なまずんです。
2019年1月13日(日),東京都品川区で「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2018(FOY2018)」が開催されました。今年で12回目です。終了後には懇親会も開かれました。
◆写真 FOY2018の会場となった「きゅりあん(品川区総合区民会館)」。
投信ブロガーが一同に会する大規模なイベントには初参加でした。緊張しましたが,存分に楽しむことができました。
FOY2018のスケジュール
◆投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2018@きゅりあん(東京都品川区)
第2部 みんなの【声】を聞いてみよう! 個人投資家が注目ファンドに寄せる「熱いコメント」一挙紹介!!!(カン・チュンド氏,竹川美奈子氏)
第3部 投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2018(イーノ・ジュンイチ氏,浜田節子氏)
◆FOY2018懇親会@Alice aqua garden品川(東京都港区)
投票上位ファンドを紹介
FOY2018のハイライトは第3部のFOY2018の発表です。
有効総投票者数は241人,有効総ポイントは1188と,いずれも過去最高だったそうです。順位と感想を短報します。
第1位~5位
第2位 <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド(前年2位)
第3位 eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)(新)
第4位 楽天・全米株式インデックス・ファンド(前年3位)
第5位 eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)(前年5位)
栄えある本年のFOYは,「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」でした。私もeMAXIS Slim先進国株式が大本命と見ていたので納得の第1位です。業界最低水準の運用コストを将来にわたってめざし続けるという宣言のもと,設定来,他社の同クラスファンドの信託報酬引き下げに追随してきた信頼感があります。純資産総額はきれいに右肩上がりで,近々300億円に到達しそうです。私の資産形成の中核をなすファンドとして今後も期待しています。
第2位は<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド。FOY2014~2016の3連覇,FOY2017で2位と抜群の人気度を誇るファンドです。近年のインデックスファンドの低コスト化には,設定以来,毎年のように信託報酬を引き下げる当ファンドの存在が大きかったのでしょう。信頼のおけるファンドだと思います。
第3位はeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー),2018年10月末に新設されたファンドです。実績はまだこれからですが,MSCIジャパンマザーファンドを新設してまでMSCIオール・ワールド・カントリーインデックスに連動するファンドを作ったのは衝撃でした。実績のほぼないファンドが上位入賞を果たしたのは三菱UFJ国際投信の他ファンドの実力があってこそなのでしょう。
第4位は楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)。昨年覇者の楽天VTが大きく順位を落としたのに対して,VTIを購入する楽天VTIは踏みとどまりました。米国株に広く分散投資したい人にとってはとても有力なファンドです。順位からは米国株への高い期待を伺えます。
第5位は昨年に引き続き「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」でした。設定来の人気商品で,継続した資金流入が魅力です。第1~5位のうち3つをeMAXIS Slimシリーズが占めました。個々の商品の実績も十分な上,シリーズとして他社を圧倒するブランドを築きました。
◆写真 上位5ファンドの投信会社の表彰
第6~10位
第7位 Vanguard Total World Stock ETF(VT)(前年9位)
第8位 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)(新)
第9位 楽天・全世界株式インデックス・ファンド(前年1位)
第10位 eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)(新)
第6位のセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは昨年より順位を上げました。バンガードのETF8本に株式:債券=50:50で投資するファンドです。信託報酬が他のファンドに比べて高く(税抜年率0.46%),私は投資対象に入れていませんが,2007年設定の古参ファンドの信頼と実力は十分だと思います。今でも資金流入が続く,純資産総額1600億円超のファンドです。
