【2022年1月】新興国株式インデックスファンドのリターン比較とおすすめ【リターン・信託報酬・実質コスト・純資産総額の一覧】

220110 新興国株式インデックスファンドのリターン比較とおすすめ証券会社・運用会社
この記事は約8分で読めます。

この記事はつみたてNISA対象の商品のリターンを比較・一覧する以下のまとめの新興国株式編です。

最新ファンド比較記事一覧
当ブログではつみたてNISA対象のインデックスファンドとアクティブファンドのリターン・信託報酬・実質コスト・純資産総額などを一挙に比較しています。リターンは最大10年の長期の騰落率...

現在,つみたてNISAの対象商品には,13本の新興国株式インデックスファンドがあります。

しかし,新興国株式に投資するインデックスファンドのなかでも,その運用成績はまったく同じにはなりません。コストや運用によって差がでます。

では,長期投資の対象として優れたインデックスファンドはどれでしょうか? この記事では,つみたてNISAの対象の新興国株式インデックスファンドのスペックと実力を比較していきます。

この記事では,基準価額の推移をもとに計算した過去の損益率をもとに比較しました。信託報酬などのコストに注目する方法は有用ですが,重要なのは運用の最終成果である損益率です。これをみていくことで,ファンドの総合的な実力を知ることができます。

ぜひ,ファンド選択の参考になさってください!

スポンサーリンク

新興国株式インデックスファンドの対象指数は3種類

つみたてNISA対象の新興国株式インデックスファンドには,3種類の対象指数(ベンチマーク)があります。2種は時価総額加重平均型の株価指数ですが,1種は時価総額以外の要素も含めて組み入れられるスマートベータ指数です。

それぞれについて,リターン実績やコスト,純資産総額などを比較していきます。

なお,信託報酬は税抜,純資産総額の単位は百万円です。ファンドは,①信託報酬率が安い,②運用期間が長い(設定日が古い),という順に並べています。

MSCI Emerging Market

MSCI Emerging Market Indexは,米国MSCI社が算出する時価総額加重平均型の株式指数です。27か国の約1400銘柄から構成されています。

大型株・中型株を中心に,対象国の時価総額の約85%をカバーしています(2021年11月時点)。組み入れられる割合が大きいトップ5か国は次の通りです。

構成比
中国34.02
台湾15.64
韓国12.18
インド12.09
ブラジル4.05

東アジアの上位3か国で60%以上を占めています。上位5か国で指数の8割近くになりますね。

つみたてNISAの対象になっている代表的なインデックスファンドは11本あります。

ファンド名称1年
損益率
3年
損益率
5年
損益率
10年
損益率
信託
報酬
実質
コスト
純資産
総額
決算日設定日備考
eMAXIS Slim
新興国株式
8.69%39.98%0.189%
以内
0.370%76,3362021/04/262017/07/31
<購入・換金手数料なし>
ニッセイ
新興国株式
8.40%39.44%0.189%0.582%2,9512020/11/202017/10/13
i-SMT
新興国株式
8.95%40.30%0.330%0.563%1402021/10/202018/01/12
三井住友・DC
新興国株式
7.80%37.10%46.52%113.25%0.340%0.744%4,3832020/11/302011/04/18
たわらノーロード
新興国株式
7.81%35.31%47.62%0.340%1.129%12,3702021/10/122016/03/14
つみたて
新興国株式
8.47%39.25%0.340%0.551%14,0962021/06/252017/08/16
Smart-i
新興国株式
8.21%37.04%0.340%0.660%2,5922021/06/252017/08/29
SMT
新興国株式
8.63%39.08%52.07%134.03%0.600%0.846%27,6002020/11/102008/12/15実質コストは概算
eMAXIS
新興国株式
8.20%38.21%51.19%131.64%0.600%0.841%34,4152021/01/262009/10/28
Funds-i
新興国株式
8.39%39.01%51.75%134.30%0.600%0.781%5,6812021/09/062010/11/26

 

新興国株式は信託報酬とリターンの関係が,先進国株式ほどははっきりしていません。

リターンのトップは「i-SMT新興国株式」でした。i-SMTは過去にもリターンでトップになっていることが多いです。マザーファンドを共有する「SMT新興国株式」も信託報酬の割にリターンが良いため,運用そのものに要因があるのかもしれません。

