試験概要からみたFP3級の試験対策

191117試験概要からみたFP3級の試験対策 資格試験
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先日,FP3級に合格しました。お祝いの声をたくさんいただきまして,本当にありがとうございます。

FP3級試験に合格――知識は武器であり,盾である
2019年9月8日に受験したFP(ファイナンシャル・プランナー)3級の試験結果が,10月21日に発表されました。無事に合格してひと安心です。 なまずん ねぎらいの言葉をたくさんいた...

この記事に書いた通り,FP3級は,ライフプランとお金の基礎知識を得られる資格です。知識を持つことは自分の人生の選択の幅を広げるためにも,大きな失敗から自分を守るためにも有用なので,資産形成期にいる20~30代にはおすすめしたい資格です。

合格体験を踏まえて,どのように対策を考えたかについてまとめます。

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試験概要を知る

最も基本的かつ重要な対策は,FP3級試験の概要を知ることです。私が試験対策のときにいつも確認しているのは,次の4つです。

  • 試験範囲
  • 合格基準
  • 出題形式
  • 試験日までの日数

FP3級の試験範囲は,①ライフプランニングと資金計画,②リスク管理,③金融資産運用,④タックスプランニング,⑤不動産,⑥相続・事業承継の6分野です。

合格基準は学科試験・実技試験とも60%です(各問の配点は不明)。入学試験などとは異なり,ほかの人との優劣で決まるわけではありません。

出題形式は学科試験・実技試験とも全問選択式。全60問のうち,前半30問は二者択一,後半30問は三者択一です。正解率という観点でみると,適当に選んだとしても,前半は50%,後半は33%は正解できる形式ということですね。

試験日までの日数はなるべく多いほうがよいです。私は試験日の約2か月前から少しずつ取り組み,本格的に対策を始めたのは試験の2週間前からでした。

理解度と合格確率の関係

さて,この試験は合格基準が60%である回答選択式試験です。全60問の60%は36問ですので,36問以上正解できれば合格となります。

なまずん
なまずん

合格することだけに注目したいと思います。適当に回答して正解することも勘案して,合格点を取るには60問のうち何問分をしっかり理解して回答できればよいでしょうか?

二者択一と三者択一の試験ですので,適当に回答した際の平均正解率を41.6%として概算すると,結果は以下の通りです。

しっかり理解して正解した数(確実な正解数) 合格確率
0問(60問すべてを適当に回答) 0.32%
10問(残り50問を適当に回答) 9.10%
15問(残り45問を適当に回答) 29.65%
20問(残り40問を適当に回答) 64.27%
25問(残り35問を適当に回答) 92.12%
30問(残り30問を適当に回答) 99.99%

60問のうち,25問分をしっかり理解できていれば,あとは適当に回答しても確率的には合格圏内です。なお,18問分をしっかり理解できていれば合格確率は50%,26問分をしっかり理解できていれば合格確率は95%超となります。

なまずん
なまずん

基本をしっかり押さえれば合格できる試験と言えます。

対策本と進め方

上の表のように,FP3級試験は設問の半分にきちんと回答できれば余裕で合格できます。そこで,合格水準に達するために,①基礎的なところ,②よく出るところの2つを押さえながら勉強を進めたいところです。

合格の自信をある程度固めたら(すなわち,全体の半分程度を理解したら),全問正解をめざして,③より詳細なところを勉強し,④模擬試験で当日のイメージをつけるというスタイルがよいと思います。

使ったテキスト・問題集

①,②を踏まえて,『うかる! FP3級速攻テキスト』『うかる! FP3級速攻問題集』(ともに日本経済新聞出版社)を購入しました。

テキストには各節ごとに重要度1~3の表示があり,過去の出題箇所に,「ここが出る」というアイコンがついていた点がよかったです。他の本にも同様の表示があるものもありますが,レイアウトがシンプルな本書を選びました。④模擬試験が2回分あるというのも過不足なくてよかったです。

ですが,率直なところ,どの本も大差ないので,気に入った本を選べばよいと思います。

なお,もう少し難度の高い試験であれば,テキスト・問題集選びは,目次の構成や解説の詳しさ,本文の読みやすさなども検討したほうがよいでしょう。

勉強法

勉強は予備知識がある分野とそうでない分野に分けて,次のように進めました。

  1. 予備知識がある分野は問題集から挑戦
  2. 理解不足だった設問に印を入れ,テキストを参照
  3. そうでない分野はテキストをざっと一読
  4. 問題を解き,理解不足の設問に印を入れてテキストを再読
  5. 模擬試験で到達度を確認
  6. 印を入れた問題を解き直し
  7. テキストを通し読み

1~5で,まずは合格をめざし,6,7で全問正解に向けて知識をブラッシュアップしていきます。5に関しては,模擬試験は到達度の確認のほか,時間を計測して回答のスピード感を確認するためにも重要です。

問題集の50%くらいをしっかり理解できていれば,FP3級試験の場合は余裕で合格圏内です。焦りすぎずに理解度を高めていきましょう。

なまずん
なまずん

私の試験結果です。全問正解はならず。不動産や相続・事業承継など,実際に経験のない分野はちょっと弱いです。

FP3級の試験結果

基本をしっかり押さえれば合格できるFP3級

なお,机に向かった時間は10~20時間です。テキストは移動時間などで少しずつ読みました。

勉強法は人それぞれですが,参考になる点があれば何よりです。私としては,FP3級試験への挑戦は,基本をしっかり押さえ,忠実に勉強すれば合格できると思っています。

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