第7位のVanguard Total World Stock ETF(VT)はFOY2009で第1位を獲得して以来,10年にわたって上位にランクインしている人気ファンドです。継続的に経費率を引き下げ続け,分散性を極めたVTは,2008年6月に設定されて10年を迎えました。世界分散ETFの第一候補です。
第8位のeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)と第10位のeMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)は新設ファンドながら大健闘。eMAXIS Slimファンドシリーズに対する投資家の前向きな評価が背景にあるのでしょう。米国株ブームの後押しもあり,S&P500のほうは設定後半年で純資産総額100億円の大台が間近です。
第9位の楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天VT)はFOY2017に輝いたファンド。第7位に入ったVTを購入するファンド・オブ・ファンズです。今回は残念ながら第9位に沈みました。設定直後の運用報告書にて,想定外に高コストだったのが痛手でした。しかし,ETFは1株単位で購入する必要があるのに対して,100円から自動積立できる楽天VTの特徴は強みです。
第1部と第2部は,投資家へのアンケート
当日はFOY順位発表の前に,投資家向けのアンケート結果が公表されました。
第1部「リーマンショックから10年/つみたてNISA」アンケート結果発表(renny氏,セロン氏)で印象的だったのは,リーマンショックに見舞われながらも投資を続けた投資家が大半を占めたことでした。
現在までの「生存バイアス」も否定できませんが,大暴落の中でも投資を続けたことが良好な投資成績につながりました。紹介された回答の中には,「夜明けはいつかやってくるが,夜中は長い」,「リストラにあって生活防衛費の大切さを実感した」など,今後の投資の学びになる言葉もありました。
2018年から始まったつみたてNISAの利用に関する調査結果では,制度利用者は非課税投資期間の長さを利点に挙げ,利用しない人は購入可能商品と年間拠出可能額の少なさを指摘しました。この点は予想通りでしたので,一般NISA・つみたてNISAのどちらを使うかは自分の投資スタイル次第ですね。私としては,一般NISAで枠を余らせるくらいであれば,つみたてNISAを優先利用したほうがよいと思っています。
第2部 みんなの【声】を聞いてみよう! 個人投資家が注目ファンドに寄せる「熱いコメント」一挙紹介!!!(カン・チュンド氏,竹川美奈子氏)では投資家の方々の熱いコメントをたっぷりと楽しみました。投資家のファンド愛や鋭い分析には感服しました。こういった積み重ねが今の投資環境につながっているのですね。
たとえ講評はできなくても,購入するファンドの良さを知ろうとする姿勢は大事だと思います。リーマンショックのような暴落時にも継続保有できるような,信頼と愛着を持てるファンドを選ぶことは重要です。
懇親会ではたくさんの人にお会いできました
会場ではたくさんの方とご挨拶させていただきました。今の私を形作るのに欠かせない皆様とご一緒できましたことに心より感謝申し上げます。フォローしているけど話せなかった方も多く,またの機会によろしくお願いいたします。
情報収集と簡単な発信にと考えて2018年にTwitterを開始した当アカウントですが,ここまで皆さまと交流できるとは思いませんでした。記憶力の弱い私にはかなり厳しいのですが,なるべく頑張りますのでよろしくお願いいたします。
「黄色い服の人」というのは私の思っている以上に定着してしまったようです。アイコンが黄色いので,せめて黄色い服だけでも着ていくか……と思って始めたのですが,何で覚えられるかは思わぬところにありますね。
ミドノンさんと勝手に二次会
終了後はそのまま自宅に帰ろうかと思ったのですが,品川駅へ向かう途中でミドノンさんと合流したので,短時間の二次会へ。ミドノンさんはイケメン20代ブロガーです。ブログ「Midonote」はTwitterを始めた時から知っていて,気になるブロガーに挙げたこともありました。
ざっくばらんに話して,ミドノンさんが気になるブロガーさんや投資の方向性なども教えていただきました。
勝手に二次会してる pic.twitter.com/JACIbKF8sK
— ミドノン@田舎工場生産技術 (@LearnMidonon) 2019年1月13日
FOY2018から懇親会,二次会まで盛り込んだ充実した記事も必読です。
FOYは充実したイベントであるものの,20代投資家はやはり少ないです。大先輩ブロガーから学びつつ,同じステージにある同年代の方と話す機会も大事にしたいと思います。
素晴らしいイベントを開催していただいたスタッフの皆さまを始め,運用会社の皆さま,ブロガーの皆さま,Twitterで実況をご覧の皆さまにも深くお礼申し上げます。
◆懇親会にて対面を果たした田村正之さんの著書の紹介です。
◆FOY2019にも参加しました。eMAXIS Slimシリーズが強い。
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