3月27日、SBI証券が「国内初となる総合証券口座1000万口座」を達成したとのプレスリリースを出しました。SBI証券本体とSBIグループのSBIネオモバイル証券、SBIネオトレード証券、FOLIOの口座数を合算したものとのことです。
私とうなぎんも口座をもっています。SBI証券単体では2021年以降、楽天証券に抜かれてしまったと思われる時期がありましたが、グループ4社を合算した口座数では国内トップです。
口座数ではこの3年で証券会社の勢力図が一気に変わった
2020年3月まで口座数がトップだったのが野村證券で、500万口座を少し超える程度でした。当時、SBI証券は僅差での2位だったことを考えると、そこから3年間でのSBI証券グループの口座数拡大はすさまじい勢いです。たった3年で野村證券とほぼダブルスコアになりました。
口座開設数というところでは、証券会社の勢力図は一気に変わりましたね。
野村證券やSMBC日興証券、大和証券などの旧来からの対面サービスも提供する証券会社の口座数は横ばいであり、新規に投資する層を取り込んでいるのはSBI証券や楽天証券などのネット証券です。
実際、プレスリリースでも「新規口座開設者のうち株式投資未経験者が80%超、20代・30代の若年層が過半を占める」ということですので、一般NISA・つみたてNISAや、これから始まる「新しいNISA」をきっかけに証券会社に口座を作ろうとした人の多くをつかんだのでしょう。
旧来からの証券会社とは力の入れどころが異なるのでしょうが、投資の裾野を広げているのはネット証券で、「ネット証券+ブログや動画などのオンラインの情報(+人によっては本や人づての情報)」で投資をしている人も多いのだと思います。
まだ1人あたりの口座残高は少ないと思いますが、将来性のある顧客を取り込めているので、時がたてば残高もどんどん増えていくのでしょう。
ポイントやカード積立の選択肢も魅力的
SBI証券の口座開設数が伸びている理由としては、プレスリリースではさまざまなポイントと提携する「マルチポイント戦略」と、さまざまなクレジットカード積立に対応する「マルチカード戦略」が挙げられていました。
SBI証券は、ポイントはTポイント、Vポイント、Pontaポイントのほか、dポイントやJALマイルとも提携しており、カードは三井住友カードのほか数社のものに対応しています。詳しくはSBI証券の口座開設のページも参照してみてください。
最も強力なライバルの楽天証券は、楽天ポイントと楽天カードに絞った「楽天経済圏」を築いているのと好対照で、楽天証券のスタンスに合わない顧客をなるべく拾おうという戦略のようです。
実際、証券会社選びにおいてポイント還元サービスは魅力の1つで、私とうなぎんも楽天証券、SBI証券、マネックス証券、auカブコム証券に口座を開設してカード積立をしています。2人で合わせて年間45,600ポイントが還元される見込みです。
三井住友カードとの連携も大きく、最近三井住友グループが開始した「Olive」のスタートに合わせてうなぎんはSBI証券口座を開設しました。「新しいNISA」の開始も控え、ますますネット証券口座数は伸びると思います。
SBI証券ユーザーとしては、このような魅力的なサービスをなるべく長く保ってもらいたいものです!
コメント