【2026年10月】日本債券インデックスファンド徹底比較【リターン・信託報酬・実質コスト・純資産総額】

260921日本債券インデックスファンド徹底比較 投資信託徹底比較
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この記事は主要なインデックスファンドのリターンを比較するシリーズの「日本債券」編です。NISAの成長投資枠対象の商品を取り扱っています。
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インデックスファンドのリターンは、「配当込み指数の動き」と「運用のコスト・誤差」によって決まります。同種のインデックスファンドであれば指数の動きは同じですので、運用のコストや誤差がなるべく小さいファンドが投資家にとって優れた商品ということになります。

そこで、この記事では、基準価額の推移をもとにこれまでの運用状況を比較しています。

最終的な損益を分析することで、見えないコスト面も含んだファンドの総合的な実力を知ることができます。

◆最近の更新
2026/09/21 2026年8月末の情報にて新規公開。
2026/10/20 2026年9月末の情報に更新。
日本債券のインデックスファンドには、2種類の対象指数(ベンチマーク)があります。どちらも野村フィデューシャリー・リサーチ&コンサルティングが算出していますが、組み入れる債券の種類が異なります。
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NOMURA-BPI総合

NOMURA-BPI総合は、日本国内で発行された公募固定利付債券の流通市場全体の動きを表すために開発された投資収益指数です。BPIはボンド・パフォーマンス・インデックスの略で、国債・地方債・政府保証債・事業債といったセクターごとに、残存年数や格付などの組入基準が定められています。

額面ベースでの上位5種類は次のとおりです(2026年9月末時点)。

種類 構成比
国債 85.4%
事業債 6.0%
地方債 5.7%
政府保証債 1.2%
住宅ローン担保証券(MBS) 1.1%

約85%が国債であり、日本債券のインデックスファンドは実質的に日本国債を購入する商品に近いと考えてよいでしょう。

組み入れられている債券の平均残存年数は10.14年でした。修正デュレーション(金利が1%動いたときの価格の動き(%)の理論的推定値)は7.52です。

NOMURA-BPI総合に連動するインデックスファンドは以下のとおりです。

なお、信託報酬は税抜、純資産総額と資金流出入の単位は百万円です。ファンドは、①信託報酬率が安い、②運用期間が長い(設定日が古い)順に並べています。また、緑色の欄は「前月末までの◯年間の総リターン」を示し、黄色の欄は過去5年における1年ごとのリターンを示しています。

名称 信託
報酬
実質
コスト
純資産
総額
前月までの長期リターン 過去5年における1年ごとのリターン 過去1年の
資金流入
(概算)
総経
費率
決算日 設定日 備考
過去
1年
過去
3年
過去
5年
過去
10年
過去
15年
過去
1年
1~2
年前
2~3
年前
3~4
年前
4~5
年前
My SMT国内債券
インデックス(ノーロード)
0.10000% 0.116% 4,754 -6.82% -12.51% – – – -6.82% -5.27% -0.88% -2.38% – 2,273 0.11% 2026/03/26 2022/03/29
eMAXIS Slim 国内債券
インデックス
0.12000%以内 0.136% 33,874 -6.85% -12.58% -17.71% – – -6.85% -5.28% -0.92% -2.33% -3.62% 6,762 0.13% 2026/04/27 2017/02/27 信託報酬は純資産総額500億円未満の部分は0.12%、500億円以上1,000億円未満の部分は0.115%、1,000億円以上の部分は0.11%
ニッセイ国内債券インデックスファンド
<購入・換金手数料なし>
0.12000% 0.133% 5,802 -6.81% -12.50% -17.65% -18.12% – -6.81% -5.20% -0.95% -2.34% -3.64% -467 0.13% 2025/11/20 2015/01/29
Smart-i 国内債券
インデックス
0.12000% 0.139% 16,032 -6.87% -12.64% -17.81% – – -6.87% -5.30% -0.95% -2.40% -3.61% 897 0.15% 2026/06/25 2017/08/29
たわらノーロード
国内債券
0.14000% 0.155% 22,458 -6.82% -12.62% -17.84% -18.19% – -6.82% -5.31% -0.97% -2.42% -3.65% -1,196 0.16% 2025/10/14 2015/12/18
iFree 日本債券
インデックス
0.22000%以内 0.244% 2,114 -6.90% -12.71% -17.92% -18.28% – -6.90% -5.35% -0.94% -2.46% -3.60% -440 0.24% 2025/12/01 2016/09/08 信託報酬は新発10年国債の利回りが1%未満のときは0.12%、1%以上のときは0.22%
インデックスファンド
日本債券(1年決算型)
0.29000% 0.322% 6,134 -6.87% -13.00% -18.73% -20.61% -11.60% -6.87% -5.39% -1.26% -2.78% -3.91% -273 0.32% 2025/10/27 2001/10/17
三菱UFJ国内債券
インデックスファンド
0.35000% 0.388% 1,440 -7.54% -14.91% -22.25% -27.67% -23.02% -7.54% -6.12% -1.97% -3.81% -5.01% -181 0.39% 2026/07/27 2009/02/02 分配金を出すタイプ。実質コストは1年あたりに換算後
日本債券
インデックスファンド
0.37000% 0.407% 774 -7.08% -13.38% -19.18% -20.95% -11.50% -7.08% -5.55% -1.31% -2.79% -4.01% -69 0.40% 2026/01/22 2001/01/23
SMT 国内債券
インデックス・オープン
0.37000% 0.412% 16,947 -7.08% -13.25% -18.82% -20.09% -9.96% -7.08% -5.55% -1.15% -2.66% -3.87% -1,168 0.41% 2026/05/11 2008/01/09 実質コストは1年あたりに換算後
野村日本債券
インデックスファンド
0.37000% 0.410% 458 -7.52% -14.40% -21.19% -26.70% -22.04% -7.52% -5.98% -1.56% -3.34% -4.74% -76 0.41% 2026/07/21 2008/03/03 分配金を出すタイプ。実質コストは1年あたりに換算後
日本債券
インデックスe
0.37000% 0.412% 790 -7.14% -13.41% -19.05% -20.42% -10.57% -7.14% -5.59% -1.23% -2.71% -3.92% -104 0.41% 2026/01/22 2010/04/06
eMAXIS 国内債券
インデックス
0.40000% 0.442% 6,697 -7.13% -13.38% -18.96% -20.37% -10.48% -7.13% -5.58% -1.22% -2.63% -3.91% -418 0.44% 2026/01/26 2009/10/28
野村インデックスファンド・
国内債券
0.40000% 0.444% 2,335 -7.11% -13.32% -18.92% -20.30% -10.36% -7.11% -5.58% -1.17% -2.66% -3.90% -41 0.43% 2025/09/08 2010/11/26

