【2022年12月】日本株式インデックスファンドのリターン比較とおすすめ【リターン・信託報酬・実質コスト・純資産総額の一覧】

220114 日本株式インデックスファンドのリターン比較とおすすめ 証券会社・運用会社
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【2024年10月】最新ファンド比較記事一覧
当ブログではNISAつみたて投資枠対象のインデックスファンドとアクティブファンドのリターン・信託報酬・実質コスト・純資産総額などを一挙に比較しています。 最新情報を毎月更新。 「本...

つみたてNISAの対象商品には、38本の日本株式インデックスファンドがあります。

しかし、同種のインデックスファンドでも、その運用成績はまったく同じにはなりません。コストや運用によって差がでます。

では、最も運用成績がよいファンドはどれでしょうか?

この記事では、基準価額の推移をもとに過去の損益率を比較しました。最終的な損益を分析することで、見えないコスト面も含んだファンドの総合的な実力を知ることができます。

◆更新履歴
2022/07/31 2022年7月末の情報に更新。
2022/09/02 2022年8月末の情報に更新。
2022/10/03 2022年9月末の情報に更新。
2022/11/02 2022年10月末の情報に更新。
2022/12/02 2022年11月末の情報に更新。
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日本株式インデックスファンドの対象指数は3種類

つみたてNISA対象の日本株式インデックスファンドには、3種類の対象指数(ベンチマーク)があります。

TOPIX(東証株価指数)

TOPIX(東証株価指数)は、東京証券取引所が算出・公表する株価指数です。約2000銘柄から構成されています。

構成比の大きい5銘柄は次のとおりです。

銘柄 構成比
トヨタ自動車 3.84
ソニーグループ 3.28
キーエンス 2.41
リクルートHD 1.93
三菱UFJ・東京エレクトロン 1.44
上位の5社が占める割合は12.9%です。米国のほぼ全市場(約4000銘柄)を対象としたCRSP U.S. Total Market指数では、上位5社で約20%を占めるので、米国に比べると超巨大企業は少ないです。

つみたてNISAの対象になっているインデックスファンドは13本あります。なお、信託報酬は税抜、純資産総額の単位は百万円です。ファンドは、①信託報酬率が安い、②運用期間が長い(設定日が古い)、という順に並べています。

ファンド名称 1年
損益率
3年
損益率
5年
損益率
10年
損益率
信託
報酬
実質
コスト
純資産
総額
決算日 設定日
eMAXIS Slim
国内株式(TOPIX)
5.59% 25.02% 23.84% 0.140%
以内
0.158% 60,088 2022/04/25 2017/02/27
東京海上セレクション
日本株
TOPIX
6.16% 24.92% 22.64% 201.45% 0.140% 0.160% 29,325 2022/06/20 2001/09/25
<購入・換金手数料なし>
ニッセイ
TOPIX
5.58% 24.82% 23.63% 0.140% 0.156% 52,590 2022/02/21 2015/04/27
iFree
TOPIX
5.64% 25.13% 23.80% 0.140% 0.166% 8,685 2022/09/20 2016/09/08
Smart-i
TOPIX
5.56% 24.81% 23.40% 0.155% 0.163% 3,704 2022/05/25 2017/08/29
三井住友・DCつみたてNISA
日本株
5.58% 24.92% 23.78% 209.56% 0.160% 0.184% 74,957 2021/11/30 2011/12/09
たわらノーロード
TOPIX
5.58% 24.86% 23.59% 0.170% 0.190% 5,421 2021/10/12 2017/03/21
My SMT
TOPIX
5.55% 24.83% 0.170% 0.194% 562 2021/10/20 2018/01/12
つみたて日本株式
TOPIX
5.54% 24.86% 23.61% 0.180% 0.203% 15,934 2022/06/27 2017/08/16
SMT
TOPIX
5.32% 24.05% 22.30% 203.48% 0.370% 0.410% 23,879 2022/05/10 2008/01/09
eMAXIS
TOPIX
5.29% 23.96% 22.13% 203.38% 0.400% 0.444% 16,886 2022/01/26 2009/10/28
Funds-i
TOPIX
5.34% 23.96% 22.16% 203.29% 0.400% 0.444% 4,559 2022/09/06 2010/11/26
ニッセイ
TOPIXオープン
5.19% 23.53% 21.57% 201.48% 0.500% 0.554% 12,881 2022/02/21 2001/04/27
3年・5年といったやや長い期間のリターンをみると、信託報酬0.180%までと、0.3%以上のファンドでくっきりと差がついています。

