料の負担を抑えることで、それによって低コストを追求したと説明されています。

取り扱い販売会社は、SBI証券、マネックス証券、楽天証券、SBI新生銀行の4つが予定されています。

他の米国株式指数のリターンとも比較

「<購入・換金手数料なし>ニッセイ・S米国株式500」は定番のS&P500指数ではなく、別の時価総額加重平均型の指数を用いていますが、過去のリターンはどれくらい異なるでしょうか? S&P500に連動するETFのVOO(オレンジ色)と、ソラクティブGBS米国500に連動するETFのSTRV(青線)、そして参考までに全米株式のCRSP U.S. Total Market指数に連動するVTIの過去1年の推移を比較してみました(Yahoo finance! USより)。

S&P500とソラクティブGBS米国500の比較

3指数ともだいたい同じような動きで、現状ではソラクティブGBS米国500指数がトップですが、これは時期によるでしょう。限られた期間ではありますが、ぶれ方としてはVOOとVTIの差と同程度と考えて良さそうですね。

「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」「SBI・V・S&P500」と「楽天・全米株式」「SBI・V・全米株式」がだいたい一緒と考えている人にとっては、この「<購入・換金手数料なし>ニッセイS米国株式500」もだいたい一緒と言っていいと思います。

また、このファンドは「<購入・換金手数料なし>ニッセイ」シリーズの1つではありますが、報道では低コストインデックスファンド「<購入・換金手数料なし>ニッセイ・S」がシリーズ化され、今回が第1弾との情報もありました。

「<購入・換金手数料なし>ニッセイ・S」シリーズに時価総額加重平均型の全世界株式も用意されるのか、ちょっと期待しています。

その反面、「<購入・換金手数料なし>ニッセイ」シリーズもこれまで低コストが実質的な売りでしたので、あえて新しく「S」シリーズを登場させたのはなぜ?と少し疑問にも感じました(ソラクティブのSなのか、はたまた「Slim」的な何かだったりして)。

なお、つみたてNISA対象指数にこのソラクティブGBS米国500指数は入っていません。金融庁の指定インデックスが変更されなければ、つみたてNISAや新NISAの積立投資枠ではこのファンドは買えず、成長投資枠のみの取り扱いになると思います。

果たして指数は異なるが低コストなこのファンドが売れるのか、今後が楽しみです。

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