「Tracers MSCIオール・カントリー」の諸費用の上限が0.1%→0.03%に

230811「Tracers MSCIオール・カントリー」の諸費用の上限が0.1%→0.03%に 証券会社・運用会社
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「Tracers」シリーズを運用する日興アセットマネジメントから、8月3日に「Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)」などの運用コストの一部について、上限を引き下げることを発表しました(プレスリリース)。

「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」を意識した引き下げですね。

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指数使用料を含む諸費用の上限が0.1%→0.03%に

変わった点は以下のとおり(図はプレスリリースより、他も)。「その他の費用・手数料」のうち、上限年率0.1%だった指数使用料などを含む「諸費用」が、上限年率0.03%に圧縮されました。

Tracers MSCIオール・カントリーが諸費用の上限を引き下げ

信託報酬には変更がありません。

少々ややこしいのですが、日興アセットマネジメントは指数使用料を信託報酬に含めず、下図の右側に示されているように「その他の費用・手数料」(のうちの「諸費用」)に含めています。

Tracers MSCIオール・カントリーの諸費用の図解

対してライバルとなる「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」は、左側のように信託報酬の中に指数使用料を含めてきました。

これまで低コストインデックスファンドを積極的に出してきた他社も、信託報酬の中に含めていますよ。

指数使用料を信託報酬に含めるかどうかは運用会社次第ですが、これによってコストの比較が難しくなってしまう問題がありました。

「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」の信託報酬は指数使用料を含めて0.1030%、「Tracers MSCIオール・カントリー」は信託報酬0.0525%+指数使用料など最大年率0.1%……と言われたら、どちらがコスト面で有利なのか判断ができませんよね。

今回、上限を0,03%に変更したことで、「Tracers MSCIオール・カントリー」は信託報酬0.0525%+指数使用料など最大年率0.03%となり、合計して0.0825%となったことから、「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」よりも低コストと言えるようになりました。

以下の図のように、売買や保管に関する費用はさらに別途かかるのですが、これは「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」も信託報酬とは別枠になっており、この部分の条件は同じです。

Tracers MSCIオール・カントリーの総コストの図解

コスト面ではより明確に優位になった

4月に登場したときは「信託報酬0.0525%」が衝撃的でしたが、それに対して「諸費用」が0.1%までと、そちらが高すぎて低コストが疑わしいような状態になっていました。

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EDINETへの届出によると、日興アセットマネジメントから異次元の低コストとなる新たなファンド「Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)」が登場します...

が、今回の改定でコストの面では疑いの目を持たずに買えるようになったと思います。「Tracers MSCIオール・カントリー」はかなり攻めた判断をしてくれたのではないでしょうか。

前述の通り、コスト面では「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」に対して優位になったと言えるでしょう。

ただ、指数使用料を信託報酬に含めるかどうか、表記の仕方を「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」と同じにすればより低コストに見えるのに……ということで、いずれはその方向も検討してもらいたいですね。

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