2024年5月15日、三菱UFJアセットマネジメントが「eMAXIS NASDAQ100インデックス」(以下「eMAXIS NASDAQ100」)の信託報酬の引き下げを発表しました(プレスリリース)。
eMAXISシリーズの「Slimじゃないほう」(通称fat)の信託報酬が引き下げられるというニュースでびっくりでした!
「eMAXIS NASDAQ100インデックスファンド」が信託報酬を引き下げ!!✨
年率0.440%→0.2035%へと半額以下になります!これで「<購入・換金手数料なし>ニッセイNASDAQ100」と同じになりますね
Slimじゃないファンドを引き下げる例、初めてかな?変更適用は6/13からhttps://t.co/Bxlb5DbpTq pic.twitter.com/85jKGrctUA
— なまずん20代からインデックス投資をスタート (@gameoftheweak) May 16, 2024
信託報酬は税抜0.185%!
信託報酬は以下のように、税抜0.1850%(税込0.2035%)以内へと改定されます(画像はプレスリリースより)。税抜0.400%(税込0.440%)からの変更ですので、一気に半額以下になるという大きな変更です。新しい信託報酬の適用は6月13日から。
「eMAXIS NASDAQ100」は2021年1月に運用が始まったファンドで、その当時では業界最低と並ぶ信託報酬での設定でした。
その後、「<購入・換金手数料なし>ニッセイNASDAQ100」(信託報酬税抜0.185%)などのより低コストなファンドが続々と誕生していたんですよね。
結果的に高コストになったまま放置されてしまういつもの「eMAXIS」(Slimじゃないほう)のパターンだったのですが、なんとここにきて信託報酬引き下げという策に打って出ました。
まさか「eMAXIS」が信託報酬を引き下げるとはびっくりです。大人気の「eMAXIS Slim」とは異なり、すでにコスト重視の投資家からは見捨てられているシリーズですからね……。
NASDAQ100には「eMAXIS Slim」シリーズがないという事情はありますが、いま勢いのある「<購入・換金手数料なし>ニッセイNASDAQ100」を意識した信託報酬競争に参加してきました。
なお、新しい信託報酬にも純資産総額に応じた引き下げがありますが、純資産総額は現在のところ1000億円台ですので、変更後はしばらく純資産総額に応じた低減はおこらなくなります。また、変更後は純資産総額に応じた信託報酬の引き下げの幅は0.0001%の次元なので、ここまで刻むと運用結果に与える意味がなくなりそうです。
今回の変更を反映すると、NASDAQ100に連動するインデックスファンドで信託報酬が安い4本は次の4つになりました。
ファンド名 | 信託報酬(税抜) | 純資産総額(4月末) |
PayPay投信 NASDAQ100 |
0.184% | 2,185 |
<購入・換金手数料なし> ニッセイNASDAQ100 |
0.185% | 123,850 |
eMAXIS NASDAQ100 |
0.185% | 101,853 |
SBI・インベスコQQQ NASDAQ100 |
0.233% | 3,553 |
同じ構図のインド株にもこの流れがくるか?
今回は高コストな「eMAXIS」シリーズの信託報酬が引き下げられてびっくりしましたが、「eMAXIS Slim」を投入するのではなく、既存ファンドの信託報酬を引き下げてもらうほうが、すでに保有している人にとってはありがたい話です。
同じように「eMAXIS Slim」シリーズがない「eMAXIS インド株式インデックス」も現在はコストで後れをとっている態です。後発の他社が信託報酬で先行する状況まで同じなので、三菱UFJアセットマネジメントがどう動いてくるかも注目したいと思います。
これは…#eMAXISインド株式 にも期待✨#MUAM https://t.co/aTFOoHpHvZ
— (@ER_Jun2017) May 16, 2024
このような声が届いて、信託報酬の改定が検討されたらありがたいですね!
今後も運用会社の皆さまの取り組みに期待しています!
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