5月2日の日経新聞の「個人投資家調査(中)」に私のコメントが掲載されました。それとともに、記事の内容も興味深かったので紹介します。
結構長い記事なので無料で読める部分には出てこないのと、このような単なる「投資家の声」の取り扱いですが。
なまずんさん(ハンドルネーム、30代男性)は、新NISAの投資は「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」1本に絞っている。「売買のタイミングや銘柄選択を考えることに時間を割かなくても分散運用できる。純資産総額が大きく長く続きそうなことも長期投資向き」と話す。
なかなか載る機会もないので、わざわざ今日はコンビニで朝刊を買いました。笑
楽天証券に口座を持ってる人はアプリ「iSPEED」から日経テレコンが無料で使えるので、全ニュースから記事名の一部(「個人投資家調査」など)で検索してみてください。前日の記事(「個人投資家調査(上)」)も読むことができましたよ。
ちなみに、掲載されたコメントはとある投資関連イベントに参加した際に記者から取材があり、15分程度話した中からピックアップされました。
若年層ほど積極的にインデックス投資をしている
「個人投資家調査」では、調査会社を通じて投資経験のある20~60代の2,900人にとったアンケートをもとに記事が構成されています。有料記事の内容を逐一ブログに記載するのは難しいですが、印象的だったのは給料のどれくらいを投資に回しているかという質問への回答。
投資の一般化を示すデータといえるのが、給料や年金といった定期収入の何%を資産運用に回しているのかとの問いだ。「10%以上」とする回答は50%に達し、「20%以上」も26%に上った。
世代別でみるとより顕著だ。Z世代である20代は、「10%以上」が62%、「20%以上」が36%に達した。「50%以上」との回答も7%あった。
20代では収入を何に使うかという自由度が高い人も多いのも背景にあると思いますが、すごい割合ですね。わが家も手取り基準では40~50%くらいだと思いますが。
資産運用は長期で取り組むほど複利の効果が効き、効率的にお金が増えていくと期待できるので、人生の早めの段階で金融資産を作っておくのは合理的な戦略の1つだと私は思います。
資産運用のイメージに関するアンケートもこのような回答だったので、すでに投資を始めている人は堅実に生活に取り入れているようですね。
最多は「将来の生活資金の備え」(78%)で、「貯金のようにコツコツ行うもの」(50%)が続いた。「ギャンブルの一種」(12%)や「お金持ちがやるもの」(16%)
投資を始めていない人に聞いたらまた結果は違うのかなと思いますが。
NISA利用者のうち短期投資重視の人は約1割だそうで、つみたてNISAでうたわれた長期投資の流れが強まっているのではないでしょうか。
「貯蓄から投資へ」とは言われていますが、個人的には「貯蓄から長期投資へ」が一般人のやるべき行動だと考えているので、この流れは良いことだと思っていますよ。
ほかにもこのようなテーマが取り扱われています。
- 投資の情報源(オンラインが大半で、YouTubeが最多、個人ブログも2割ほど)
- 運用形態(インデックス投資が3分の2ほどで若年層ほどインデックス型)
→この流れで冒頭のコメントが使われました。 - 資産運用に関する教育を受けたことがある人は少ない
このあたりはすでに言われてることが多いですが、記事を読むとYouTubeにもいよいよ証券会社などの企業が本腰を入れて情報発信を始めていることがうかがえました。
日経新聞の「個人投資家調査」は(下)がこれから配信されると思いますので、そちらも内容が楽しみです。
「知識武装」しながら使えるツールを使いこなす
さて、インデックス投資は長期投資での資産形成のツールとして優秀なのですが、あくまでもツールとして優秀というだけで、どう使いこなすかはその人次第です。「何も勉強しなくても、これを買っておけばあらゆる問題が解決!」といった万能なものではないのですよね。ですので、一定の勉強は避けて通れません。
「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」(オルカン)で解決できるのは、掲載されたコメントの通り、タイミングや銘柄選択といった問題を排除して、長期投資を手軽にできるところです。
個人的には、オルカンは現時点で個人投資家が選べる最も優秀な投資先商品だと思っています。が、どうやって資産形成に取り組んで、それを生活や人生に落とし込んでいくかまではオルカンが解決してくれるものではありません。それはいろんな人の実践を参考にしながら考えていく必要がありますね。
また、オンライン上の発信を正しく解釈するためにも、そして間違った情報に踊らされないためにも、ある程度はまとまった知識を持って「知識武装」しておく必要はあります。
個人的には、まとめて勉強するには目次立てがしっかりした本で、漏れなく一度学んでおくのがいいと思います。よければおすすめ書籍もご参考に。
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