eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)が純資産総額1兆円を突破

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2022年2月10日、三菱UFJ国際投信の「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の純資産総額が1兆円を突破しました。三菱UFJ国際投信からプレスリリースが出ています。

これはすごeMAXIS Slim!

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インデックスファンドとして初めて1兆円を突破

「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」が設定されたのは2018年7月3日でした。約3年7か月での大台突破となりました。設定以来、だんだんと資金流入のペースが上がっています(図はプレスリリースから)。

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の純資産総額が1兆円を突破

2020年3月のコロナ・ショックの際に月間200億円が流入しました。以降は半期ごとに倍になり、2021年12月には月間835億円を記録しています。

営業日は月に20日くらいですから、1日40億円近くが流入しているわけですね。

ETFを除く公募型の投資信託では、すでに日本で3番めの規模になっています。インデックスファンドとしては最大で、かつ1兆円を超えた初めてのファンドだそうです。

おめでとうございます! 私は買っていないんですけど。

余談ですが、投資信託の目論見書にはファンドの規模の上限として「信託金の限度額」という項目があります。信託金とは投資家から集めた元本のことです(図は目論見書から。中段に記載されています)。

信託金の限度額

しばらく前はこれが1兆円でした。近づいてきたらどうするんだろう……と思っていたら、いつの間にか引き上げられていて2兆円に変わっていましたね。

なお、信託金は純資産総額ではなく元本ですので、純資産総額の1兆円とは直接的な関連はありません。でも、2兆円を集めたところで募集を停止してしまうのでしょうか?

ただ、おそらくこれからも規模の拡大に伴って「信託金の限度額」は引き上げられていくのではないかと思います。これを無制限としているファンドもありますし、10兆円としているファンドもあります。金融庁に届け出たり、約款を変更したりする必要はあるそうですが、購入金額の増加に応じて今後も引き上げると私は思っています。

というのも、ファンドの規模が大きくなりすぎると運用が難しくなるファンドの場合は上限を設けたほうがよいですが、インデックスファンドはそうではありません。むしろ規模が大きいほうが単位あたりのコストの負担が減るメリットがありますし、「売り切れ」が来ることはないと思います。

日本人の100人に1人くらいは保有しているかも?

また、プレスリリースでは受益者の人数にも触れています。

ネット取引をご利用のお客さまに主に保有して頂いており、特に大手ネット証券を通じた同ファンドの保有者は 2021 年 12 月末時点ではすでに156 万人を超えております。

この数字はネット証券5社における合計のようです。ただし、複数の証券会社で購入している人は重複してカウントされています。また、同じ証券会社のつみたてNISA口座と課税口座で買った場合や、iDeCoで買い付けた場合も分かれるのかは不明です。

とはいえ、複数の証券会社で同じ投資信託を買うような人は少数派なので、少なく見積もっても100万人近くは買っていると思われます。

証券口座を開設できる日本人は約1億人ですから、100人に1人くらいは保有していると考えてよいかもしれません。収入がある人に限ればさらに少なくなります。

私の職場や友人にもeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)を買っている人が何人かいます。言わないだけで、米国に投資をしている人は多いのではないでしょうか。

S&P500が上昇した翌日に機嫌が良さそうな人がいたら、「この人は隠れ米国株投資家なのかも」と思うようになりそうです。

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