2023年5月16日、東証株価指数(TOPIX)が1990年8月以来の33年ぶりの高値を記録しました(終値は2127.18ポイント)。日本株にも分散投資している私としては印象的なニュースでした。
完全放置のインデックス投資家なのでそんなことを意識してもおらず、そんなに久しぶりの高値であることをニュースで知りました。
1990年には生まれてもいないので、私からするとTOPIXが生涯で最高値を記録した日になりました(図はブルームバーグのニュースより)。
高値更新がニュースにならない普通のことになってほしい
33年ぶりの高値だそうですが、バブル期に記録したピークは2884.80とさらに35.6%も高い水準です。TOPIXの算出基準が当時と今とでは異なるとはいえ、それに比べるとまだまだ届かない水準ですね。
これは日本企業が単に凋落したというより、当時の日本株への期待やブームの影響が強すぎ、まさに異常な価格水準だったのだろうと推測できます。
その後、TOPIXは上下を繰り返しながら下がり続け、2012年にはバブル後最低値の695.51ポイントと4分の1以下になりました。そこから11年で約3倍になっているという状況です。
昨年に日経平均株価が30年半ぶりに3万円を突破したときにも書いたように、日本企業の利益はこの30年で約2倍にまで増えています。
バブル期よりは健全に株価が上昇しているように思います。日本株もここから伸びていくのでしょうか。
TOPIXは名目値ですから、インフレが進まなかったことも長期的に低迷している要因の1つです。このあたりも風向きが変わりつつありますね。
S&P500などはしょっちゅう最高値を更新しているので、高値更新が大したニュースにならないことを考えるとなんとも複雑なところですが、日本株も高値更新がニュースにならない普通のことになるように願っています。
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