5月15日、三菱UFJアセットマネジメントの「eMAXIS Slim」シリーズ14本の純資産総額が合計で10兆円を突破しました(プレスリリース)。
年明けから株高・円安傾向が続いていることに加えて、新NISAによる資金流入で一気に資産規模が拡大しています!
「eMAXIS Slim」シリーズがスタートしたのはつみたてNISA制度が始まる前年の2017年。最初は「eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)」や「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」などが発売されました。
その後、2018年7月に「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」が、2018年10月に「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」が発売されるなどして現在では14本のファンドから構成されています。
9兆円達成からわずか1.5か月で純資産総額10兆円に
プレスリリースによれば、eMAXIS Slimシリーズが純資産総額9兆円を達成したのは2024年3月28日のこと。それから約1か月半で純資産総額10兆円の大台にのりました(図はプレスリリースより)。
コロナショックがあった2020年(少し凹んでいるところ)なんて1000億円くらいでしょうか。その頃にはすでに人気ファンドでしたが、今はそれから100倍にまで増えています。
もちろん基準価額が100倍になったわけではなく、この純資産総額の拡大のほとんどは新規投資によるものです。つまり、この数年でインデックス投資家が一気に増えたということを意味しています。
このペースでいくと、来年のうちには20兆円も到達確実では? 日本人の家計金融資産は2000兆円ですので、そうすると1%をeMAXIS Slimが占めることになりますね。
10兆円の8割はS&P500とオルカン
さて、この10兆円の内訳ですが、その8割は「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」と「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」です。
ファンド名 | 純資産総額(百万円、5/15時点) |
eMAXIS Slim米国株式(S&P500) | 4,517,897 |
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) | 3,365,010 |
eMAXIS Slim先進国株式インデックス | 741,167 |
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本) | 492,942 |
eMAXIS Slimバランス(8資産均等型) | 277,390 |
eMAXIS Slim国内株式(TOPIX) | 175,034 |
eMAXIS Slim新興国株式インデックス | 162,471 |
eMAXIS Slim先進国債券インデックス | 131,181 |
eMAXIS Slim国内株式(日経平均) | 100,025 |
eMAXIS Slim先進国リートインデックス | 28,609 |
eMAXIS Slim国内債券インデックス | 22,929 |
eMAXIS Slim国内リートインデックス | 18,944 |
eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型) | 15,172 |
eMAXIS Slim全米株式 | 11,361 |
「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」は2024年3月に純資産総額4兆円を、「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」は4月9日に純資産総額3兆円をそれぞれ突破しました。
これから投資を始めようという方も多いでしょうし、今後もこの2本のファンドが売れ行きの中心になり、まだまだ資金流入が増えていくのではないかと思います。
eMAXIS Slimシリーズをお持ちの皆さん(私もそうです)と、三菱UFJアセットマネジメントの皆さん、おめでとうございます!
コメント