【2022年7月】米国株式インデックスファンドのリターン比較とおすすめ【リターン・信託報酬・実質コスト・純資産総額の一覧】

220103米国株式インデックスファンドのリターン比較とおすすめ証券会社・運用会社
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この記事はつみたてNISA対象の商品のリターンを比較・一覧する以下のまとめの米国株式編です。

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当ブログではつみたてNISA対象のインデックスファンドとアクティブファンドのリターン・信託報酬・実質コスト・純資産総額などを一挙に比較しています。リターンは最大10年の長期の騰落率...

2017年以降、米国株式インデックスファンドの設定が相次いでいます。つみたてNISAの対象商品には12本の米国株式インデックスファンドがあります。

しかし、同種のインデックスファンドでも、その運用成績はまったく同じにはなりません。コストや運用によって差がでます。

では、最も運用成績がよいファンドはどれでしょうか?

この記事では、基準価額の推移をもとに過去の損益率を比較しました。最終的な損益を分析することで、見えないコスト面も含んだファンドの総合的な実力を知ることができます。

◆更新履歴
2022/02/02 2022年1月末の情報に更新。
2022/03/02 2022年2月末の情報に更新。
2022/04/02 2022年3月末の情報に更新。
2022/05/02 2022年4月末の情報に更新。
2022/06/01 2022年5月末の情報に更新。
2022/07/02 2022年6月末の情報に更新。
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米国株式インデックスファンドの対象指数は2種類

つみたてNISA対象の米国株式インデックスファンドには、2種類の対象指数(ベンチマーク)があります。

S&P500

S&P500は、米国S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが算出する時価総額加重平均型の株式指数です。米国を代表する約500銘柄で構成されます。

指数を構成するトップ5社は次の通りです。

銘柄構成比
アップル6.70%
マイクロソフト6.41%
アルファベット4.28%
アマゾン・ドット・コム3.94%
テスラ2.40%

S&P500指数は約500社から構成されますが、上位5社だけで指数の約24%を占めているんですね。

S&P500指数に連動するおもなインデックスファンドは8本あります。信託報酬は税抜、純資産総額の単位は百万円です。ファンドは、①信託報酬率が安い、②運用期間が長い(設定日が古い)、という順に並べています。

ファンド名称1年
損益率
3年
損益率
5年
損益率
信託
報酬
実質
コスト
純資産
総額
決算日設定日備考
eMAXIS Slim
米国株式(S&P500)
11.29%72.34%0.088%
以内
0.112%1,254,7792022/04/252018/07/03
SBI・V
S&P500
11.14%0.088%0.105%581,6422021/09/142019/09/26信託報酬に原資産経費率約0.03%(年率)含む
SMBC・DCインデックス
S&P500
11.06%0.088%0.128%4,9112021/11/222020/07/22
つみたて
米国株式(S&P500)
11.15%0.200%0.256%3,3172021/06/252020/03/06
Smart-i
S&P500
10.80%0.220%1.005%5,0402021/06/252020/07/29実質コストは概算
iFree
S&P500
11.12%71.73%0.225%0.277%59,9812021/09/072017/08/31
NZAM・ベータ
S&P500
11.01%0.240%0.440%1582021/12/132020/02/13
ステート・ストリート
米国株式
10.82%70.59%0.450%0.541%33,4262022/03/102017/09/29
農林中金<パートナーズ>
つみたてNISA S&P500
10.75%69.57%0.450%0.653%6,8642021/11/152017/12/19

信託報酬が最も低い「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」の運用成績が最も良い結果となっています。これは7か月連続です。

「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」は純資産総額でもトップです。コスト面では「SBI・V・S&P500」が優位な結果ですが,「SBI・V・S&P500」のリターンでは下回っています。

そのため、S&P500指数に連動するインデックスファンドを買うなら、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」のほうが安心ではないかと考えています。

なお、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」と「SBI・V・S&P500」は運用方法が異なります。

「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」は構成銘柄を自社のマザーファンドで直接買い付け、「SBI・V・S&P500」はマザーファンドを通じてバンガードのVOO(バンガード・S&P500ETF)を購入することで構成銘柄をそろえていきます。

