クレカ積立10万円対応、どこがお得なのか?【楽天証券・SBI証券・マネックス証券・auカブコム証券】

240324 クレカ積立10万円対応、どこがお得なのか?【楽天証券・SBI証券・マネックス証券・auカブコム証券】 証券会社・運用会社
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2024年3月22日にSBI証券がプレスリリースを発表し、クレジットカード積立に対応する大手ネット証券各社の対応が出揃いました(楽天証券SBI証券マネックス証券auカブコム証券)。

対応開始日やポイント還元については判断が分かれることになりました。この記事では各社の対応をまとめていきます!

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楽天証券のクレカ10万円積立への対応

楽天証券は3種類のカードによってポイント付与が異なり、ほかに楽天キャッシュで最大5万円までの積立ができます。積立金額によるポイント還元率の変更はありません。

カード種類 積立金額 ポイント還元率 年会費
楽天プレミアムカード 10万円まで 1.0% 11,000円
楽天ゴールドカード 10万円まで 0.75% 2,200円
楽天カード 10万円まで 0.5% 0円
楽天キャッシュ 5万円まで 0.5% 0円
クレカ積立10万円への設定の変更は3月10日からできるようになっていて、4月1日買付分(3月12日までに要設定)から10万円に対応しました。楽天証券は5万円が上限だった時代から、還元率は変更なしです。
素早い対応は評価できますが、他社に比べて劣るのは、「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」などの低コスト投信を保有している期間に応じたポイントの付与がないことです。一定の基準残高を達成した場合のみ、一定ポイントの付与があります(最大で2,090ポイントの付与。詳しくはこちら
ただし、楽天投信投資顧問の一部商品(「楽天・オールカントリー株式」「楽天・S&P500」「楽天・先進国株式(日本を除く)」「楽天・日経225」「楽天・NASDAQ-100」「楽天・SOX」)では、信託報酬の販売会社取り分に応じた付与がなされます(詳しくはこちら)。
「楽天・オールカントリー株式」では0.017%のポイント還元となり、この場合は他社と同程度になります。

なお、信託報酬0.4%以上の投信を買う場合はどのカードでもポイント還元率は1.0%になりますが、そのために高信託報酬の商品を買うのは本末転倒でしょう。

総じて言えば、楽天証券はクレカ積立の還元率も投信保有ポイントも現時点では他社に比べると魅力的ではありません。

SBI証券のクレカ10万円積立への対応

SBI証券は3種類の三井住友カードに対してVポイントが付与されます。三井住友カード発行の他のカードでもポイント還元される場合もありますが、ここでは代表的なカードについて取り扱います。

10万円積立の設定は5月買付分からできるようになり、2024年5月買付分~10月買付分は、これまでのポイント還元率が維持されたまま上限が10万円に変更されます。

カード種類 積立金額 ポイント還元率 年会費
三井住友カード・Olive
プラチナプリファード
10万円まで 5.0% 33,000円
三井住友カード ゴールド(NL)
Oliveゴールド
10万円まで 1.0% 5,500円
(条件達成で0円)
三井住友カード(NL)
Olive
10万円まで 0.5% 0円

6か月間限定ですが、プラチナプリファードではポイント還元率5%が維持されました。

2024年11月買付分からはカード利用額によって変動します。

カード種類 利用条件 積立金額 ポイント還元率 年会費
三井住友カード・Olive
プラチナプリファード



500万円以上 10万円まで 3.0% 33,000円
300万円以上 2.0%
300万円未満 1.0%
三井住友カード ゴールド(NL)
Oliveゴールド



前年100万円以上 10万円まで 1.0% 5,500円
(条件達成で0円)
前年10万円以上 0.75%
前年10万円未満 0.0%
三井住友カード(NL)
Olive

前年10万円以上 10万円まで 0.5% 0円
前年10万円未満 0.0%

端的に言えば、プラチナプリファードは500万円以上の利用者にとっては改善、それ以外はポイント還元率が減少しました。ゴールドは前年100万円以上の利用者に対して、普通カードは前年10万円以上の利用者に対して条件が維持されました。

また非常にややこしいのですが、プラチナプリファードとゴールド・普通カードで利用条件の考え方が異なります。

プラチナプリファードは集計期間(カード加入月からその1年後の当月末、以降は1年間)内の利用金額が利用条件です。基本的には1.0%還元(これは翌月付与)で、集計期間に500万円以上利用すると集計期間後に継続特典として2.0%分が付与され、300万円以上利用すると1.0%付与されます。

9月5日に入会した場合の例が三井住友カードの公式ページにて解説されています。

プラチナプリファードの場合

つまり「33,000円の年会費を支払って継続しないと前年積立分のポイント付与は1.0%になる」という注意点があるため、そもそもカード利用が毎年500万円を超え続けている人以外にはオススメしにくい状況となりました。

