投資にまわしている「余裕資金」もいつかは必要な資金

220723 投資にまわしている「余裕資金」もいつかは必要な資金 私の投資戦略
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「投資は余裕資金でやりましょう!」とよく言われますよね。「余剰資金」という表現もされます。

すぐに必要な資金を投資にまわして大きく減らしてしまったら大変です。「余裕資金」とは簡単にいえば「すぐには必要でない資金」ですが、どれくらいを余裕資金と考えておけばよいでしょうか。

これまでの実践をふまえて個人的な考えも書いていきます。

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「余裕資金」とは何をいう?

さて、まずは「余裕資金」(余剰資金)について解説されたページを探してみました。「auのiDeCo」のページに定義されていたので紹介します。

余剰資金
余裕資金とも言います。余剰資金とは手持ちの資産のうち、生活費や非常時に備えて残しておくお金を差し引いた資金で、当面使う予定がないお金のことです。または、多少減ってしまっても生活に影響を与えないお金のことを指します。auのiDeCo

別の項目での説明ですが、日本証券業協会は「当分使用する予定のない」資金と説明しています。

金融商品を購入する場合には、当分使用する予定のない余裕資金を充てることが基本日本証券業協会

投資家向け情報サイトのモーニングスターのページも同じような感じです。現預金からいざというときのために備えておくべきお金を引いたものという紹介がされています。

大和アセットマネジメントのウェブサイトでは、資金を3種類にわけて運用方法を考えようと提言されていますね。

下記のように、お金を色分けしてみましょう。
・使い道のきまっていない「余裕資金」
・将来の生活やイベントに「備える資金」
・日常的に生活で「使う資金」
大和アセットマネジメント

「使う資金」は預金で、「備える資金」は価格変動の少ない債券などで、「余裕資金」を積極的な運用に回すという3段構えを例にあげています。

「備える資金」と「余裕資金」では余裕の度合いが違うということでしょう。この2つをあわせると、ほかのサイトでの「余裕資金」の説明にほぼ一致しますね。

どれも同じような説明で、①当面は使う見込みがなく、②多少減ってしまっても生活に影響を与えない資金を「余裕資金」と考えておけばよいでしょう。

個人的には、「余裕資金」をさらに分割して、「将来にも使わない可能性のある資金(「備えの備え」や贅沢用の資金)」と、「どこかの時点で使う資金」にわける意識をしてもいいと思います。大和アセットマネジメントの考え方に近いです。

投資に回しているお金は将来に使うつもりがある

ここからは私の場合ですが、現時点での金融資産は「いまの生活に使う必要資金」と「将来の生活やライフイベントに使う必要資金」の2つからなります。いま完全に収入が途絶えてしまったら、全財産を使い切っても将来の生活費には足りません。そういう意味では、「完全なる余裕資金」がありません。

だから「余裕資金」といっても、ゼロになったり、回復不能なほど大きく減らしちゃったりするわけにはいかないんですよね。だから大事に運用したいんです。

したがって一部のレバレッジ投信のような値動きの大きすぎるアセットクラスには、余裕資金でも多額を投資するのは避けています。リスクの非常に大きい資産は当たれば大きいのですが、外れたら大変なことに。

大資産家でなければ、いずれは「必要資金」になるお金で運用しているのだということを忘れないようにしたいですね。

私としては、運用はインデックス投資で得られる分で構わないと思っています。逆にその平均的なリターンを取りこぼすことなく得たいという発想でインデックス運用を選んでいる面があります。これから働いて得る収入とインデックス運用の収益で、どこかで「完全なる余裕資金」ができるポイントを超えられると思っているので、そこは保守的に考えています。

投資スキルには自信がないぶん、市場の弱者の立ち回りを徹底します。

いまはまだ遠すぎてどこでそのポイントがくるのかはわかっていませんが、45~50歳くらいで達せればよいなと漠然と考えています。

私は現金を一定金額確保して残りは余裕資金として投資する

さらにいえば、月々の生活費は毎月の収入でカバーできるので、金融資産のほとんどは「将来の生活やライフイベントに使う必要資金」という考え方もできます。

すぐに使わないのだから、「金融資産のほとんどを投資にまわす」というのが合理的という見方もあります。

それは確かにそうなのですが、私は約1000万円を銀行預金としてもっておくようにしています。これがいまの生活資金(生活防衛資金)です。そして残りを余裕資金として投資しています。

①積立投資を自動化するにはある程度の現金のプールが必要、②現金として持っておく分があることで投資と生活資金の心理的な分離ができる(=投資部分は急落時も急騰時も放置しておける)ということで、これだけの現金を持つようにしています。

もちろん、投資を始めたときは1000万円をためてから開始したわけではなく、当初は数十万~100万円ほどだったと思います。生活資金の積み増しと積立投資を並行してやっていました。

感覚は人によって異なると思いますが、①と②のために私は現金を300万~1000万円を銀行に用意しておきたいと考えています。そのなかで最も保守的な選択をしました。

価格変動のリスクを減らすなら生活資金以上にもっと現金を持っておくほうがよいですし、逆にもっと投資を選好する人もいるでしょう。現状では私(とうなぎん)にとってはいまの水準が「下落に耐えられる安心感があって、かつ上昇したときに後れを取った感じがしない」という心地よい立ち回りなのかもしれません。

◆ずずずさんのブログを読んで、私もそうだよなと思ってこの記事を書きました。

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