【2024年2月】米国株式インデックスファンドのリターン比較とおすすめ【リターン・信託報酬・実質コスト・純資産総額の一覧】

240103 米国株式インデックスファンド比較証券会社・運用会社
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この記事は主要なインデックスファンドのリターンを比較するシリーズの「米国株式」編です。NISAの積立投資枠対象の商品を取り扱っています。
【2024年2月】最新ファンド比較記事一覧
当ブログではNISAつみたて投資枠対象のインデックスファンドとアクティブファンドのリターン・信託報酬・実質コスト・純資産総額などを一挙に比較しています。 最新情報を毎月更新。 「本...

インデックスファンドのリターンは、「配当込み指数の動き」と「運用のコスト・誤差」によって決まります。同種のインデックスファンドであれば指数の動きは同じですので、運用のコストや誤差がなるべく小さいファンドが投資家にとって優れた商品ということになります。

そこで、この記事では、基準価額の推移をもとにこれまでの運用状況を比較しています。

最終的な損益を分析することで、見えないコスト面も含んだファンドの総合的な実力を知ることができます。

◆最近の更新
2024/02/01 2024年1月末の情報に更新。
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米国株式インデックスファンドの対象指数は2種類

米国株式インデックスファンドには、2種類の対象指数(ベンチマーク)があります。

S&P500

S&P500は、米国S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社が算出する時価総額加重平均型の株式指数です。米国を代表する大型株約500銘柄で構成され、米国市場における企業の時価総額の約80%をカバーします(2023年12月時点)。

指数を構成するトップ5社は次の通りです。

銘柄構成比
マイクロソフト7.37%
アップル7.27%
アマゾン・ドット・コム3.45%
エヌビディア3.01%
アルファベット2.05%
S&P500は約500銘柄から構成されますが、上位5社だけで指数の20%以上を占めているんですね。

S&P500に連動するインデックスファンドは以下のとおりです。

なお、信託報酬は税抜、純資産総額の単位は百万円。ファンドは、①信託報酬率が安い、②運用期間が長い(設定日が古い)順に並べています。また、緑色の欄は「前月末までの◯年間の総リターン」を示し、黄色の欄は過去5年における1年ごとのリターンを示しています。

名称信託
報酬
実質
コスト
純資産
総額
前月までの長期リターン過去5年における1年ごとのリターン決算日設定日備考
過去
1年
過去
3年
過去
5年
過去
10年
過去
15年
過去
1年
1~2
年前
2~3
年前
3~4
年前
4~5
年前
楽天
S&P500
0.0700%未決算13,834未決算2023/10/27
eMAXIS Slim
米国株式(S&P500)
0.0843%0.108%2,998,77340.50%90.79%166.39%40.50%3.85%30.76%12.11%24.54%2023/04/252018/07/03信託報酬は5000億円未満の部分が0.852%、5000億円以上が0.0846%、1兆円以上の部分が0.0840%
たわらノーロード
S&P500
0.0852%未決算4,6652023/10/122023/03/31
はじめてのNISA
米国株式(S&P500)
0.0852%未決算891未決算2023/07/10
iシェアーズ米国株式
S&P500
0.0880%0.102%28,71440.38%88.75%161.26%336.37%40.38%3.48%29.93%11.78%23.82%2023/05/022013/09/03信託報酬に原資産経費率約0.03%(年率)含む
SBI・V
S&P500
0.0880%0.104%1,225,56440.23%90.11%40.23%3.83%30.57%11.96%2023/09/142019/09/26信託報酬に原資産経費率約0.03%(年率)含む
SMBC・DCインデックス
S&P500
0.0880%0.128%35,88940.29%89.79%40.29%3.77%30.37%未決算2020/07/22
My SMT
S&P500
0.0880%0.291%13,24940.14%40.14%未決算2022/03/29
iFree
S&P500
0.1800%0.257%141,38040.31%89.94%164.83%40.31%3.70%30.54%12.04%24.45%2023/09/072017/08/31
つみたて
米国株式(S&P500)
0.2000%0.234%22,73140.31%90.06%40.31%3.73%30.59%2023/06/262020/03/06
Smart-i
S&P500
0.2000%0.334%1,85740.13%89.23%40.13%3.66%30.27%2023/12/112020/02/13
NZAM・ベータ
S&P500
0.2200%0.300%10,62840.02%88.16%40.02%3.44%29.91%2023/06/262020/07/29
ステート・ストリート
米国株式
0.4500%0.537%78,91439.78%88.18%161.20%39.78%3.32%30.30%11.77%24.18%2023/03/102017/09/29
農林中金<パートナーズ>
つみたてNISA S&P500
0.4500%0.612%18,61439.79%87.88%159.55%39.79%3.40%29.98%11.54%23.86%未決算2017/12/19

直近1年間のリターン(緑色の欄の一番左)では、2022年1月以来、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」が23回、「iシェアーズ米国株式(S&P500)」が3回、「SBI・V・S&P500」が2回トップを取っています。

「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」は、過去5年における1年ごとのリターン(黄色の欄)でも好成績ですので、継続的に優位にあると思われます。「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」は公募型投信のなかで純資産総額が1位になっています。

