【2022年12月】先進国株式インデックスファンドのリターン比較とおすすめ【リターン・信託報酬・実質コスト・純資産総額の一覧】

220106 先進国株式インデックスファンドのリターン比較とおすすめ2証券会社・運用会社
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つみたてNISAの対象商品には、19本の先進国株式インデックスファンドがあります。

しかし、同種のインデックスファンドでも、その運用成績はまったく同じにはなりません。コストや運用によって差がでます。

では、最も運用成績がよいファンドはどれでしょうか?

この記事では、基準価額の推移をもとに過去の損益率を比較しました。最終的な損益を分析することで、見えないコスト面も含んだファンドの総合的な実力を知ることができます。

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先進国株式インデックスファンドの対象指数は2種類

つみたてNISA対象の先進国株式インデックスファンドには2種類の対象指数(ベンチマーク)があります。そのうちMSCIの指数には為替ヘッジ付きのファンドもあるので選択肢は3つです。

MSCI-kokusai(MSCIコクサイ)

MSCI-kokusai(MSCIコクサイ)指数は米国MSCI社が算出する時価総額加重平均型の株式指数です。日本を含まない先進国23か国の約1300銘柄から構成されています。

国別では米国が74.08%を占めています。以降は英国・カナダ・フランスなどが続きますが、いずれも5%未満です。「先進国株式」という名称からは先進国全体へ広く分散投資するイメージですが、4分の3は米国株です。

大型株・中型株を中心に、対象国の時価総額の約85%をカバーしています(2021年11月時点)。指数を構成するトップ5社は次の通りです。

銘柄構成比
アップル4.93
マイクロソフト4.23
アルファベット3.01
アマゾン・ドット・コム2.85
テスラ1.68

この5社で指数の16.70%(約6分の1)です。多くの銘柄に投資するものの、米国のトップ企業の動向にかなりの影響を受けることになりますね。

S&P500指数はこの5社が約24%を占めているので、それよりは分散の度合いは高いです。

このMSCIコクサイ指数には為替の影響を除いた為替ヘッジ付きのものもあります。まずは為替ヘッジのない商品を比較します。おもなインデックスファンドは14本あります。

なお、信託報酬は税抜、純資産総額の単位は百万円です。ファンドは、①信託報酬率が安い、②運用期間が長い(設定日が古い)、という順に並べています。

ファンド名称1年
損益率
3年
損益率
5年
損益率
10年
損益率
信託
報酬
実質
コスト
純資産
総額
決算日設定日備考
野村スリーゼロ
先進国株式投信
4.92%0.000%0.033%6,1922021/12/202020/03/16信託報酬は2030年12月31日まで0%,その後は0.10%以内
eMAXIS Slim
先進国株式
4.88%56.53%79.69%0.0930%以内0.143%384,1062022/04/252017/02/27
<購入・換金手数料なし>
ニッセイ
外国株式
4.75%56.30%79.16%0.0930%0.160%434,3312021/11/222013/12/10
SMBC・DCインデックス
MSCIコクサイ
4.67%0.0930%0.161%2,4342021/11/302020/07/22
たわらノーロード
先進国株式
4.78%56.37%79.12%0.0999%0.179%246,3232021/10/122015/12/18
iFree
外国株式
4.80%56.04%78.74%0.190%0.256%25,4812021/11/302016/09/08
My SMT
グローバル株式
4.79%55.92%78.60%0.190%0.247%1,4972021/10/202017/11/24
東京海上
外国株式
5.00%56.37%79.17%318.75%0.200%0.295%37,7442022/04/152010/04/28
つみたて
先進国株式
4.75%55.97%78.68%0.200%0.265%93,4602022/06/272017/08/16
Smart-i
先進国株式
4.67%56.00%78.07%0.200%0.287%26,6542022/06/272017/08/29
SMT
グローバル株式
4.40%54.33%75.63%308.26%0.500%0.578%144,8512022/05/302009/10/19実質コストは概算
三井住友DS
外国株式指数ファンド
4.45%54.95%76.55%314.09%0.550%0.606%5,7232021/11/302010/04/28
Funds-i
外国株式
4.29%54.27%75.35%307.82%0.550%0.625%39,1232022/09/062010/11/26
eMAXIS
先進国株式
4.30%53.87%74.76%305.11%0.600%0.702%63,3712022/01/262009/10/28

先進国株式は信託報酬が低いほど、リターンが高くなる傾向が強いです。

過去1年のリターンのトップは、「東京海上・先進国株式」でした。2022年1月以来、「東京海上・先進国株式」が9回、「野村スリーゼロ先進国株式」が3回トップを獲得しています。

「野村スリーゼロ」は設定以来、1年リターンの1~2位に入ってきています。ただ、このファンドの信託報酬がゼロなのは2030年まででの期間限定です。販売会社も野村證券のネット口座に限られており、つみたてNISAでしか購入できません。

つみたてNISAで先進国株式しか買わないのであれば、これを選ぶのもいいですね。

過去5年リターンでは「eMAXIS Slim先進国株式」が優れています。

MSCIコクサイ(為替ヘッジあり)