しかし,「i-SMT新興国株式」は純資産総額がほとんど増えていないことで選びにくいのが残念です。

結局は,信託報酬が最も低く,純資産総額もよく伸びている「eMAXIS Slim新興国株式」がおすすめです。運用状況も毎月上位に入るので、とくに心配はないように思います。

信託報酬は比較的低水準であるものの「三井住友・DC新興国株式」や「たわらノーロード新興国株式」は実質コストも高く,リターンが明らかに劣後しています。

信託報酬だけを見て買って問題ない先進国株式とは異なり,新興国株式はリターンまで確認したほうがよいと思われます。

FTSE Emerging

FTSE Emerging Indexは,英国FTSE社が提供する株式インデックスで,新興国25か国を対象としています。約1900銘柄を組み入れ,各国における株式市場の時価総額の90~95%程度をカバーする指数です(2021年12月時点)。

MSCI Emerging Indexとの違いは時価総額のより小さい銘柄も多数組み入れていることです。また,国別では韓国を組み入れていません。FTSEは韓国を先進国の枠組みに入れて算出されています。

組み入れられる割合が大きいトップ5か国は次の通りです。

構成比
中国35.64
台湾18.39
インド15.33
ブラジル5.24
サウジアラビア・南アフリカ3.88

5位にはサウジアラビアと南アフリカが同割合で入りました。韓国を除いて4位まではMSCIと同じで,比率も似たようなものです。MSCIとの値動きの差は韓国の有無が主な要因となりそうです。

対象となるファンドは次の1本です。

ファンド名称1年
損益率
3年
損益率
5年
損益率
10年
損益率
信託
報酬
実質
コスト
純資産
総額
決算日設定日備考
SBI・新興国株式
(雪だるま)
10.05%38.99%0.190%0.220%12,6012020/11/122017/12/6実質コストに原資産経費率約0.13%(年率)を含む

1年損益率ではMSCI Emergingに連動するファンドを上回り,3年では下回っています。

FTSE RAFI Emerging

FTSE RAFI Emerging Indexは,英国FTSE社が提供する株式インデックスで,時価総額以外の要素も勘案して組成されるスマートベータ指数です。新興国のうち,13か国の約400銘柄を組み入れています(2021年12月時点)。

名称は似ていますが,FTSE Emergingとはかなり構成が異なります。この指数に連動するインデックスファンドは1本です。

ファンド名称1年
損益率
3年
損益率
5年
損益率
10年
損益率
信託
報酬
実質
コスト
純資産
総額
決算日設定日
iFree
新興国株式
20.29%28.92%37.42%0.340%0.754%7,3052021/7/52016/9/8

FTSE Emergingとは組成かなり異なることもあって,運用成績はFTSE RAFIが1年では上回るものの,3年では下回っています。MSCIの指数にも3年・5年でみると劣後しています。

要因の多くは組み入れている銘柄の値動きによりますが,時価総額加重平均型でないと,株価の変動に伴って売買を行わなければいけません。それにはコストがかかるため,長期的にはその影響が出てくるかもしれません。

「eMAXIS Slim新興国株式」が総合的にはおすすめ

MSCIの指数に連動するインデックスファンドのなかでは,書いたとおり「eMAXIS Slim新興国株式」が総合的にはおすすめです。新興国株式は運用手法によって差が出てくるのか,信託報酬が低くてもリターンが良くないファンドもあります。

そのため,コストだけでなくリターンに着目して選んでいく必要があります。

MSCIは韓国を新興国に分類し,FTSEは先進国に分類しています。そのため,先進国株式インデックスファンドを買っている場合は,指数の算出会社をそろえないと韓国が重複したり抜け落ちたりしてしまいます。

つまり,先進国株式としてFTSEの指数に連動する「SBI・先進国株式(雪だるま)」を買っている場合は,新興国株式は「SBI・新興国株式(雪だるま)」を選んだほうがよさそうです。

スマートベータのFTSE RAFI Emergingは他の指数と値動きが異なって興味深いところもありますが,信託報酬や売買コストを重視するなら,ほかのファンドを選んだほうが無難に感じます。

◆全世界株式や米国株式など,その他の指数に連動するファンドの比較はこちらから!

最新ファンド比較記事一覧
当ブログではつみたてNISA対象のインデックスファンドとアクティブファンドのリターン・信託報酬・実質コスト・純資産総額などを一挙に比較しています。リターンは最大10年の長期の騰落率...

コメント

タイトルとURLをコピーしました