楽天投信投資顧問が運用する「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」(楽天VT、以下「楽天・全世界株式」)の純資産総額が、6月12日に初めて3000億円を突破しました。
楽天投信投資顧問とファンド購入者の皆さま、おめでとうございます! 順調に純資産総額を増やしていますね。
資金流入+株価上昇で大台を突破
「楽天・全世界株式」は2017年9月に設定されて以来、純資産総額が順調に増えています(画像は楽天投信投資顧問より)。
2020年のコロナ・ショックのときに、基準価額が大きく落ち込んだ影響で純資産総額は減りましたが、そのときを除けば設定以来、右肩上がりが続いています。
また、ごく最近は基準価額が上がった影響で純資産総額も増加しましたが、基準価額が上がっていない2021年末~2023年初も純資産総額が順調に増えています。つまり、「楽天・全世界株式」にはかなりの資金流入が続いているということになります。
全世界株式では純資産総額で「eMAXIS Slim」に次ぐ2位の規模
全世界株式では、「eMAXIS Slim全世界株式(オール・かんとりー)」は純資産総額1兆円超えと差をつけられていますが、いまのところ2位をキープしています。
「楽天・全世界株式」が対象とする指数はFTSE Global All Cap Indexで、MSCI ACWIに連動する「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」とは異なります。値動きは大きな差はないものの、ざっくりといえば「楽天・全世界株式」には小型株が含まれ、「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」には含まれていません。
「楽天・全世界株式」とまったく同じ指数のファンドとしては「SBI・V・全世界株式」で、バンガードのVTを購入していくという運用手法まで同じであることから、実質的にはこのファンドが最大のライバルでしょう。
2023年6月時点では、過去1年の運用状況だけで比較すると「SBI・V・全世界株式」のほうがわずかに好成績でした。
◆以下のリンクから全世界株式の比較記事をご確認いただけます。
これは信託報酬が「SBI・V・全世界株式」のほうが安いことが一因だと思われます。純資産総額では運用期間に差があるぶん、明らかに「楽天・全世界株式」が優位に立っていますが、「SBI・V・全世界株式」の売れ行きも順調です。
コスト面での「楽天・全世界株式」の対抗も期待したいところです!
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