続いてはMSCIコクサイの為替ヘッジありの投資信託を比較します。

海外資産から得られる損益は、資産そのものの収益に為替の変動を合わせたものです。為替ヘッジ付きの投資信託は、このうち為替の変動の影響を取り除くように設計された商品です。

この指数に連動するインデックスファンドは4本です。ファンド名の後ろにつけた「(H)」は為替ヘッジありのファンドであることを意味しています。

ファンド名称1年
損益率
3年
損益率
5年
損益率
10年
損益率
信託
報酬
実質
コスト
純資産
総額
決算日設定日
iFree
外国株式(H)
-14.79%19.93%38.68%0.190%0.249%6,6162021/11/302017/08/31
たわらノーロード
先進国株式(H)
-14.62%20.17%39.47%0.200%0.288%17,8242021/10/122016/10/03
つみたて
先進国株式(H)
-14.82%19.46%37.82%0.200%0.310%1,2052022/06/272017/08/16
Funds-i
外国株式(H)
-15.03%18.74%36.42%0.550%0.634%7,5832022/09/062013/05/07

信託報酬では「iFree先進国株式(為替ヘッジあり)」が最も安いのですが、1年リターンでは「たわらノーロード先進国株式(為替ヘッジあり)」が上回っています。2022年1月以来、12か月連続です。

リターンを考えると「たわらノーロード先進国株式(為替ヘッジあり)のほうがよさそうです。

対して、信託報酬が高く、リターンでも及ばない「Funds-i 外国株式(為替ヘッジあり)」は選びにくいですね。

なお、為替の影響を取り除けることは魅力的にも見えますが、ヘッジのありなしで純資産総額を比べると大きな差があります。ほとんどの人は為替ヘッジなしのほうを選んでいるということです。

株式への長期投資を考えている場合は為替ヘッジなしのファンドでよいと私は考えています。

FTSE Developed All Cap

FTSE Developed All Cap指数は、英国FTSE社が提供する株式インデックスで、日本を含む先進国25か国を対象としています。約5800銘柄を組み入れ、各国における株式市場の時価総額の90~95%程度をカバーする指数です(2021年11月時点)。

MSCIコクサイ指数との違いは、日本・韓国を含むことと、時価総額がより小さい銘柄も多数組み入れていることです。

国別では米国が66.95%を占めています。日本と韓国を含むため、米国の割合はMSCIコクサイ指数よりは低いですが、大半は米国となっています。

指数を構成するトップ5社は次の通りです。

銘柄構成比
アップル3.80
マイクロソフト3.64%
アルファベット2.42
アマゾン・ドット・コム2.23
テスラ1.33

この5社で指数の13.42%です。より小型の銘柄も含むため、上位5社の占める割合も少し減っています。

対象となるファンドは次の1本です。

ファンド名称1年
損益率
3年
損益率
5年
損益率
10年
損益率
信託
報酬
実質
コスト
純資産
総額
決算日設定日備考
SBI・先進国株式
(雪だるま)
4.25%49.48%0.0960%0.120%12,8532021/11/122018/01/12実質コストに原資産経費率約0.0345%含む。

比較対象がありませんが、コスト面では優秀なスペックです。

リターンは、MSCIコクサイ指数の投資信託に比べて低くなっていますが、これは日本株のリターンがその他の先進国よりも低かった影響が大きいです。逆に、日本株の成績が相対的に良くなれば、MSCIコクサイ指数のファンドを上回ることになります。

日本株を約7%含むため、この動向がリターンにも影響してきています。

低コストのファンドの中から合ったものを

先進国株式インデックスファンドは全世界株式や米国株式のファンドよりも以前から販売されているものが多く、信託報酬と損益率の関係が明らかになっています。運用期間が長くなればなるほど、コストの影響が大きくあらわれていました。

インデックスファンド全般に言えることですが、コストを意識して選ぶことが正解です。

まず、つみたてNISA口座で先進国株式しか購入しないのであれば、信託報酬がゼロの「野村スリーゼロ先進国株式」を検討してはいかがでしょうか。2031年以降の信託報酬にもよりますが、期間を通してかなり低コストでの運用ができそうです。

そうでなければ、信託報酬が0.1%を切る「eMAXIS Slim先進国株式」「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式」「たわらノーロード先進国株式」のリターンが高水準です。また、信託報酬は少し高いものの、「東京海上先進国株式」も良好な成績でした。

信託報酬が最低水準のファンドはネット証券以外での取り扱いが少ない場合があります。ネット証券以外を使っている場合は、それ以外でも取り扱いが多い「iFree先進国株式」「つみたて先進国株式」の有無を確認すると良いと思います。

長期成績を見てみると、信託報酬が0.5%を超えるようなファンドを新たに購入するのはもったいないです。それなら、新たにネット証券などに口座を作っってはいかがでしょうか。

なお、日本株を含めた先進国全体に1種だけの商品で投資をするには、FTSE Developed All Cap指数に連動する「SBI・先進国株式(雪だるま)」しか選択肢がありません。十分に低コストな投資信託ですので、このファンドを買うのも良いと思います。

◆全世界株式や米国株式など、その他の指数に連動するファンドの比較はこちらから!

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