2022年7月9日(土)に、インデックス投資家によるイベント「インデックス投資ナイト」のオンライン企画「インデックス投資ナイト2022 スピンオフ企画」が開催されました。第1回は2009年で、今年は13回目の開催です。
登壇者の皆さま、企画の準備から当日の進行まで、本当にありがとうございました!
始まりますよ〜!!!✨#インデックス投資ナイト pic.twitter.com/VXTlRbgGCf
— なまずん🐟20代からインデックス投資 (@gameoftheweak) July 9, 2022
第1部は投資家座談会
第1部は、投資家座談会「相場の変動の大きさをどう乗り越えるか?」。ブロガーのつらおさんを司会に、YouTuberの小林亮平さん、ブロガーのねこまにあさんとくは72さんが、「暴落」との向き合い方を率直に話していただきました。
登壇者の3人とも、「広く分散されたインデックスファンドを長期に保有する」という戦略が軸になっています。運用している間に、リスク資産は最大で40~60%程度の下落に見舞われることもあるだろう……とのメッセージでした。
YouTubeの小林さんは、YouTubeウケを意識しているという楽しい話もありつつ、比較的収入が安定しないことも考えて、資産配分は無リスク資産の割合のほうが大きいとの話もありました。ためになったという人もいるのではないでしょうか。
保有資産全体でどれくらい下落するかは、①保有するリスク資産の値動きの幅だけでなく、②無リスク資産とリスク資産の割合の選択によっても変わります。①も重要ですが、②でしっかり全体をコントロールすることも大事ですね。
第2部は金融教育について
第2部は、4月から始まった高校での金融教育についての話題。「ついに始まった高校での金融教育は役に立つか?」というタイトルで、森元憲介さん(東京証券取引所金融リテラシーサポート部)、竹川美奈子さん(LIFE MAP,LLC代表)の2人によるものです。
私は第1部の担当の1人だったので、残念ながら第2部の話をやや聞き逃してしまったのですが、これまでの金融教育と現在の金融教育との違いがわかる解説でした。いまの子どもが何を学んでいるか、「大人」の私たちが勉強になりました。
途中には「新しい家庭科の教科書を大人が読んでほしい」というトークもありました。当日のコメントによればAmazonでも売っているらしい(?)です。
第3部はレバレッジ投信と激安アクティブ投信の評価
第3部の「激論: 話題のレバレッジ投信、激安アクティブ投信はインデックス投資家にとってアリかナシか?」は、FPのカン・チュンドさんを司会に、経済評論家の山崎元さんと、ブロガーの水瀬ケンイチさん・かえるさんが登壇しました。
基本的には長期投資を念頭にしながら、レバレッジ投信は各社から出ている「レバナス」(ナスダック100指数の2倍以上のレバレッジ商品)、激安アクティブ投信は「SOMPO123先進国株式」を中心にどう評価するかが議論されました。
当日の議論を聞いていた人には明らかでしたが、簡単にいえばレバレッジ投信は短期的に当たれば大きいものの、外れれば大事故で、レンジ気味の相場がくると上がっていてもレバレッジなし投信を下回ることもある、というような特性から否定的な話が続きました。短期的にはさておき、大きな金額で長期運用することを考えると納得です。
SOMPO123はMSCIコクサイと中身を一致させないものの、ほぼ追従することをめざすファンドです。インデックスファンドは、①アクティブファンドの平均で構成され、銘柄選択の大きな失敗がおこらない、②低回転率で売買コストが低い、③信託報酬も低いといったことから、結果的にアクティブファンドの成績の平均よりもリターンが良くなります。
SOMPO123はこれらの条件をほぼ満たしていて、「準インデックスファンド」のような商品でもあります。かつインデックスファンドにおけるコストである指数利用料(指数算出会社にファンドが支払う利用料)を負担する必要がないことなどから、対照的に否定的な意見はあまり出ませんでした。
◆SOMPO123先進国株式は2021年12月に設定されました。
運用がどうなるのかは今後も気になります。
来年はリアルでできるのか……!
当日はためになる話から楽しいトークまで、インデックス投資に関する話をできた1日で楽しかったです!
2021年、2022年と連続で「インデックス投資ナイト」はオンライン配信限定での開催でした。
私は2021年は自宅でお酒を飲みながら参加し、2022年は会場で(少しだけ)お酒を飲みながら参加したのですが、やっぱりこれは会場でワイワイと参加できるようになるともっといいですね。
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