信託報酬も、純資産総額に応じて信託報酬が低減する仕組みも考慮すると「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」が税抜では最安です。

そのため、S&P500指数に連動する投信では、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」が最有力でしょう。

なお、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」と「iシェアーズ・米国株式(S&P500)」「SBI・V・S&P500」は運用方法が異なります。

「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」は構成銘柄を自社のマザーファンドで銘柄を直接買い付ける方式です。「iシェアーズ・米国株式(S&P500)」は米国ブラックロック社のIVV(iシェアーズ・コアS&P500ETF)を購入する方式(自社グループですが)、「SBI・V・S&P500」は米国バンガード社のVOO(バンガード・S&P500ETF)を購入することで構成銘柄をそろえていきます。

ですので、「iシェアーズ・米国株式(S&P500)」や「SBI・V・S&P500」は投資先ETFの経費率も間接的な運用費用としてかかってきます。

運用方法が異なるため、そのコスト差などがリターンの差につながっている可能性がありますね。

なお、運用方法は違いますが、米国および日本における課税の影響は同じです。

◆「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」関連の記事はこちら

eMAXIS Slim米国株式
「eMAXIS Slim米国株式」の記事一覧です。

CRSP U.S. Total Market

CRSP U.S. Total Market指数は、米国株式市場に上場する3,500銘柄以上のほぼ全てカバーする時価総額加重平均型の株式インデックスです。S&P500と比べて、時価総額の小さい小型株も組み込まれていることが特徴です。

組入銘柄数はS&P500の8倍です。でも、時価総額が小さい銘柄の影響は少ないため、値動きはS&P500と大差ありません。

指数を構成するトップ5社は次の通りです(2022年9月時点)。

銘柄構成比
アップル6.37%
マイクロソフト6.36%
アマゾン・ドット・コム3.06%
エヌビディア2.48%
アルファベット1.78%
膨大な銘柄数からなる指数ですが、上位5社で20%近くを占めています。ただ、S&P500と比較すると少し割合は低くなりますね。
名称信託
報酬
実質
コスト
純資産
総額
前月までの長期リターン過去5年における1年ごとのリターン決算日設定日備考
過去
1年
過去
3年
過去
5年
過去
10年
過去
15年
過去
1年
1~2
年前
2~3
年前
3~4
年前
4~5
年前
PayPay投資信託インデックス
アメリカ株式
0.0760%未決算615未決算2023/03/22信託報酬,実質コストに原資産経費率約0.03%(年率)含む
SBI・V
全米株式
0.0880%0.110%204,11338.75%38.75%3.67%2023/07/112021/06/29信託報酬,実質コストに原資産経費率約0.03%(年率)含む
楽天
全米株式
0.1500%0.187%1,213,24938.74%80.48%155.99%38.74%3.61%25.55%15.17%23.16%2023/07/182017/09/29信託報酬,実質コストに原資産経費率約0.03%(年率)含む

直近1年間のリターン(緑色の欄の一番左)では、2022年6月以来、「SBI・V・全米株式」が17回、「楽天・全米株式」が3回トップを取っています。

「SBI・V・全米株式」と「楽天・全米株式」の運用方法は同じで、マザーファンドを通じて米国バンガード社のETF、VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)を購入しています。

「SBI・V・全米株式」のほうが信託報酬が安いのが、リターンの差にあらわれているのでしょう

「SBI・V・全米株式」のほうがリターンがよい傾向が続くのではないかと私は考えていますが、購入できる証券会社が限られているのが難点です。その場合は「楽天・全米株式」を買うか、もしくはS&P500との差は小さいので、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」を選んでもいいと思います。

「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」が最も安心か

ウォール街のランダム・ウォーカー』のバートン・マルキールや『敗者のゲーム』のチャールズ・エリスをはじめ、インデックス投資に関する研究の多くはS&P500を主な対象にしてきました。また、米国で最初に組成されたインデックス商品もS&P500に連動するものです。ですが、CRSP U.S. Total Market指数も定評がある指数で、バンガードのVTIがベンチマークに採用しています。

S&P500は大型株のみで、CRSP U.S. Total Market指数は中・小型株も含んでいます。そのため、大型株の株価のリターンが中・小型株を上回れば、S&P500のほうがリターンが高くなり、逆であればCRSP U.S. Total Market指数のリターンのほうが高くなります。

大型株が強いターンと、中・小型株が強いターンは短期的には見られますが、長期的にはどっこいどっこいでしょう。

どちらの指数を選ぶかによって、最終成績に大きな違いはないといえます。この点は、全世界株式のMSCI ACWIとFTSE Global All Cap指数の関係に似ていますね。

そのため、純資産総額が最も大きく、かつ運用も問題なく行われていると考えられる「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」が最も安心だと思います。

もちろん信託報酬が同水準に安い「SBI・V・S&P500」や、CRSP U.S. Total Market指数に連動する「SBI・V・全米株式」を選んでも間違いないでしょう。

これらのファンドは低コストかつ大きな問題なく運用されているので、大きな懸念はありません。どれも運用の相棒にふさわしいのではないかと思います。

◆全世界株式や先進国株式など、その他の指数に連動するファンドの比較はこちらから!

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