長期投資家として余計な行動を取らないために

私の投資戦略
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価値が上下する資産を保有していると,多かれ少なかれ,その値動きが気になってしまいます。とくに日々の値動きが数値化される株のような資産は上下がわかりやすいだけに,その傾向は強いでしょう。

このような感情が生まれることは自然です。しかし先日ツイートしたように,その情報に触れたときにどのようなスタンスでとらえるかというのが大切であるように思います。

長期運用を前提として運用しているならば,日々の値動きは長い目で見るとほぼノイズでしかありません。しかし,気にはなってしまうんですよね。

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なにかが起こると行動を起こしたくなる

ブロガーが記事を書き,YouTuberが動画を投稿し,Twitterで流行の話題として取り上げられれば,投資情報は簡単に手に入ります。しかし,市場に関する情報を得たときに,「何もしないで居座る」というのは案外難しいことです。

相場が継続して上がっていれば,売却して利益を確定したい気持ちがわくこともあるでしょう。そのようなときに下がれば買い増しのチャンスとみてお金を動かしたくなるかもしれません。

良い情報であっても,悪い情報であっても,なにか情報を得ると売買などの行動をとりたくなるような心理がはたらきます。しかしそれが良い結果につながるとは限りません。むしろ,投資成果としては逆効果になる場合も多いです。

『航路を守れ』でジョン・C・ボーグル氏はS&P500に連動する投資信託とETFを比較して,投資家が得たリターンは投資信託のほうが大きいとの見解を示しています。2004~2017年に投資家が得たリターンは,投資信託の年率8.4%に対してETFでは年率5.5%にとどまりました(同書p.208)。

同じ指数に連動する資産へ投資しているにもかかわらず,このような差が生まれます。その要因には,売買コストがかさむことや,安く売って高く買うことになりがちなことが挙げられます。

直近の相場の情報が有用な場合は,リスク管理のための規律にのっとって売買をするときくらいかもしれません。単に得た情報をもとに売買するのはあまりよい方法ではないように思います。

日々の相場は遠い未来を教えてくれない

また,遠い将来に関することよりも,直近の情報のほうが直観的には重要に感じやすいです。値動きを見るとさまざまな感情がわいてきてしまいます。

そこで,判断をくだす前に「何を目的にどのような方針で資産運用しているのか」に立ち返ってみることを私は心がけています。

長期的な資産運用を考えているのであれば,投資における判断も長期的な視点から考えてはいかがでしょうか。

私の場合は老後資金を始めとした,遠い将来のための資金づくりが投資の目的です。その際に,若いうちにつくった余剰資金を貯金するのではなく,資本がお金を生み出す仕組みを利用するということが投資に手を出す理由です。

具体的には,余剰資金の一部をプラスのリターンが見込める株などのリスク資産に配分していきます。そのなかでも,広く分散された株式へのインデックス投資を長期に続ける方法を選ぶのは,世界中の企業があげる利益の一部を得続けることができるからです。

指数が上がればその日時点での損益は改善し,指数が下がれば損益は悪化します。これは事実なのですが,そのような中間成績に一喜一憂しても長期的にはあまり意味がありません。

というのも,その1日の値動きの上下によって適切な判断をくだす要素にはならないからです。日々の相場は遠い未来の運用成績を教えてはくれないのです。

長い目で見れば,なるべくコストを抑えて,広く銘柄分散された投資信託を買い持ちし続けるという判断をするほうが有効な選択になるでしょう。長期投資家としては,目の前の情報を過大評価せずに,長い投資期間を見据えた方針にのっとって判断していきたいと思います。

◆『航路を守れ』のボーグル氏は「投資家が得るリターン」に注目し続けた人でした。その考え方や手段を後世に残してくれました。

『航路を守れ』:「投資家が得るリターン」を追求したボーグル氏の生涯の物語
「投資家が得るリターンを最大化することが運用会社の役割である」というボーグル氏の考えがこの業界を大きく変えた。そのことがよく分かる本でした。 ...

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