つみたてNISA対象のインデックスファンドのなかで純資産総額が最も大きい3つのファンドへの資金流入が続いています。相次いで節目の金額を超えました。
7月2日時点で,インデックスファンドのうち純資産総額が最も多いのは「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」です。7月2日に純資産総額5000億円を突破しました。
次いで資産の多い「楽天・全米株式インデックス・ファンド」が6月30日に純資産総額3000億円を超えました。7月2日には「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」を純資産総額で抜いています。
順位では抜かれた先進国株式インデックスファンドの「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」も,2021年6月25日に純資産総額3000億円に到達しています。
どのファンドも継続的な資金流入がある
設定が最も早い<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式の設定日から2021年7月2日までの純資産総額の推移をグラフにしました。
どのファンドも資金流入が続いていて,指数の急落があったとき以外は基本的に右肩上がりです。
しかし,eMAXIS Slim米国株式の資金流入の挙動はすさまじいです。2020年3月のコロナ・ショックのころまでは<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式の約半分,楽天・全米株式とほぼ同じだったのですが,そこから急激に上向きました。
ちょっと恐ろしくなるペースですね。
最近は先進国株式よりも米国株式のファンドに資金がより多く集まる傾向がありますが,先進国株式が不人気になったというよりも,米国株式を新たに買う人が増えたのかもしれません。
米国株式のインデックスファンドは種類が少ないので,資金が集中する傾向があるにせよ,こんなにも資金が集まるとは思ってもいませんでした。
また,歴史の長さを比べてみると,<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式が明らかに長いことがわかります。投信ブロガーのNightWalkerさんが7月2日の記事で触れていましたが,1つのファンドを資産規模の拡大とともに信託報酬を引き下げながら運用し続けていることには評価に値します。
インデックスファンドへの資金流入も大きい
モーニングスターの記事によれば,2020年6月の投信への資金流入は過去10年で第6位の水準でした。月間9347億円と,相当な金額が流入したことになりますね。
流入先のトップ10には,「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」が入ったようにインデックスファンドも選ばれています。
先日更新した記事のように,投信業界におけるインデックスファンドの増加基調にあります。
インデックス投資を長期の資産形成に役立てていく方法がより広まれば素晴らしいことですね!
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