「iFreeNEXT NASDAQ100インデックス」は少額投資やドルコスト平均法でQQQを保有したい人にピッタリの投資信託

インデックス投資
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「iFreeNEXT NASDAQ100インデックス」は,米国新興市場のナスダック100指数をベンチマークとする投資信託です。

当記事をご覧の方はおそらく,米国籍ETFのQQQ(Invesco QQQ Trust Series 1;インベスコ QQQ 信託シリーズ1)にもご関心をお持ちでしょう。QQQは資産総額894億ドル(9.7兆円)に及ぶ人気の商品です。「iFreeNEXT NASDAQ100インデックス」はQQQを買い付ける投資信託ですので,間接的にQQQを保有することができます。

ナスダック100指数は騰落が激しいので,「iFreeNEXT NASDAQ100インデックス」は値動きが大きい商品です。

私は中身であるQQQを少し保有しています。確かに,上がるのも下がるのも大きいと感じます。

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iFreeNEXT NASDAQ100インデックスとは

「iFreeNEXT NASDAQ100インデックス(以下,iFreeNEXT NASDAQ100)」は,低コスト投資信託シリーズ「iFree」を運営する大和アセットマネジメントの投資信託です。

ベンチマーク:ナスダック100指数

ナスダック100指数は,ナスダックに上場する企業のうち,金融銘柄を除く時価総額上位100銘柄による時価総額加重平均型株価指数です。アップル・アマゾン・マイクロソフト・フェイスブック・アルファベット(Google)のIT5社で指数の4割以上を占めています。

この指数に連動するETFがQQQで,iFreeNEXT NASDAQ100はQQQを購入する投資信託です。そのため,iFreeNEXT NASDAQ100の運用成績はQQQとほぼ同じです。

正確には,iFreeNEXT NASDAQ100の運用成績は,ナスダック100指数に比較して,QQQから出る配当分だけ上回り,次項で示すコスト分だけ下回ります。しかし,いずれも保有金額に対して1%を下回る程度ですので,結果的にはほぼナスダック100指数に連動すると考えておけばよいでしょう。

◆組入銘柄やナスダック100指数の長期推移などは,同じ指数に連動するQQQの記事にまとめています。

QQQはナスダック100に連動する値動きの激しいETF
私が保有する指数連動型の投資信託で最も値動きが激しい商品は,言うまでもなくこの記事で取り上げるQQQ(Invesco QQQ Trust Series 1;インベスコ QQQ 信託...

信託報酬などのコスト:税抜0.45%+QQQ経費率+その他コスト

信託報酬は年率税抜0.45%です。信託報酬が0.1%を切る「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」や「SBI・バンガード・S&P500」などの投資信託があるS&P500連動のインデックスファンドに比べればかなり高いです。

さらに,QQQの経費率0.20%が上乗せされ,運用目論見書などには掲載されない売買委託手数料やその他費用などがかかってきます。そのため,2018年8月31日~2019年8月30日の第1期は,総コストとしては,年間0.75%程度であったと推測されます(売買委託手数料などは同ファンドの第1期「運用報告書(全体版)」より)。

単に「米国株がほしい」というだけなら,S&P500に連動するより低コストな投資信託も検討の価値があります。S&P500にも,前述のIT5社が20%ほど含まれていますので,その成長の恩恵を受けることが十分にできるでしょう。

純資産残高:25億円

2020年4月10日時点で,純資産残高は25.38億円です。

運用開始から20か月ほどですので,平均すれば毎月1億円程度の流入があると考えられます。純資産残高は設定以来,順調に増加しています(図は大和アセットマネジメントのファンドページより)。

2020年3月の急激な基準価額の下落時も資金流出は少なく,むしろこの期間にも買われているような印象です。

取り扱い販売会社:8社

SBI証券・楽天証券をはじめとするネット証券など8社にて販売しています(同ページより)。

なお,執筆時点ではつみたてNISAの対象商品ではありません。2019年に対象商品に追加された「eMAXIS NYダウインデックス」(2013年設定)のように,運用期間が長くなってくれば,将来的には対象商品に追加されるかもしれません。

