2024年7月7日(土)に、インデックス投資家によるイベント「インデックス投資ナイト2024」がリアル&オンライン配信で開催されました。
私は3年前に実行委員に加わりましてリアル開催は2回目です。昨年にも増してリアル・配信で約340人の視聴・参加がありました。今回も運営しながら登壇者の皆さんの話を聞くことができてとても楽しかったです。
◆一昨年も昨年も楽しかったですね。
今年も東京カルチャーカルチャーでの開催でした!
一足先に会場に来てます✨ 開演楽しみ〜!💡#インデックス投資ナイト2024 pic.twitter.com/YTechqsNYx
— なまずん🐟20代からインデックス投資をスタート🐟 (@gameoftheweak) July 6, 2024
当日は大雨で、開演のころには雷も鳴り響くような悪天候。今回のインデックス投資ナイトは、「稲妻の輝く瞬間」に幕開けとなりました(第1部司会ののりさんが後から「これを言えばよかったー!」と言っていたので、ここで使わせていただきます)
1人ひとりの実践からマニアックな話まで続々と
今年のインデックス投資ナイトは全3部の構成でした。
第1部は座談会「新NISA、私はこう使っています!」。先日テレビで取り上げられたブロガーののりさんを司会に、YouTuberの節約オタクふゆこさん、FP・セミナー講師の佐々木京子(FPたぱこ)さん、セミリタイアしたブロガー九条さんがここだけの話をしていく企画です。
自己紹介のあと、NISAのつみたて投資枠や成長投資枠をどう使っているか、NISA以外で買ったものはといった話に進みました。みんな「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)だけ!」のような無難な回答に落ち着くかと思いきや、実は他のものも買っていたり……。
にこいちさんが記事に詳しくまとめてくださっています。
また、積立vs一括や失敗談、NISAをより効率的に使える裏技など、ここでしか聞けない経験と実践を踏まえた考え方も聞くことができました。
第2部は、「投信選びの新しい目安、投資信託に義務化される「総経費率」とは何か? 信託報酬との違いと、残る課題とは?」。と題して、イーノ・ジュンイチさんの司会で、日本経済新聞社編集委員の田村正之さんによるこの4月から業界ルールが確立した総経費率について解説されました。
投資信託を選びでは低コストな商品を選択することがポイントですが、信託報酬のほかにも、指数の利用料や監査費用、ファンド内の原資産の売買に伴う売買手数料などがあります。
信託報酬が安くてもトータルのコスト(総経費率)が高かったら問題ですよね。信託報酬の低コスト化が進んだため、相対的に信託報酬以外のコストの問題が大きくなってきたことで、総経費率を表示していこうという動きになりました。
ただし、新しいルールでも売買手数料は運用上の都合で切り分けが難しいことからこれは総経費率には含まれません。今後の課題でもありますが、それでも進歩したことは大きな一歩かと思います。
田村さんが壇上ですごい勢いでビールを飲んでいく様子が印象的でした。笑
これもにこいちさんが詳しくまとめています。
そして第3部「30年後もインデックス投資で勝てるのか?-長期投資を続ける秘策と落とし穴について大討論!-」はカン・チュンドさんを司会に、なかのアセットマネジメントの中野晴啓さん、経済コラムニストでYouTuberの高井宏章さん、投資ブロガー・YouTuberのたぱぞうさんが登壇しました。
「インデックス投資ナイト」はそのイベントの性質上、インデックス投資について一定以上に詳しい人が多いです。また、わざわざチケット代などのコストと時間をかけている人でもあるんですよね。
それだけに登壇者の皆さんも、いきなりレベル高めの話をし放題ですし、それで会場もついてくる。笑
元日経で投信メインの高井さん、株にとどまらず不動産などにも手広く投資するたぱぞうさん、アクティブファンドの運用者側の中野さんという三者三様の立場ではありますが、まったく共通していたのは長期を見据えた投資の重要性を話していたことです。
30年後の世界が今よりよくなると思うなら投資をしておいたほうがいい、結局はこれに尽きるように思います。中野さんが「将来に対する楽観がある人は強い」と言っていましたが、そういう大局的な楽観も大事ですよね。
ただ、30年って長いんですよ。私は30年前は生まれて間もないですし、当日は爆笑を誘った話題でもありましたが登壇者の皆さんも今とは全く違っていたわけですよね。
新しいアセットである暗号資産が広まっていくのではないかという見立てや、インデックス運用が広がる一方でその歪みが生じうるのではという意見にはそれを利用する人がいるため大丈夫であろうという見解、アクティブ運用はあくまでインデックスを上回る成績をめざすという話を聞くことができました。
高井さんは「インデックス投資がテーマのマニアックなイベント(インデックス投資ナイトは2008年初開催)がこんなに長続きするとは思わなかった」と言っていましたが、本当にそうですよね。長続きするどころか、今年は昨年と同じかそれ以上に盛り上がりました。
詳細はにこいちさんの記事を紹介させていただきます。
本編でも30年は長いという話がありましたが、その半分以上を経過したインデックス投資ナイトも長命なイベントになってきましたね。
連続登壇していた山崎さんをしのぶ席も
今回で16回目の開催となり、会場・オンラインで340人前後と大盛況となった「インデックス投資ナイト2024」ですが、第1回から連続で登壇していただいていた山崎元さん(1月1日に逝去)をしのぶ席も作られました。
昨年来てれば山崎さんに会えたのに残念……という声も会場で何回も聞きました。
なお、本編のあとには飲み放題&ビュッフェスタイルの懇親会も。雰囲気はブロガーやついったらーの大掛かりなオフ会といったところです。久しぶりに顔を合わせた方のほかにも、Xなどで交流があり、初めてお目にかかれた人もいました。
楽しかったよ~! というお声もいくつもいただきました。初めて来たという人にも、来てよかったと思える会になっていればうれしい限りです!
◆参加したブロガーさんの記事やXの投稿を水瀬さんがまとめています。詳しくはぜひご覧ください!
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