投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2023 リアル参加した感想!

240127 投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2023 リアル参加した感想!企画関連
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2024年1月20日、「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2023」(FOY2023)の表彰式が開催されました。今回の表彰式はリアル+オンラインのハイブリッド配信で、私は会場の東京カルチャーカルチャー(渋谷区)にてリアル参加しました。

この記事では上位に入ったファンドの紹介と、個人的にFOY2023について感じたことを書いていきます。

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個人投資家が本当によいと思う投信を選ぶイベント

FOYは今回で17回目の開催です。最近は運用会社や日本経済新聞などのメディアも注目するようになり、運用会社のウェブサイトに表彰結果が載っていたり、日経電子版で報道されたりしています(画像は三菱UFJアセットマネジメントのウェブサイトより)。

eMAXIS Slimシリーズ紹介

目利きの個人が選ぶベスト投資信託 1位は「オルカン」 - 日本経済新聞
投資信託に詳しい「目利きの個人」が年に1度、優れた投資信託を選ぶ「ファンド・オブ・ザ・イヤー2023」が20日に発表された。低コストで全世界に投資できるインデックス(指数連動)型投信の「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」が5年連続の1位となった。投票したのは投信に関するブログを書いている投信ブロガ...

FOYは以下のような趣旨で開催されている個人投資家のための表彰イベントです(公式ページより)。

投資信託について一般投資家の目線でつねに考え、情報を集め、ブログを書いている投信ブロガーたち。投資信託の事情通である彼ら彼女らが支持する投資信託はどれか?

証券会社の宣伝やうたい文句にまどわされず、自分たちにとって本当によいと思える投資信託を投信ブロガーたちが投票で選び、それを広めることで「自分たちの手でよりよい投資環境を作っていこう!」というイベントです。

私はFOY2018から毎年参加しています。

投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2023に投票しました
個人投資家有志が主催している「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2023」に投票しました。投票の要件に報告記事が含まれており、この記事がそれにあたります。 F...

投票してから時間も経っていることから、何を選んでどのようなコメントをしたか当日にはすっかり忘れており、会場で自分のコメントが出てきたときにびっくりしました。笑

FOY2023の結果と個人的な感想

今回は総投票者117人(有効投票者112人)で、昨年と同様に1人最大3つのファンドを選ぶことができ、1つ目に選んだものは3点、2つ目に選んだものは2点、3つ目に選んだものは1点(2つ目・3つ目は選ばなくても良い)という投票方式でした。

まずは結果から。過去5年間の上位10ファンドをまとめました。

FOY2019~2023の結果

よく入賞するシリーズは色分けしており、アクティブファンドは紫色にしています。

個人的な感想は、まず「想定外」がほぼない結果だったということです。4位までは昨年と同じで、5~10位も4本は昨年もランクインしています。「たわらノーロード先進国株式」はFOY2021の第9位、「eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)」はFOY2020の第8位に選出されていました。

驚きがあったのは、「eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)」が第5位に大きく躍進したことくらいでしょうか。ということで、各ファンドに関するコメントは以前のものと重複するので、気になったところを簡単に取り上げていきます。

第1位「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」は、予想通り過ぎる1位です。正直なところ対抗できるファンドがほぼないので、順当な結果でしょう。「全世界に1本で時価総額比で投資」という明快さ、申し分のない分散、運用開始から5年以上を経た実績、そして順調な純資産総額の拡大とどれを取っても文句をつけようがありません。

今年は投票対象になっていない「楽天・オール・カントリー株式」が来年はどこまで順位を上げるかが楽しみなところです。

第2位「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式」第6位「eMAXIS Slim先進国株式」第8位「たわらノーロード先進国株式」は対象指数が同じで、過去のFOYでも概ねこの人気順となっています。ですが最近の資金流入は真逆の順番になっていて、投票者であるブロガーと、実際の購入層の行動がややズレているのは興味深いところです。

歴史的経緯を見てきたブロガーは、先進国株式インデックスファンドの信託報酬が下がってきた経緯を重視して投票しているという要素が強いのでしょう。

ほかには米国株式を投資対象とするものがFOY2021→2023で大きく減ったこと、債券・REITにも投資するバランスファンドが10位圏内に戻ってきたこと、信託報酬の引き下げや純資産総額の伸びでは健闘しているはずのSBIアセットマネジメントの「SBI・V」シリーズが入らなかったことは個人的には気になりました。

私としては「SBI・V」シリーズの姿勢を評価して投票したんですけどね。eMAXIS Slimシリーズの一強はしばらく続きそうです。

なお、アクティブファンドについては知識不足でのコメントですが、「結い2101」がこんなに上位にくるのはちょっと驚きました。個人投資家への発信や、振れ幅の少ない運用に特徴があるのはわかりますが、純資産総額の40%以上を現金で保有し続けている(そして現金部分にも税抜1%の信託報酬が掛かっている)のは個人的には気になるのです。

表彰されたファンドの運用会社の皆さま

▲上位ファンドの運用会社の皆さま(フォトセッションでの撮影)

リアル参加はとても充実

今回はリアルとオンラインのハイブリッド開催となった影響もあり、リアルの参加者はこれまでよりも少なくなりました。が、とくに懇親会は(少なくとも私の周りでは)かなり盛り上がる会になりました。やや空いているほうが飲食しながら話しやすかったですね。記事掲載の許可をとっていないので挙げるのは避けますが、同日にX(Twitter)で参加予定と言っていた方の多くと話すことができました。

Xではなかなか深い話までは聞けませんが、懇親会の場では他の投資家さんの意見も詳しく聞くことができます。運用はインデックスファンドにお任せでも、どのように資金を作っているとか、どう使っていくとかは経験談も大事です。そのあたりもとても勉強になりますね。

また、三菱UFJアセットマネジメントでインデックスファンドを運用している方の声を直接聞けました(その方は全世界株式派ではなく、運用が大変な新興国部分を外した先進国株式派ということも判明)。

アクティブ運用は究極的には運用者の都合で売買できますが、インデックス運用ではそうはいきません。ですのでアクティブ運用とは全く異なる技術が求められ、市場の状況に常に合わせながら運用するノウハウが必要という話はとてもおもしろかったです。

大金を預けているファンドマネージャーさんの人となりや思い、気持ちなどを聞けたのもとても良い時間でした。運用会社の中の人がきっちり運用してくれるから、私たちがインデックスファンドという資産運用の強力なツールを手にできるのですよ。

ニッセイアセットマネジメントの方も何人かいて、「MSCI ACWIに連動する全世界株式インデックスファンドを出してください!」と直接お願いもしてきました。組成してくれたら(コスト次第ですが)私は買いますとお伝えしましたよ。

登壇された島田さんのポストにあるように、ユーザーの声をなるべく届けることがよりよい環境づくりには繋がってくるのです。

本編の順位には「想定外」があまりなく、確かに以前に比べるとイベントとしてはちょっとドキドキに欠ける点はあります。ですが、「変わらない」のは安心して長期保有できるファンドであることの証左であり、個人投資家にとっての良質な「武器」が揃ってきたことを意味します。

5連覇した「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」が今後どこまで連覇を維持するのか、そして他社がこのファンドにどのように挑戦してくるのか、これからもFOYに注目していきたいと思います!

運営委員の皆さま、本当にお疲れ様でした!

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