【2024年10月】NASDAQ100指数&レバレッジ投信のリターン比較【リターン・信託報酬・実質コスト・純資産総額の一覧】

240108 NASDAQ100ファンド比較 証券会社・運用会社
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この記事は、NASDAQ100指数およびそのレバレッジ投信のリターン等を比較した記事です。NASDAQ100指数のインデックスファンドはNISAの成長投資枠対象のものに絞っています。

MSCI ACWI(全世界株式指数)やS&P500指数など、その他の指数の比較記事は以下にまとめています。

【2024年10月】最新ファンド比較記事一覧
当ブログではNISAつみたて投資枠対象のインデックスファンドとアクティブファンドのリターン・信託報酬・実質コスト・純資産総額などを一挙に比較しています。 最新情報を毎月更新。 「本...

この記事では基準価額の推移をもとに計算した損益率を比較していきます。

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NASDAQ100指数のインデックスファンド比較・一覧

NASDAQ100指数は、米国の新興市場NASDAQに上場する企業のうち、金融銘柄を除く時価総額上位100銘柄による時価総額加重平均型の指数です。上位100社に絞った指数ですが、時価総額の大きい企業から組み入れられているため、NASDAQ市場全体の指数であるNASDAQ総合指数と動きがほぼ同程度と言われています。

NISAつみたて投資枠の指定インデックスに含まれていないのですが、アクティブファンド等の枠組みでつみたて投資枠でも買える商品があります。

NASDAQ100指数に連動するインデックスファンドは以下の通りです。

なお、信託報酬は税抜、純資産総額の単位は百万円。ファンドは、①信託報酬率が安い、②運用期間が長い(設定日が古い)順に並べています。また、緑色の欄は「前月末までの◯年間の総リターン」を示し、黄色の欄は過去5年における1年ごとのリターンを示しています。

名称 信託
報酬
実質
コスト
純資産
総額
前月までの長期リターン 過去5年における1年ごとのリターン 決算日 設定日 備考
過去
1年
過去
3年
過去
5年
過去
10年
過去
15年
過去
1年
1~2
年前
2~3
年前
3~4
年前
4~5
年前
PayPay投信
NASDAQ100
0.184% 0.528% 2,572 30.06% 70.14% 30.06% 35.62% -3.54% 2024/06/25 2021/06/21
<購入・換金手数料なし>
ニッセイNASDAQ100
0.185% 0.323% 199,124 30.55% 30.55% 2024/09/20 2023/03/31 実質コストは概算
eMAXIS
NASDAQ100
0.185% 0.455% 121,193 30.26% 74.38% 30.26% 36.44% -1.88% 2024/01/26 2021/01/29
SBI・インベスコQQQ
NASDAQ100
0.233% 未決算 4,389 29.92% 29.92% 2024/08/22 2023/08/23 信託報酬・実質コストには投資先ETFの経費率0.175%を含む
NZAM・ベータ
NASDAQ100
0.400% 0.622% 3,310 29.86% 73.25% 29.86% 36.11% -1.98% 36.77% 2024/02/21 2020/03/12
たわらノーロード
NASDAQ100
0.400% 未決算 601 未決算 2023/12/26
日興・インデックスファンド
NASDAQ100(アメリカ株式)
0.440% 0.561% 173,487 30.03% 73.64% 30.03% 36.22% -1.97% 37.82% 2024/07/08 2020/08/31
iFreeNEXT
NASDAQ100
0.450% 0.516% 136,408 30.10% 74.04% 246.88% 30.10% 36.37% -1.90% 37.94% 44.49% 2024/08/30 2018/08/31

直近1年間のリターン(緑色の欄の一番左)では、2024年1月以来、「<購入・換金手数料なし>ニッセイNASDAQ100」が7回、「eMAXIS NASDAQ100」が3回トップを取っています。

運用期間が短いファンドも多いことから、優劣を結論づけるには時期尚早と考えられますが、信託報酬最安の「PayPay投信 NASDAQ100」は相対的に高コストで、リターンも今ひとつです。

近年、各社から投信が発売されるようになり、ETFのQQQ(インベスコQQQ信託シリーズ1)を購入するよりも手間が少なく、コストも低くなってきました。そのため、NASDAQ100指数への投資でも、投信を購入する方法で投資するのが良い方法だと思います。

◆指数についての特徴はQQQの記事でもまとめています。

QQQはナスダック100に連動する値動きの激しいETF
この記事では米国籍ETFのQQQ(Invesco QQQ Trust Series 1;インベスコ QQQ 信託シリーズ1)を紹介します。QQQはレバレッジをかけないETFですが、...

