金融情報メディアのQUICKのニュースで、三菱UFJ国際投信が、ETFを除く国内の公募追加型株式投資信託の10月末時点の純資産総額でトップになったことが報じられました。
1位の三菱UFJ国際投信は10兆7017億円、2位の野村アセットマネジメントは10兆5965億円でした。その9月末時点は三菱UFJ国際投信が9兆9473億円、野村アセットマネジメントが10兆1163億円でした。
これまでは長らく、野村アセットマネジメントが首位でしたね。
記事では第10位までが公開されており、ETFを含めたランキングも紹介されています。ETFを含めると、野村アセットマネジメントが37兆4833億円でトップを維持しています。
「eMAXIS」シリーズでその35%
三菱UFJ国際投信が躍進している理由は明らかに、人気インデックスファンドシリーズの「eMAXIS Slim」の影響があります。
11月4日時点で、無印・Slim・Neoを合わせた「eMAXIS」シリーズの合計残高は3兆8421億円(図は三菱UFJ国際投信のウェブページより)。
流入の勢いは止まる気配がなく、相場次第では年内に「eMAXIS」シリーズ4兆円突破もありえそうです。
このうち、純資産総額約1.6兆円の「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」、7300億円の「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」、3700億円の「eMAXIS Slim先進国株式」など、「eMAXIS Slim」シリーズがほとんどを占めています(純資産総額は執筆時点)。
集計時点に若干の違いがあるものの、三菱UFJ国際投信の残高の35%は「eMAXIS」シリーズであり、なかでもこの3ファンドで25%を占めているという状況になっています。
インデックス投資家に選ばれる理由が揃っている
ときどき爆発的に売れるコンセプトを持ったファンドが登場することもありますが、インデックスファンドに資金が継続的に流入するなかでは、「eMAXIS Slim」を超えるシリーズが出てこないと、他社が再逆転するのはなかなか難しいかもしれません。
インデックス投資家にとって選択の条件となる最低コスト、安定した運用と資金流入、そしてセミナーなどで投資家との交流をはかっていくところと、どれをとっても「eMAXIS Slim」と三菱UFJ国際投信がリードしている状態です。これらがインデックス投資家に選ばれる理由につながっています。
信託報酬は激安とはいえ、それを補ってあまりある規模になってきています。このシリーズを打ち立てた人たちは社内できちんと評価されているのでしょうか。笑
私もたくさん買っていますが、今後もこのような取り組みを続けて、ますます発展していってほしいです!
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