2023年12月18日、楽天投信投資顧問が10月27日に新規設定した「楽天・S&P500インデックス・ファンド」の純資産総額が100億円を突破しました。
設定から53日での到達です。めちゃくちゃ速い!
◆業界最低水準の運用コストをめざすと銘打って「楽天・S&P500」「楽天・オールカントリー」が新規設定
◆設定直後に信託報酬を最安に引き下げ!
楽天証券で買うと、信託報酬のうち販売会社の取り分相当がポイント還元されるしくみも実装されており、他社ファンドよりも実質的な信託報酬が安いことを売りにしています。
11月の資金流入ランキングでは上位に
「Yahoo! ファイナンス」では月次の資金流出入ランキングが公表されています。これをもとに、11月の資金流入について、つみたて投資枠対象のインデックスファンドのトップ10をピックアップしてみました。
ファンド名 | 資金流入額(百万円) |
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) | 71,871 |
eMAXIS Slim米国株式(S&P500) | 65,870 |
SBI・V・S&P500 | 17,067 |
楽天・全米株式 | 15,143 |
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本) | 8,661 |
楽天・全世界株式 | 7,572 |
たわらノーロード先進国株式 | 7,458 |
楽天・S&P500 | 5,716 |
eMAXIS Slim先進国株式 | 4,584 |
つみたて先進国株式 | 3,908 |
なんと、8位に入ってしまいました。
トップ2つは圧倒的なので置いておくとして、次いで純資産総額1兆円を超えている「SBI・V・S&P500」と「楽天・全米株式」が入ってきます。「楽天・S&P500」はその3分の1くらいの金額が買われているんですね。
なんと「eMAXIS Slim先進国株式」も超えちゃいました。
低コストかつ人気のS&P500連動のファンドですので結構売れるだろうとは予想していましたが、これほどのスタートダッシュになるとは驚きです。販売会社は実質的に楽天証券だけに等しいのに……。
先日、楽天証券がなかなか露骨な手法でPRをしていたのですが、周知には役立ったということかもしれませんね。
楽天証券、相変わらずやり方がエグいなぁ。
信託報酬最安でリリースした楽天投信のファンドとeMAXIS Slimのコスト比較をここぞとばかりにぶち上げてる。
煽られた三菱UFJアセットマネジメントは信託報酬を引き下げるのか? どうなる?https://t.co/q4fvUXPWSk pic.twitter.com/dCC93Ju8sA
— なまずん🐟20代からインデックス投資をスタート🐟 (@gameoftheweak) December 5, 2023
なお、現在までにeMAXIS Slimシリーズが信託報酬で追随する様子はなく、単独で最安という状況です。ただし、eMAXIS Slimシリーズでは信託報酬に含めている費用を、「楽天・S&P500」「楽天・オールカントリー」は含めていないのではないかという声もあります。
なお、「楽天・オールカントリー」も12月20日時点で純資産総額73億円を超えており、こちらもスタートダッシュには成功しています。
低コストファンドがしっかり売れるというのは重要なことです。今後の運用にも注目したいと思います!
余談ですが、資金流入上位にはインド株ファンドがかなり入っています。興味があれば、Yahoo!ファイナンスのランキングも見てみてください。
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