QQQへの直接投資に比べて少額投資や定額定期買付に向いている

繰り返しになりますが,iFreeNEXT NASDAQ100はQQQを購入するファンドです。

投資信託は保有期間中に,信託報酬などのコストがかかってきます。そのため,単純に保有し続けるコストだけを考えれば,QQQを直接購入するほうが有利に思えます。

しかし,投資できる金額の制約やドル資金の準備,配当金の再投資の手間などを考えると,iFreeNEXT NASDEQ100には利点があります。とくに,少額投資やドルコスト平均法(定額定期買付)での購入には好都合です。

QQQの株価は2020年4月10日時点で1株あたり200ドル(日本円で約2.18万円)でした。

それ以下の金額で購入することは無理であり,2万円単位ではドルコスト平均法などの定額買付は難しい人が多いでしょう。数十万円以上の金額で定期買付するなら別としても,数万円程度の定期買付であると無駄が大きくなってしまいます。

たとえ10万円を毎月投資するとしても4株しか買えず,残る1万数千円は待機資金となってしまいます。

それに対して,iFreeNEXT NASDAQ100は投資信託です。多くのネット証券では100円から細かく購入金額を指定して買うことができます。投資金額が少ないほど,この点はメリットとなります。

また,これは配当金の再投資の際も同様です。QQQは配当利回りが低く,直近では1%を割っています。つまり,100株持っていたとしても1年間では1株も買えません。その間,資金を待機させておくことになってしまいます。

投資信託であるiFreeNEXT NASDAQ100はこの点でも便利で,配当金をファンド内で再投資できるので,待機資金の問題はなくなります。

そもそも,QQQの購入のためにドルを準備したり,配当金を再投資したりするのは手間でもあるので,そのような手間を減らすことを重視する人にも投資信託が向いていると思います。

ただし,総コストではQQQが年間0.5%程度は有利な状況であり,購入時や再投資の手間は運用金額に関係ありません。一方で,コストは運用金額に対する割合で決まりますので,運用金額に比例して大きくなります。

コストが0.5%違えば,100万円あたり年間5000円の違いになります。購入・保有における利便性などとコストを検討して,どちらが自分の投資法にあっているかを踏まえて決定するのがよいと思います。

◆私はQQQを保有しています。あわせてご覧ください。

QQQはナスダック100に連動する値動きの激しいETF
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コメント

  1. NSM より:

    QQQとifreeの記事とても興味深い内容で面白かったです。有益な情報の共有をありがとうございます。
    そこで質問なのですが、当方21歳現在S&P500(sbi-sbi バンガード)は積立で保有しており40万×5年分は手元にある状態です。
    その他にNASDAQ100に魅力を感じまずは80万円をアノマリー考慮した上で6月から9月の間に20万円ずつ購入しようと考えていました。
    なまずん様の最終的な結論としては長期的に見てifreeの手数料+隠れコストは取るに足らないということでしょうか?
    突然の不躾なメッセージ申し訳ありません。
    よろしければ後学のためにもご教授いただきたくおもいます。 
    コロナウイルスが日に日に猛威を奮っております。ぜひご自愛ください。一読いただきありがとうございます

    • なまずんなまずん より:

      はじめまして。丁寧なコメントをありがとうございました。手堅く投資をされているようで素晴らしいです。NASDAQ100は値動きが激しいものの,有望な企業が多い指数だと私は思っています。
      細部まで検討できたわけではありませんが,ご質問のパターンであればQQQを直接購入したほうがよいと私は感じます。
      iFree NASDAQ100の第1期運用報告書をみると,1年間の運用成績は配当除く指数に対して+0.4%にとどまります。信託報酬+隠れコストは合計で0.55%程度ですので,QQQに対して0.55%ほど下振れしていると考えられます。100万円に対して,年間5,500円程度のコスト差がでていたと思います。
      本記事の趣旨としては,①1株単価の高いQQQを少額投資で買うのは難しい,②ドルコスト平均法のように定額定期買付には投資信託のほうが向いている,③そもそも投資金額が少なければ,ETFと投信の保有コスト差は実際の金額としては少ない,という考え方の紹介にあります。
      また,運用期間の長さや純資産総額などの投資商品としての信頼性については,QQQのほうが高いです。
      繰り返しになってしまいますが,いただいた情報をもとに私が考える範囲では,海外株であるQQQの購入・保有にとくに不自由がなければ,QQQを選んだほうがよいと感じます。

      • NSM より:

        早速のご返答ありがとうございます。
        完結かつとても腹に落ちる回答に納得すると同時に私の勉強不足を痛感いたしました。
        この度はご多忙の中お時間をいただいてしまい申し訳ありませんでした。
        これからも是非なまずん様の記事等々から学ばせていただきたく思います。
        本当にありがとうございました。

        • なまずんなまずん より:

          こちらこそご返信をありがとうございました。
          自分で読み直して,記事中で説明不足な点も多かったことを反省しています。
          近いうちによりわかりやすくなるように修正を検討します。
          今後ももし何かあればお気軽にご連絡ください。

  2. MKパパ より:

    なまずん様

    はじめまして。今回の暴落を機にSBIに口座を開き、投資をはじめた初心者です。現在30代で2人の幼稚園児の父親なのですが、教育資金のために長期的に投資をしようと考えております。
    いろいろと調べてQQQやSPYD(などの高配当ETF)への投資を魅力を感じてます。
    そこでお聞きしたいのですが、QQQを直接買い付ける(NISA枠を使わず)ことと、つみたてNISA枠を使って記事にもある通りiFree NASDAQ100を購入するのとどちらがおすすめなものでしょうか。
    お忙しい中恐縮ですが、ご教授頂けますと幸いです。
    よろしくお願いいたします。

    • なまずんなまずん より:

      MKパパさま
      はじめまして。コメントをありがとうございます。
      ご返信が遅れましたこと,誠にお詫び申し上げます(引越直後で,荷物整理に追われてしばらく時間をとれませんでした)。
      暴落を機にネット銀行に口座を開設されたとのことと,その行動力は素晴らしいと私は思います。

      ひとつ申し上げますと,「iFree NASDAQ100」は,2020年5月時点では,つみたてNISA対象ファンドではありません(その旨は記事中にもさらっと書いただけでしたので,リライト時にはもう少し目立つように検討します)
      ですので,QQQでもiFree NASDAQ100でも,課税口座から購入することになります。

      本記事の趣旨としては,①1株単価の高いQQQを少額投資で買うのは難しい,②ドルコスト平均法のように定額定期買付には投資信託のほうが向いている,③そもそも投資金額が少なければ,ETFと投信の保有コスト差は実際の金額としては少ない,という考え方の紹介にありました。
      毎月数千~数万円程度で積み立てていくつもりであればiFree NASDAQ100のほうが使い勝手がよく,ある程度まとまった金額で購入し,保有し続けるにはQQQと使い分けるのがよいと私は考えています。
      また,これまでの運用期間の長さや純資産総額などを考慮した「投資商品としての信頼性」については,QQQのほうが高いです。
      私はどちらかというと後者のほうなので,QQQを購入しています。

      お子様の教育資金づくりがうまく進むことを心より願っております。
      あくまで過去の値動きですが,QQQはアップル・グーグル・アマゾン・フェイスブックといったハイテク銘柄が中心なので,上がるときは大きく上がるものの,暴落時は大きく下がる傾向があります(たとえば,ITバブルの崩壊時には5分の1程度になっています)。
      そのため,使う時期がある程度決まっている教育資金づくりには,QQQに頼りすぎるのは危険と私は感じます。
      立ち入り過ぎなコメントとは存じますが,進学と暴落が重なるリスクをご検討いただいたうえで,対処可能な割合を投資に振り向ける計画を立てられるのがよいのではないか,と考えております。

      やや蛇足なところもございますが,以上でご回答とさせていただければ幸いです。

  3. あるかり より:

    いつも良記事楽しく拝見してます。
    QQQは魅力的で、農林中金からもβNQ100が発売されましたね。
    おそらく、今のところ、投信でQQQ連動で買えるのはこの2本だけでしょう。
    信託報酬だけみればこちらも魅力的ですが、ある程度期間が経ち、実質コストとか把握できるようになれば比較記事とかも面白そうですね。
    新しいものの好きの自分としてはとりあえずβNQ100に食いついてみました。(笑)

    • なまずんなまずん より:

      あるかりさま

      ご覧いただきましてありがとうございます。
      農林中金のこのファンドは耳にはしましたが,恥ずかしながらこれまで全然確認してきませんでした。
      iFreeより信託報酬が安いのですね。

      比較することなどをご提案いただき膝を打つ思いです。
      次回のリライト時にはぜひ,検討させていただきます!

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