個人的には、継続的に年間300万円利用&毎月10万円の積立投資を両立する人でも以下のゴールドカードを用いたほうがトータルでは有利になると考えています。33,000円の年会費の差をポイント還元で埋めるのは庶民には相当ハードルが高いです。

一方で、ゴールドカードと普通カードは前年の利用金額に応じてポイントが付与されます。下図は前年に100万円以上使ったゴールドの場合ですが、翌月に1.0%が付与されます。こちらはこれまで通りですね。

ゴールドの場合

ゴールドでも普通カードでも、前年の利用金額が10万円未満だとポイント付与率がゼロになります。「100万円修行」済みの年会費ゼロのゴールドカードで積み立てる場合でも要注意です。

なおこれまでと同様に、どのカードもクレジットカード積立は利用金額に含まれないので、その点も注意が必要です。

また、SBI証券では投信保有ポイントが付与される仕組みがあり、「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」の場合は残高の0.0175%です(他ファンドの付与率一覧はこちら)。

今年は6か月間限定で還元率が5%となるプラチナプリファードは魅力的ですが、今から選ぶなら、毎年500万円カード利用を続ける自信がない人は年会費無料となるゴールドカードで積立投資をするのが良さそうです。

マネックス証券のクレカ10万円積立への対応

マネックス証券はマネックスカードでの投信積立に対応しています。マネックス証券では、積立金額が大きくなると段階的に還元率が引き下がる形での対応となりました。

カード種類 積立金額 ポイント還元率 年会費
マネックスカード 5万円までの部分 1.1% 0円
5万円以上~
7万円までの部分
0.6%
7万円以上の部分 0.2%

変更は4月17日買付分からです。マネックスカードは無料カードにもかかわらず、楽天プレミアムカードや三井住友カードゴールド(NL)をも上回る還元率でしたが、今後は5万円までの積立に限ってのこととなりました。

それでも10万円を積み立てた場合の還元率は0.73%となり、楽天証券やSBI証券での普通カードを余裕で上回る高還元です。

個人的には5万円までの積み立てで利用し、それ以上は他社を利用することも検討してよいのではないかと感じています。

また、マネックス証券の投信保有ポイントは「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」の場合、残高の0.0175%でSBI証券と同じです(他ファンドの付与率一覧はこちら)。

5万円までの積立投資であればマネックス証券一択だと思います。

auカブコム証券のクレカ10万円積立への対応

auカブコム証券は2種類のクレジットカードでの投信積立に対応しています。上限は10万円まで引き上げられましたが、ポイント還元率は従来から変更ありません。

カード種類 積立金額 ポイント還元率 年会費
au PAYカード 10万円まで 1.0% 0円
au PAYゴールドカード 10万円まで 1.0% 11,000円

変更は5月1日買付分からです。

ゴールドカードでも普通カードでもポイント還元率は1.0%の固定です。無料カードで10万円まで無条件で1.0%還元というのは他社にはない優位性となりました。

一方で、投信保有ポイントは他社よりも少なくなり、「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」の場合は残高の0.005%です(他ファンドの付与率一覧はこちら)。

無料カードで10万円まで積み立てられるので、マネックス証券で5万円を積み立てた後の選択肢として非常に有力ですね。

年間のカード利用金額や年会費も考慮した選択が必要に

各社のクレカ10万円積立への対応はポイント還元という点でかなり大きく分かれました。ポイント還元はコロコロ変わっていくものですが、なるべくお得に活用できれば嬉しいですよね。

個人的には、数年先のポイント還元率は変わっているものと考えて、2~3年程度でどの方法が一番ポイント還元率が大きくなるかをもとに考えるようにしています。

無料カードならマネックス証券の1.1%還元(5万円まで)が最優秀で、次いでau PAYカードと年会費無料条件を満たした三井住友カード ゴールド (NL)は10万円まで1.0%還元で投資できます。これだけで月に25万円分はポイント還元率1.0%以上を無料で得られるわけですから非常に優秀です。

途中でも述べたように、三井住友カードのプラチナプリファードは還元率こそ高いのですが、33,000円の年会費は重く、節約志向の投資家には向かないと私は考えています。

カード払いが年間500万円を毎年超える節約志向ではない投資家にはピッタリですけどね。

もちろん、カード払いが300万円を超えれば十分魅力的な還元率になります。

ですが、カード払いが年間500万円に届かないなら、三井住友カード ゴールド(NL)をはじめ、年会費無料で還元率の良いカードはいくつもあるので、それを組み合わせていく方法もありだと私は考えています。

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