現役世代では年代が高いほどキャッシュレス決済利用率が高い

190420現役世代では年代が高いほどキャッシュレス決済利用率が高い クレジットカード・ポイント活用等
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なまずんです。

大手通信会社BIGLOBEなどが2019年3月に実施した「キャッシュレスに関する意識調査」の結果が公表されました。インターネット調査で,スマホを所有する全国の20~60代,1000人を対象に行ったものです。

現役世代を対象に行った本調査の結果は,キャッシュレス決済を利用する人が7割を占めるなかで,年代が高まるほどキャッシュレス決済利用率が高いことが印象的でした。

本記事の画像は全て,BIGLOBE社ウェブサイトから引用しています。
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調査の概要

調査名  :キャッシュレスに関する意識調査
調査対象 :インターネットを利用する方のうち,スマホを所有する全国の20代~60代の男女1,000人
調査方法 :インターネット調査
調査期間 :2019年3月6日~7日

結果の概要

キャッシュレス決済を利用する人は7割

キャッシュレス決済を利用しているか

何らかのキャッシュレス決済を利用している人は7割を占めます。利用率は年代が上がるほど高まる結果でした。割合としては少ないですが,「キャッシュレス決済をやめた(緑色)」という人は,20~40代が50~60代に比べて多いです。

なお,若年層のほうが現金決済を好む傾向が出たのはこの調査だけではなく,同様の結果が出たインターネット調査もあります(「キャッシュレス決済」NIRA総合研究開発機構)。

政府は消費税増税時の消費対策の一つにキャッシュレス決済へのポイント付与を挙げています。これまでは現金派が多い引退後の高齢者への影響を指摘する声が多く,私もそれを懸念していましたが,現役世代では特に若年層に大きな影響を与える可能性があります。

自分がキャッシュレス決済を積極的に利用しているので,この結果は意外でした。

キャッシュレス決済を利用している理由

キャッシュレス決済を利用する理由

「支払いがスムーズ」,「割引やポイントがあるから」と半数以上が回答し,「お金の管理がしやすい」等の意見もありました。私も賛同します。

私としては6番目に入った「かっこいい」がわずか3%だったのが改善の余地だと思います。人の行動変容を促すには感情的な受け入れやすさも不可欠です。スマートフォンの普及期には,機能よりも「新しくてかっこいい」イメージを植え付けるCMが一役買いました。キャッシュレス決済を進めるにも同様に「キャッシュレス決済はスマートでかっこいいかも!」といった雰囲気作りが欠かせません。

利用しているキャッシュレス決済の種類

利用しているキャッシュレス決済の種類

クレジットカードと並んで,suica,nanacoなどのプリペイド型電子マネーが上位に入りました。列車によく乗る地域ではsuica等の交通系電子マネーを持たない人のほうが珍しいので,プリペイド型電子マネーの割合は高いです。

Paypayなど,近ごろ新規サービスが話題となるQRコード・バーコード決済がポストペイ型電子マネーとほぼ同率まで浸透しているのは興味深い動きです。デビットカードも私の実感以上に普及しています。

新たな調査を行う際は,世代によって利用しているキャッシュレス決済の種類が違うのかどうかも知りたいですね。

キャッシュレス決済を利用していない理由

キャッシュレス決済を利用しない理由

「お金を使いすぎてしまいそうだから」(33.2%),「仕組みをよく知らないから」(32.2%),「必要性を感じないから」(31.9%)が上位でした。

「種類がありすぎて選べない」(18.3%)はQRコード・バーコード決済における私そのものです。便利になるはずが,種類がありすぎることで管理の煩雑さが増してしまうのは現在のキャッシュレス決済の課題です。

また,「個人情報の利用範囲や流出の面で不安がある」(12.9%)との意見もありました。一方で,キャッシュレス決済を利用している理由に「紛失や盗難の可能性を考え,現金を携帯したくない」(利用する人の12.3%)といった安全性に関する別の立場からの意見があるのは興味深いです。

キャッシュレス決済をやめた理由

キャッシュレス決済をやめた理由

最大の理由は「お得感を感じられなかった」とのことでした。割引やポイント還元が得られるキャッシュレス決済でも,家計負担の軽減は1~数%が関の山です。お得感を前面に出したプロモーションは多いものの,家計負担が激変しないのはあらかじめ知っておくべきでしょう。

「利用できる店舗に行かなくなった」(≒店舗によって利用可能な決済手段が違う),「会計の時に支払い方法を自ら指示するのが面倒だった」,「お店の人が端末の使い方に不慣れで時間がかかる」(≒決済手段が多すぎてお店の人が大変)といった問題はキャッシュレス決済を進展させる上で深刻です。

現金1万円とキャッシュレスの1万円の重みの違いは?

現金1万円とキャッシュレスの1万円

そもそもこの結果から何を読み取るべきなのか謎です。7割の人がキャッシュレス決済を利用しているので,私たちは「雰囲気でキャッシュレス決済をやっている」と言いたいのでしょうか。

ちなみに私の回答は,物理的には「現金の1万円」(特に,1円玉を1万枚),経済的には「キャッシュレスの1万円」(できれば全額キャッシュバックキャンペーンに当選),おごってもらうのであれば「どちらも変わらない」(ありがとうありがとう)です。

同じ質問をTwitterで聞いてみました。

キャッシュレス化への外圧があまりないので,個人の考え方次第

「現金お断り」の店舗があるという海外と事情が異なり,日本は「キャッシュレス決済お断り」の場面が多いです。現金主義の背景には,偽札や盗難が少ないといった理由もあるため,それはそれで喜ばしいこととも言えるでしょう。したがって,キャッシュレス決済を生活に取り入れるには,個人の感情次第というのが現状です。最後の設問を恣意的に分析するとすれば,日本の現状はキャッシュレス決済の利点を認め,取り入れる人が半数以上を占めつつも,結局は現金主義がベースにあるという示唆なのかもしれません。

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