VOOを購入する方法は、ファンドの規模が小さいうちは有効な手段です。一方で規模の拡大にともなうメリットは得づらいかもしれません。

なお、過去2年ほどの運用状況では、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」のほうが良好な成績でした。運用方法が異なるため、運用報告書上には出てこないコスト差などが発生している可能性はあります。

CRSP U.S. Total Market

CRSP U.S. Total Market指数は、米国株式市場に上場する約4000銘柄をほぼ全てカバーする時価総額加重平均型の株式インデックスです。S&P500と比較して、時価総額の小さい銘柄(小型株)も組み込むことが特徴です。

S&P500指数と比較して、組入銘柄数は8倍です。でも、時価総額が小さい銘柄はごく少ない割合にしかなりません。

指数を構成するトップ5社は次の通りです。

銘柄構成比
アップル5.59%
マイクロソフト5.35%
アルファベット3.51%
アマゾン・ドット・コム3.25%
テスラ1.98%

膨大な銘柄数からなる指数ですが、上位5社で約20%以上を占めています。ただ、S&P500と比較するとその割合は低くなりますね。

この指数に連動するインデックスファンドは2本です。

ファンド名称1年
損益率
3年
損益率
5年
損益率
信託
報酬
実質
コスト
純資産
総額
決算日設定日備考
SBI・V
全米株式
6.61%0.088%未決算83,335未決算2021/06/29信託報酬、実質コストに原資産経費率約0.03%(年率)含む
楽天
全米株式
6.59%67.73%0.150%0.187%583,5552021/07/152017/09/29信託報酬、実質コストに原資産経費率約0.03%(年率)含む

2022年6月に、「SBI・V・全米株式」が運用開始から1年を迎えました。6月以降の成績では、「楽天・全米株式」のほうが運用成績が良好です。

「SBI・V・全米株式」と「楽天・全米株式」の運用方法はまったく同じです。マザーファンドを通じて米国バンガードのVTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)を購入しています。

「SBI・V・全米株式」のほうが信託報酬が安いのですが、なんらかの理由で「楽天・全米株式」のほうがリターンが高くなっています。

「SBI・V・全米株式」は2021年6月の設定で、運用初期はファンド全体に占める売買費用などのコストの影響がより大きくなります。信託報酬が安い「SBI・V・全米株式」に期待して購入してもよいですが、優位性がはっきりするまでは「楽天・全米株式」を選んでもよいかもしれません。

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)が最も安心か

ウォール街のランダム・ウォーカー』のバートン・マルキールや『敗者のゲーム』のチャールズ・エリスをはじめ、インデックス投資に関する研究の多くはS&P500指数を主な対象にしてきました。また、米国で最初に組成されたインデックス商品もS&P500指数に連動するものです。

一方で、CRSP U.S. Total Market指数にも定評があり、バンガードのVTIがベンチマークとしています。S&P500指数もCRSP U.S. Total Market指数も米国株の人気の指数です。

S&P500指数は大型株で、CRSP U.S. Total Market指数はそれ以外の株も含んでいます。そのため、大型株の株価の騰落率がその他を上回れば、S&P500指数のリターンのほうが高くなり、逆であればCRSP U.S. Total Market指数のリターンのほうが高くなります。

しかしながら、時価総額において中・小型株の占める割合は大きくありません。どちらの指数を選ぶかによって、最終成績に大きな違いはないでしょう。

中小型株の有無にこだわりのある人でなければ、これらの指数の差を考える必要はありません。この点は、全世界株式のMSCI ACWIとFTSE Global All Cap指数の関係に似ています。

指数の差に必要以上に悩むよりも、投資を始めて、継続していくほうがずっと重要です。

今から投資商品を選ぶのであれば、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」が最も安心であるように思います。または信託報酬が同水準に安い「SBI・V・S&P500」を選ぶのがよいでしょう。

個人的にはこれまでの運用成績がよい「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」のほうを評価しています。

ただ決め手には欠けていて、SBIやiFreeと差があってもわずかです。また、CRSP U.S. Total Market指数に連動する「SBI・V・全米株式」と「楽天・全米株式」も優れていて悩ましいのですが、運用実績の少なさや信託報酬の差が少しばかり気になります。

とはいえ、大きな懸念はありません。これらはどれも運用の相棒にふさわしいのではないかと思います。

◆全世界株式や先進国株式など、その他の指数に連動するファンドの比較はこちらから!

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