バンガードがVT,VWOなどの経費率を改定――VTは年率0.08%,VWOは年率0.10%に

証券会社・運用会社
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米国時間2020年2月27日に,米国の資産運用会社バンガードが,ETFの経費率を引き下げると発表しました。すでにかなり低コストなバンガードのETF群ですが,今回,一部のETFでさらに低コスト化が進みました。

以下のようなETFで経費率が引き下げられます。

  • VT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)
    全世界株式インデックスETF
  • VWO(バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF)
    新興国株式インデックスETF
  • BNDX(バンガード・トータル・インターナショナル債券ETF(米ドルヘッジあり))
    米ドルヘッジ付きの債券(米国除く)ETF

私はVWOを少し保有しているので,今回の経費率削減の恩恵を受けることとなりました。また,これに伴って,楽天投信投資顧問が運用する楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天VT)も運用コストが下がります。

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ETFの経費率の前後比較

VTの経費率が年率0.09%から0.08%に,VWOの経費率が年率0.12%から0.10%に引き下げられました(表は上記記事より)。

バンガードのETFの経費率の設定には「アットコスト」の考え方を取り入れています。これは,ファンドの運営に必要十分な経費を投資家から徴収し,運用資産残高や運用コストなどの変化に応じてその率を変動させるというものです(そのため,ファンドによっては経費率の改定で上がったものも過去にはありました)。

バンガードのファンドへの投資家がバンガード自身を保有する,という特殊な企業構造になっているために,こういったあり方が実現しました。

◆これらはバンガードが投資家から支持を得つづける理由でもあります。

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ファンドの運用には運用資産残高の大小によらずにかかる固定費があるので,運用資産残高が大きくなるほど,固定費の負担が薄くなり,結果として経費率が下がります。

プレスリリースによれば,投資家にとってかなりのコストが継続的に削減されてきたようですね(プレスリリースから引用)。

バンガードは過去4年間で、投資信託およびETFの経費率改定により、投資家の皆さまのコストを推定累積額で約7.5億米ドル削減して参りました。

日本円では約800億円です。投資信託やETFのコストの削減は,その分リターンの向上に結びつくので,投資家にとってとても魅力的です。

安心して長期保有できるバンガードETF

2018年のつみたてNISAの開始に前後して,日本の国内投信の運用コストも運用会社間の競争原理で劇的に下がりました。最近は,信託報酬を期間限定でゼロとする投資信託まで新規設定されました。

◆当初10年が信託報酬ゼロの新ファンドを,40年間つみたてNISAで運用した場合にどれくらいのコストメリットがあるのかを図解しました。

信託報酬率ゼロ期間が特徴の野村スリーゼロ先進国株式投信――つみたてNISA全期間ではどのくらい信託報酬が安くなる?
2020年2月25日,運用会社の野村アセットマネジメントから,画期的なインデックスファンドが新規設定されるとのお知らせがありました。2030年12月31日まで,信託報酬率0%期間を...

日本の運用会社の企業努力も素晴らしいのですが,世界最大級の資産運用会社であるバンガードの,他社の動向にあまり影響を受けない仕組みは圧巻です。バンガードのファンドの経費率の引き下げはもはや恒例ではありますが,今後長期にわたって安心して保有できるファンドとして再認識するニュースでした。

日本に在住する一般的な人にとっては海外ETFの購入は少しハードルが高いです。つみたてNISAの登場によって,日本の運用会社にも,長期目線が入ってきたように思います。ぜひ,さらなる進歩を期待します。

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