楽天投信投資顧問が運用する「楽天・全米株式インデックス・ファンド」(楽天VTI、以下「楽天・全米株式」)の純資産総額が、6月20日に初めて1兆円の大台を突破しました。
楽天投信投資顧問とファンド購入者の皆さま、おめでとうございます! これでインデックスファンドとして1兆円を超えているものは3本目です。
「eMAXIS Slim」シリーズ以外で初の1兆円突破
「楽天・全米株式」は2017年9月に設定されて以来、純資産総額を伸ばし続けています(図は楽天投信投資顧問のページより)。
2017年時点では米国株式インデックスファンドは数えるほどでした。この6年間でライバルが10本以上も増えたのですが、順調に純資産総額を伸ばして、ついに1兆円を突破しています。
ちなみに、6月20日時点でのインデックスファンドの純資産総額のトップ5は次のとおりです。
ファンド名 | 純資産総額(百万円) |
eMAXIS Slim米国株式(S&P500) | 2,307,199 |
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) | 1,223,571 |
楽天・全米株式 | 1,000,723 |
SBI・V・S&P500 | 989,898 |
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式 | 529,509 |
4位の「SBI・V・S&P500」もまもなく1兆円を突破しそうですね。このファンドは2019年9月設定で、「楽天・全米株式」よりも2年後発ですが、すでに並ぶ水準まできました。
純資産総額では「SBI・V・S&P500」にまもなく抜かれそうですね。
「楽天・全米株式」の対象指数はCRSP U.S. Total Market指数で、バンガード社のETF・VTIを購入していく運用をしています。約500銘柄しか含まない「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」や「SBI・V・S&P500」とは異なり、米国の上場株式約4,000銘柄をカバーしているところが特徴です。
この点で独自路線にあったわけですが、2021年6月にはまったく同じ運用方法でコストが約半分の「SBI・V・全米株式」という強力なライバルも出てきています。いまのところ、ウェルスアドバイザーによる月次の資金流入でも「楽天・全米株式」のほうが圧倒している状況ですね。
◆楽天・全米株式の資金流出入
◆SBI・V・全米株式の資金流出入(縦軸が異なります)
しかし勝っているからこそ、これだけファンドが大きくなってきたぶん、いくらかコスト面でも手を打ってほしいなとも思います。
1兆円超えインデックスファンドにも3本目が到達したというニュースでした!
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