TOPIXがついに34年半ぶり最高値! 日本株も近年高リターン

240705 TOPIXがついに34年半ぶり最高値! 日本株も近年高リターン  投資家動向
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2024年7月4日、TOPIX(東証株価指数)が1989年12月18日以来の最高値を更新しました。

おめでとうございます! やっとTOPIXもバブルを超えましたね。

◆日経平均株価は2月にバブル後の最高値を更新しましたよ。

日経平均株価が史上最高値を34年ぶりに更新!
2024年2月22日、日経平均株価が34年ぶりに最高値を更新しました。おめでとうございます! 終値ベースでも史上最高値。もう「バブル後最高値」とは言わせない新しい時代になりましたね...

なお、7月4日にはXのポストに記載したように、日経平均株価も最高値をあらためて更新しました。

TOPIXも日経平均株価も日本経済を代表する株価指数です。しかし、時価総額加重平均型の指数で、かつより多くの銘柄を含むTOPIX(現在は東証プライム上場企業を中心に約2,140銘柄)が最高値を更新したというのは、日本経済全体を見るうえではより大きいニュースではないかと思います。

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TOPIXと日経平均株価の構成上位銘柄比較

5月末時点のTOPIX構成比率がJPX(日本取引所グループ)のウェブサイトに掲載されていましたので見てみましょう。

TOPIX上位銘柄 構成比率
トヨタ自動車 4.78%
三菱UFJフィナンシャル・グループ 2.54%
ソニーグループ 2.31%
日立製作所 2.00%
東京エレクトロン 1.82%
三井住友フィナンシャルグループ 1.82%
キーエンス 1.81%
三菱商事 1.72%
三井物産 1.62%
リクルートホールディングス 1.51%

このトップ10社で構成比率の21.92%(約5分の1)を占めています。日経平均株価の構成銘柄とも比較してみます。

日経平均株価銘柄 構成比率
ファーストリテイリング 10.05%
東京エレクトロン 8.65%
ソフトバンクグループ 5.15%
アドバンテスト 4.25%
信越化学工業 2.58%
TDK 2.44%
リクルートホールディングス 2.13%
KDDI 2.11%
ダイキン工業 1.85%
ファナック 1.82%

構成銘柄と比率は全く異なりますよね。また、日経平均株価はトップ10社で約41%を占めています。

TOPIXはとくに製造業が上位を占めているのが特徴で、時価総額基準ですから日本経済の根幹が製造業であることも示しています。これは巨大IT企業が上位に名を連ねる米国とは異なるところです。

ただ世界的に見ても米国のほうが例外とも思いますけれど。

一方、日経平均株価は株価平均が基本になっていることと、225社しか組み入れてないことから上位10社への集中率は高いですね。

どちらの指数も2024年に入って大きく伸び、最高値を更新しました。その影響もあってか、「日本株はオワコン」みたいな声も最近はすっかり聞かなくなりました。

個人的には以前から意見は変わりませんが、株式での投資範囲は偏らずに、日本も含めて広く分散しておくのが大事だと思います。

「投資対象は○○だけで良い」「〇〇には投資しないほうが良い」みたいな言説は筋が通っているように見えても鵜呑みにしないのが得策です。

東証プライムは時価総額1000兆円にも到達

たまたま同日にということではありますが、日経電子版によれば同じ7月4日に東証プライム上場企業(約1,630社)の時価総額が初めて1000兆円を超え、1007兆円に達しました。

日経平均株価が最高値、東証プライム時価総額1000兆円 - 日本経済新聞
東京株式市場で4日、日経平均株価が前日比332円89銭(0.8%)高の4万0913円65銭で終え、史上最高値を3カ月ぶりに更新した。グローバル企業が多い東証プライム市場の時価総額は...

節目への到達、おめでとうございます! 時価総額の推移を意識したことはないのですが、TOPIXの中心をなすプライム市場の時価総額が増えればTOPIXも上昇していきますよ。

数年前まで低迷していた日本株とはいえ、TOPIXに連動するインデックスファンドは、過去1年では約+25%、過去3年では約+55%、過去5年では約+102%と高リターンをあげています(過去10年で+170%前後、リーマン・ショックの影響もありますが過去15年では約+290%と驚くべき数値を叩き出しています)。

別記事ではTOPIXや日経平均株価などに連動する低コストインデックスファンドの一覧とその比較もしていますので、ぜひご参考に!

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