※「三菱UFJ国内債券インデックスファンド」「野村日本債券インデックスファンド」は分配金を出すタイプです。表のリターンは分配金を考慮していないため、ほかのファンドと単純には比較できません。

直近1年間のリターンでは「ニッセイ国内債券インデックスファンド<購入・換金手数料なし>」がトップで、2026年9月の更新以来、2回ともトップを取っています。過去3年・5年・10年でもトップで、過去3年は「My SMT国内債券インデックス(ノーロード)」がわずかな差で続いています。

信託報酬とリターンの対応は明確で、信託報酬が0.14%以下で5年の実績があるファンドは、過去5年のリターンがそろってマイナス17%台に収まりました。

一方、信託報酬が0.29%以上のファンドは、トップと1ポイント以上の差がついています。債券インデックスファンドでは、コストの差が成績の差に直結します。

資金の流れを見ると、「eMAXIS Slim国内債券インデックス」「My SMT国内債券インデックス(ノーロード)」「Smart-i国内債券インデックス」の3本以外は苦戦しています。運用実績が最も良かった「ニッセイ国内債券インデックスファンド<購入・換金手数料なし>」も例外ではありません。

NOMURA 物価連動国債インデックス(フロアあり)

物価連動国債は、消費者物価指数の動きに応じて元本(想定元金額)が増減する国債です。インフレが進めば元本が増え、受け取る利子も増えます。

2013年10月以降に発行された銘柄には、償還時に額面を下回らない元本保証(フロア)が付いています。NOMURA 物価連動国債インデックス(フロアあり)は、このフロア付きの銘柄だけを取り出した指数で、2013年10月末に算出が始まりました。

平均残存年数は4.72年です(2026年9月14日時点)。NOMURA-BPI総合よりも期間の短い債券で構成されています。

同じ国債でも、値動きがまったく違う商品です。

この指数に連動するインデックスファンドは1本です。

名称 信託
報酬
実質
コスト
純資産
総額
前月までの長期リターン 過去5年における1年ごとのリターン 過去1年の
資金流入
(概算)
総経
費率
決算日 設定日 備考
過去
1年
過去
3年
過去
5年
過去
10年
過去
15年
過去
1年
1~2
年前
2~3
年前
3~4
年前
4~5
年前
eMAXIS 国内物価連動国債
インデックス
0.40000% 0.442% 4,184 -2.07% -1.30% 5.20% 2.58% – -2.07% 0.67% 0.12% 2.48% 4.01% -875 0.44% 2026/01/26 2014/11/06

直近1年のリターンはマイナスでしたが、過去5年・10年ではプラスを確保しています。すべての期間がマイナスだったNOMURA-BPI総合連動のファンドとは、対照的な結果になりました。

物価上昇が見られる時期は金利が上がりやすい(通常の債券価格は下がりやすい)傾向があり、物価が下落する時期は逆の傾向があります。したがって、その影響を緩和するような商品であると言えるでしょう。

日本債券インデックスファンドを選ぶならどれ?

上記2つの指数は、かなり性格が異なっています。NOMURA-BPI総合は国債を中心に、国内の公募債券を幅広く組み入れる指数で、日本債券という資産クラスの標準的な姿を映していると言えるでしょう。

一方、物価連動国債はインフレへの備えを想定して設計された指数であり、値動きが異なります。基本となるのはNOMURA-BPI総合で、ファンドの本数も信託報酬の水準もこちらのほうが恵まれています。

NOMURA-BPI総合に連動するファンドから選ぶなら、①信託報酬と実質コストが低く、②純資産総額が十分にあり、③資金流入も続いているという3つを満たす商品が、安心して長く持てる候補になるでしょう。

現時点で有力なのは「eMAXIS Slim国内債券インデックス」「Smart-i国内債券インデックス」「My SMT国内債券インデックス(ノーロード)」の3本ではないでしょうか。

どれを選んでも大きな差はないと考えられますが、とくに「eMAXIS Slim国内債券インデックス」はいずれも高水準で、より安心して長期保有できると思われます。

◆全世界株式や米国株式など、その他の指数に連動するファンドの比較はこちらから!

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