暴落時に定期積立以外の追加投資をしていない3つの理由

私の投資戦略
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コロナ・ショックに突入する直前,S&P500の終値ベースの高値は2月19日でした。執筆時点では暴落開始から丸2か月が経ったことになります。

その間,3月23日には高値から34%下落し,私が投資を始めてからは最大の下げ相場になりました。下落のスピード・下落率ともにあまり類のない規模でした。

最近はそこから少し戻しましたが,この先どうなるかはわかりませんよね。

読者の皆さまはこの2か月で,どのような投資を行ってきたでしょうか。

この約2か月で私が行ってきたことは,これまで通りの投資を続けたことです。2年前に決めた毎月・毎日の積立設定を何も変えることなく今に至ります。

この2か月にはTwitterやブログで追加投資の報告が相次ぎ,「私も追加投資をしてもよいのではないか」と検討したこともありました。結果的にこのような判断になった理由は3つあると感じて,この記事にまとめました。

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「株価の変動」を投資判断の基準にしていない

1つめは,「インデックスファンドによる定額定期買付という私の投資戦略においては,極論すれば,投資金額や投資先の選定に株価は意識されていないからです。株価の騰落にかかわらず定期的に定額の投資信託を買っていく方法は,「ドルコスト平均法」と言われています。

私が投資判断を見直すような機会があるとすれば,それは相場を理由とするものではありません。たとえば,次のような場合があるでしょう。

  • 定期的な収入の変化
  • 支出の見込みの変化
  • 家族構成の変化

いずれも自分の環境の変化が理由です。

投資金額や投資先の決定についてどのように考えているかというと,投資をする私が「どのくらいのリスクを取れるか」を基準に決めています。

言うなれば,平時から,取れるリスクの目一杯を常に取っている状態です。

もちろん,「株価を完全に無視する」という指針ではありません,暴落時に余裕があれば追加投資を検討します。

追加投資できる資金の限界

2つめは,追加投資にあてられる資金が,積立投資金額に対して少ないからです。

株価が急落したタイミングでの追加投資は,インデックス投資においても最終的なリターンを高める可能性が高いです。

それは,インデックス投資の最終損益は,売却における「平均売却単価」と,購入時の「平均取得単価」の差と,保有する口数の掛け算で決まるからです(下図,税金は無視しています)。

暴落時の追加投資は平均取得単価を下げるので,急落時の追加投資は有効です。

しかし,私が感じているのは,そのインパクトはそれほど大きくないのではないか……ということです。

定額定期買付を続けていけば,追加投資分が全体に占める割合は小さくなります。

たとえば,毎月5万円を30年間投入すると元本は1800万円になります。今回の急落時に18万円を追加投資したとしても,その割合は元本のわずか1%です。

この部分だけが安く買えたところで,残る99%が変わらなければ,最終的な平均取得単価はほとんど変わらないでしょう。

私の家計では年間220万円ほど定期買付しているので,十数万円程度の追加投資の効果はなおさら限られます。

いずれにしろ,平時から取れるリスクの大部分を積立投資に回している私のような人にとっては,暴落時にスポット購入できる資金はそれほど残っていません。

一方で,こんな人は積極的にスポット買いしてもいいかもしれません。

たとえば,すでに多くの資金を持っていて,それを長期分割で投入しようと思っていたところに暴落がきたという場合など,全体に占める割合を高くできる人です。もしくは,「大きな下げがくる」と読んで保有資産を現金化し,その資金でより安くスポット買いする戦略を実行できる人もいいですね。

急落時に追加投資するための資金をふだんから準備しておく方法もあります。しかし,この方法は,いつ来るかわからない暴落を待ち,来たら適切に投資判断を下すという2つの難しさがあります。

あまり難しく考えたくない

3つめは,そもそも難しく考えたくないからです。

身もふたもない理由ですが……。

長い目でみれば,株価指数は平均に回帰する性質があります。また,これまで相場は右肩上がりに成長してきました。そのため,なるべく早い段階で,取れる範囲内のリスクを取っていく方法には一定の合理性があると考えて,いまはこの投資法を採用しています。

いまは取り崩しの時期ではなく,淡々と買い付けるときです。確かに資産総額は暴落で減っていますが,ありがたいことにいまの私の生活や環境にはそれほど影響が出ていません。投資戦略に抜本的な変更が必要と思っていない理由はここにあります。

もちろん,最善をめざすなら資金をより有効に使うための追加投資には価値があります。ですが,その判断にかける時間的・心理的コストが私にはあまり合っていないと思うので,現状の投資法を続けていくのがよいかなと今は思っています。

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