この1年は労働組合の執行委員を担当しています。労働組合にはいくつかの使命があるものの、とくに重要なものが待遇の改善に向けた労使交渉です。
その交渉が先日妥結して、この4月からいくらかベースアップを獲得しました。業績が厳しいなかで労使とも頑張ったのではないでしょうか。
委員長などの大役を担っているわけではなく、職場の声をまとめて要求や戦略を委員と議論していく程度でしたが、一応の役割を果たすことができて一つ肩の荷が下りました。
年間では2万数千円のベースアップに
今年は労使交渉の前から大幅な賃上げを発表する大企業もあらわれるなど、私が知る限りでは異例の賃上げムードのなかで始まった春闘でした。
詳細は省略しますが、結論からいえば極端な要求は掲げず、ベースアップとして年間で2万数千円程度を要求し、その後の労使交渉でほぼ満額の回答を得ることとなりました。
2万数千円では物価上昇分はカバーできないのですが、上がっただけよしとしましょう。
その他の昇給分をあわせて、額面で年間20万円程度の昇給になりそうです。
事前の職場へのアンケートでは例年以上に賃上げの要望が多かったのですが、私の勤務先は近年、業績が下降基調にあります。そのため、そもそもどれくらいの賃上げを会社に要求するかの議論は結構難しいものでした。
大幅な賃上げを求める意見もある一方で、業績が厳しいのだから大きく要求を出しても意味がないのではないか、人件費増で業績がもっと厳しくなるのではないかという声もあり、意見をまとめるのも難しかったですね。
私は自分の時間を安売りする気はないので、(業績や社会情勢とはあまり関係なく)給与はなるべく上げたいと考えていますが、考え方は人それぞれです。
組合関連の役回りは今回担当したことから当面来ないはずですが、こういうものを担当するといろいろな意見を聞けて興味深いものです。
物価上昇対策としても資産形成もしっかり進めていく
今回は賃上げを獲得できたものの、近年は業績が悪化しているのでそろそろ厳しい時代になるかもしれません。
成長性には乏しいものの、15~20年は待遇は保たれるのではないか……と思って選んだ仕事でしたが、その半分くらいにして雲行きがちょっとあやしくなってきました。
これは過去の交渉の結果ですが、現状では社会一般からみれば給与水準が高い仕事であり、現状では私もすぐに転職などの選択肢をとるつもりはありません。仮に多少給与が下がっても問題ない準備をしていますが、資産形成が不十分な状態で給与が大きく減り、かつ転職も難しいような事態になるのは防ぎたいものです。
資産形成をきちんと進めながらも、同時にスキル取得や人間関係づくりでも備えていかなければと思っています。
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