レバレッジ投信の比較・一覧

以降は参考までにですが、NASDAQ100指数の日次の値動きが2倍になるレバレッジ投信の過去のリターンを比較してみました。いずれもNISA成長投資枠の対象にはなっていません。

レバレッジ投信はいずれも為替ヘッジが掛かっていることと、日次の値動きが2倍になるからといって年次の値動きでみると2倍になるわけではないため、レバレッジなしのファンドの長期リターンや年次リターンを単純に2倍にしたものにはなりません。

名称 信託
報酬
実質
コスト
純資産
総額
前月までの長期リターン 過去5年における1年ごとのリターン 決算日 設定日 備考
過去
1年
過去
3年
過去
5年
過去
10年
過去
15年
過去
1年
1~2
年前
2~3
年前
3~4
年前
4~5
年前
auAM
レバレッジNASDAQ100
0.394% 0.459% 29,627 59.94% 59.94% 48.87% 2024/07/29 2022/07/28
楽天
レバレッジNASDAQ-100
0.700% 0.905% 48,937 58.20% 58.20% 46.60% 2023/10/16 2021/11/17
NZAM・レバレッジ米国株式
2倍ブル(NASDAQ100)
0.800% 0.779% 750 59.63% 59.63% 2024/01/29 2023/03/28
iFree
レバレッジNASDAQ100
0.900% 1.010% 251,695 59.67% 21.81% 281.38% 59.67% 47.45% -48.26% 60.28% 95.34% 2023/10/18 2018/10/19

近年は株価が大きく上昇したため目をみはるようなリターンが出ていますが、下がったときの幅もかなりのものです。個人的には腰を据えて運用していくには値動きが大きすぎ、安易に手を出すのは避けたほうがいいと考えています。

S&P500や全米株式よりも値動きは大きい

NISAつみたて投資枠対象の米国株式インデックスファンド(S&PやCRSP US Total Market指数)の年次の運用成績とも比較してみれば傾向がつかめると思いますが、NASDAQ100指数はレバレッジをかけていないものでも値動きの幅はかなり大きいです。つまり、ハイリスクな投資対象です。

◆他の米国株式インデックスのリターン比較記事はこちら。

【2024年10月】米国株式インデックスファンドのリターン比較とおすすめ【リターン・信託報酬・実質コスト・純資産総額の一覧】
この記事は主要なインデックスファンドのリターンを比較するシリーズの「米国株式」編です。NISAの積立投資枠対象の商品を取り扱っています。 インデックスファンドのリターンは、「配当込...

ハイリターンを記録している期間もありますが、高いリスクを取れば必ず高いリターンになるわけではありません。

近年は株価の上昇が続きましたが、長期的な株式投資の年率平均リターンを上回る時期でしたので、今後も同様に上がり続けるかというと不透明なところがあります。

とくにレバレッジをかけた商品は当たり外れが激しく、これだけに集中投資という戦略は単なる賭けの要素が出てきてしまい、まとまった金額を投入する資産形成には別の投資対象を選んだほうがいいと思います。

◆全世界株式や米国株式など、インデックスファンドの比較もどうぞ!

【2024年10月】最新ファンド比較記事一覧
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コメント

  1. ゆうき より:

    はじめましてで、いきなりですが、
    ありがとうございます!!

    私、NASDAQ100指数に連動するインデックスファンドの一覧を自作していたのですが、結局手数料いくらかかるの?と、イマイチ調べきれなくて・・困っていたのです。

    「実質コスト!!!」これです、私が知りたかったのは

    一番衝撃だったのは、PayPay投信の信託報酬と実質コストの差です

    一応目録書を読んだのですが、ちゃんと読めてませんでした。
    なまずんさまご自身が調べた資料をシェアしてくださったお陰で、手数料を抑えることができました。
    ほんと、助かりました。ありがとうございます。

    これからも、ご活躍をお祈りいたします。

    • なまずん なまずん より:

      ゆうきさん、うれしいコメントをいただきありがとうございます!
      投信の比較はなかなか手間がかかります。
      この記事でまとめている実質コストは各ファンドの運用報告書に記載されていますよ(なお第1期決算を終えていないファンドは調べようがありません)。

      PayPay投信の商品はNASDAQ100に限らず、信託報酬は安いのに実質コストが高く、トータルのリターンでは他ファンドより劣っているものが多いです。

      今後も更新していきますのでぜひよろしくお願いします!

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