FP3級試験に合格――知識は武器であり,盾である

191020FP3級試験に合格――知識は武器であり,盾である 資格試験
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2019年9月8日に受験したFP(ファイナンシャル・プランナー)3級の試験結果が,10月21日に発表されました。無事に合格してひと安心です。

なまずん
なまずん

ねぎらいの言葉をたくさんいただき,お礼申し上げます。20代のうちに勉強してよかった資格として,個人的には満足度の高い受験となりました。

さて,読者の方のなかにはFP3級をこれから受けようと考えている人もいると思います。せっかく合格したので,本記事では私がFP3級を受けた背景について簡単にまとめます(後日,勉強法や使ったテキストなどについてもまとめます)。

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お金に関する知識を幅広く,体系的に知るうえで有用

FP3級試験を受けた理由は,お金に関する知識を幅広く,体系的に知りたかったからです。

FP3級の出題分野は次の6分野です。人生設計における,お金に関する知識をバランスよく得ることができます。

  1. ライフプランニングと資金計画
    ⇒社会保険(医療・介護・労災・雇用保険)や年金などに関する知識
  2. リスク管理
    ⇒生命保険,損害保険などに関する知識
  3. 金融資産運用
    ⇒株式,債券,投資信託などに関する知識
  4. タックスプランニング
    ⇒所得税,住民税などの税に関する知識
  5. 不動産
    ⇒不動産の取引や税金などに関する知識
  6. 相続・事業承継
    ⇒贈与,相続の仕組みなどに関する知識

こういった知識を,一度に体系的に勉強できるのはとても有用でした。たとえば,万一の際の生命保険を扱う「リスク管理」は,「ライフプランニングと資金計画」に深く関連するので,まとめて勉強することで考え方の共通部分などの理解が深まりました。

 

なまずん
なまずん

家計管理・資産運用のブログを書いているくらいですから,前半部分は勉強せずとも余裕で合格水準でした。しかし,「タックスプランニング」は知識があやふやなところがあることを再認識。また,「不動産」「相続・事業継承」など,私がこれまで経験のないことは知識不足を痛感しました。「自分が何を知らないのか」を知ることができたのも非常によい経験でした。

お金に関しては知識が最大の武器であり,盾である

FP3級を受けるメリットを集約すると,「お金に関する選択のための基礎知識をつけること」になると私は考えています。それによって,次のようなことができるようになります。

  • 専門家の話や,書籍・ウェブサイトの情報を理解できる
  • 得た情報を整理し,自分にとっての価値を判断できる(金融機関の営業やアフィリエイターのカモにならないのも,その一つ)
  • 専門家に助言をもらう際に,要点を的確に相談できる

基礎知識がないと,情報を得たとしても,その情報を理解し,適切に評価することが難しいです。しばらく前に話題になった「年金2000万円問題」では,「ライフプランニングと資金計画」の基礎知識レベルの内容にもかかわらず大騒ぎとなりました(政治的な演出もありましたが,それに乗せられた人が多かったところが問題です)。

「金融教育は大切」という認識は広まりつつあるものの,お金に関する情報をバランスよく得られる機会というのはあまり多くはありません。「ただより高いものはない」と言われるように,日本ではいわゆる「無料相談」ばかりであり,そこにかかるコストの回収のために高手数料の金融商品が優先的に売られるなどの構造的な問題があります。

なお,ブログを書いている立場では言いづらいところですが,これは対面販売に限ったことではなく,ウェブサイトの情報もほとんどのものは無料です。質の悪い有料情報商材の存在を背景に,ウェブ上ではなぜか無料情報への安心感がある印象を受けますが,同様の構造的な問題はウェブ上にもたくさん転がっています。このあたりはよく注意して判断する必要があるのは対面と変わりません(もちろん,ウェブ上ならではの有用な無料情報もたくさんあることは申し添えておきます)。

お金に関して適切な判断をくだすうえで,知識は最大の武器であり,盾になります。私は20代のうちにFP3級試験を受けてよかったと思っています。お金に関する基礎知識を得たいと思ったら,手段の一つとしてFP試験を受験してみてはいかがでしょうか。

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