ここのところ仕事が忙しく,株価の動きをほとんど見ていません。
岸田政権に変わって日経平均株価が下落しつづけ,9日目にしてようやく止まったとのニュースを聞いたくらいです。そんなに下がっていたことを「市況かぶ全力二階建」で知るという。
ちなみに私が保有しているTOPIXは9日連続のマイナスだそうです。
長期のインデックス投資は忙しい人の強い味方
私が実践しているのは「インデックスファンドを定期的に買い付け,長期保有していく」という方法です。
市場全体に広く分散したインデックスファンドがもつ市場リスクを負い,リターンを得ていくことをめざしています。年によってリターンはばらつきますが,長期に持つことでマイナスに終わる確率が減っていきます。
何度も紹介していますが,インデックス投資の定番書『敗者のゲーム』のこの図を見れば,長期に保有することの利点は明らかです。「プラスで終わる戦略」をかなり高い確率で得られるのは人生を設計するうえでも安心感があります。
この方法は,忙しくて投資のことを考える余裕がないような人にはとても相性がよい方法です。平均を獲得できるインデックス投資はいわば,真剣に銘柄選択をしている人の判断の総和に乗る戦略です。
インデックス投資では他人を出し抜く抜群の運用成果はあげられませんが,一方でどんなに手を抜いても平均点をとることができます。努力家ばかりが集い,努力しても平均に及ばないことも多いと言われる投資の世界で,時間をかけずに平均を獲得できるのは素晴らしいことです。
そして,インデックス投資は「どの株を買うか」という最も労力のかかる判断を省略できます。そのため,投資のために費やす時間をかなり減らすことができます。「どの指数にどれくらいの割合で投資していくか」と,「いくらを投資に回していくか」を決めさえすれば実践できる投資法です。
どの指数にするかを迷ったときにも,判断の総和である全世界株式というスタンダードな選択肢があります。また,いくらを投資するかは市況と関係なく,自分の収支や資産の状況をもとに決められます。
これらは頻繁に変更する必要がないので,長期にあまり手をかけずに投資することができます。
自分は稼ぐことに注力しながら,投資でも手間をかけずに稼いでくれる魅力的なやり方です。放置しても何ら心配になることがないのは良いですね。
自分ひとりの考えよりも平均のほうが信頼できる
忙しいときほどインデックス投資のありがたみを強く感じるのですが,かと言って時間のあるときも投資行動は変えません。
私も普段は株価や金融ニュース,投資ブログをしばしば見ています。ただ,見たとしても,自分の投資行動に影響が及ぶことはまずありません。投資判断をするためではなく,現状を把握するために情報を追っているような感じです。
情報を得られる状況にあっても,私は自分ひとりの考えよりも,投資家の判断の総和である「インデックス」のほうが信頼できると考えているからです。
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