「たわらノーロード先進国株式」が純資産総額3000億円を突破――実はいま一番売れている先進国株式インデックスファンド?

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アセットマネジメントOneが運用する「たわらノーロード先進国株式」の純資産総額が、5月1日に初めて3000億円を突破しました(画像はファンドのページより)。

たわらノーロード先進国株式が3000億円を突破

アセットマネジメントOneとファンド購入者の皆さま、おめでとうございます! 私も0.01億円以上持ってるので、数字を引き上げに一役買ってます。

その後基準価額が下落して直近では3000億円を割り込みましたが、最近は毎月50億~100億円の資金流入があるので、今後も増加基調となるでしょう。

先進国株式インデックスファンドでは「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」に続く3番目の規模になっています。

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純資産総額はこの数年で急拡大

「たわらノーロード先進国株式」は2015年12月に設定されたファンドです。発売から1年ごとの純資産総額の推移を見てみると,2019年から2021年までは純資産総額の伸びがほぼ倍々に加速してきたことがわかります。

日付 純資産総額
2016年12月末 60.11億円
2017年12月末 190.11億円
2018年12月末 264.12億円
2019年12月末 470.86億円
2020年12月末 821.33億円
2021年12月末 1708.67億円
2022年12月末 2389.98億円
2023年5月1日 3003.37億円

後述のとおり、2023年に入ってからも資金流入は大きく伸びています。さらに基準価額が上がったことで、純資産総額は2023年に入って4か月で約600億円増え、2023年5月2日に純資産総額3000億円を突破しました。

◆1000億円を突破したのは2021年3月29日でした。

純資産総額1000億円を突破した「たわらノーロード先進国株式」と類似ファンドの比較
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最近はライバルファンドより資金流入が多い?

前述の通り、「たわらノーロード先進国株式」よりも純資産総額が多い先進国株式インデックスファンドは2つあります。純資産総額4,770億円の「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式」、純資産総額4,411億円の「eMAXIS Slim先進国株式」です。

「たわらノーロード先進国株式」は純資産総額ではこれらのファンドに及びませんが、最近、単月の資金流入では「たわらノーロード先進国株式」がトップになることも増えてきました。

投信情報サイトのウエルスアドバイザーでは月間の資金流出入額の情報が載っているので、この3ファンドの2019年以降の資金流出入の状況を比べてみます。

◆<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式の資金流入

◆eMAXIS Slim先進国株式

eMAXIS Slim先進国株式の資金流入

◆たわらノーロード先進国株式

たわらノーロード先進国株式の資金流入

縦軸が一部異なるので比較が少しむずかしいですが、意外にも、この3ファンドのうち順調に資金流入が伸びているのは「たわらノーロード先進国株式」です。

他の2ファンドも安定した資金流入があるものの、純資産総額が最も大きい「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式」は月間40~60億円程度、「eMAXIS Slim先進国株式」は60~80億円程度でした。

最新のデータである2023年3月では、「たわらノーロード先進国株式」がトップに見えますね。

また、乱高下することなく順調に資金流入が増えているので、積み立てを設定して定期購入している人が多いことも予想されます。

なぜこんなにたわらが好調なのかの理由はわかりませんが、個人的には次の2つが大きいかなと感じています。

  • 販売会社が73社あり、ニッセイ(28社)、eMAXIS Slim(22社)より多い
    →たわらが信託報酬最安の販売会社も多い
  • 楽天証券iDeCoのなかで信託報酬が最安
    →ニッセイやeMAXIS SlimはSBI証券のラインアップに入っているが、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)などの人気ファンドもある

少し調べた範囲ではこの仮説を裏付ける資料が見つからないのですが、ほかにも理由があるかもしれません。今後もこの傾向が続けば、先進国株式クラスでは「たわらノーロード先進国株式」への注目がもっと高まるかも? と感じたニュースでした。

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