1年のリターンが最も良かったのは「東京海上セレクション・日本株TOPIX」でした。これは12か月連続です。

このファンドは2020年10月から信託報酬を0.600%→0.140%と一気に引き下げました。3年騰落率・5年騰落率はその時期の影響が残っていることがわかります。

このクラスは信託報酬0.180%までの商品のファンドを買えば良好な結果が期待できそうです。

3年では「iFree TOPIX」、5年では「eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)」、10年では「三井住友・DCつみたてNISA・日本株」の成績が良好です。

日経平均株価(日経225)

日経平均株価(日経225)は日本経済新聞社が算出・公表する株価指数で、TOPIXと並ぶ日本株式の代表的な指数です。東証に上場する銘柄のうち、225銘柄を対象に算出します。

時価総額加重平均ではなく、基本的には株価の平均で算出されます。

組み入れられる割合が大きいトップ5社は次の通りです。

銘柄 構成比
東京エレクトロン 8.12
ファーストリテイリング 8.00
ソフトバンクグループ 3.99
ダイキン工業 3.20
ファナック 2.99
TOPIXとは顔ぶれがまったく異なりますね。この5社で26.3%と4分の1以上を占めます。

日経平均に連動するつみたてNISA対象のインデックスファンドは20本です。

ファンド名称 1年
損益率
3年
損益率
5年
損益率
10年
損益率
信託
報酬
実質
コスト
純資産
総額
決算日 設定日 備考
PayPay投信
日経225
2.40% 0.130% 0.426% 686 2022/03/07 2021/03/08
iFree
日経225
2.56% 26.73% 34.97% 0.140% 0.161% 38,165 2022/09/20 2016/09/08
<購入・換金手数料なし>
ニッセイ
日経平均
2.52% 26.48% 34.69% 0.140% 0.157% 41,389 2022/02/15 2016/11/21
eMAXIS Slim
国内株式(日経平均)
2.56% 26.48% 0.140% 0.159% 24,623 2022/04/25 2018/02/02
SMBC・DCインデックス
日経225
2.55% 0.140% 0.164% 2,448 2021/11/10 2020/07/22
NZAM・ベータ
日経225
2.75% 0.160% 0.185% 148 2021/12/13 2020/02/13
たわらノーロード
日経225
2.51% 26.28% 34.11% 0.170% 0.195% 74,543 2021/10/12 2015/12/07
Smart-i
日経225
2.22% 25.77% 33.62% 0.170% 0.206% 5,171 2022/05/25 2017/08/29
野村つみたて
日本株投信
2.47% 26.15% 34.25% 0.170% 0.193% 11,656 2022/05/12 2017/10/02
My SMT
日経225
2.48% 26.17% 34.25% 0.170% 0.196% 3,394 2021/10/20 2017/11/24
つみたて日本株式
日経平均
2.51% 26.31% 34.45% 0.180% 0.204% 50,020 2022/06/27 2017/08/16
東京海上
日経225
2.55% 25.74% 33.26% 0.225% 0.264% 7,394 2022/08/08 2016/10/27
ニッセイ
日経225
2.40% 26.00% 33.93% 246.20% 0.250% 0.278% 206,062 2022/02/22 2004/01/28
農林中金<パートナーズ>つみたてNISA
日本株式
日経225
2.25% 25.34% 32.78% 241.54% 0.350% 0.392% 38,016 2021/11/15 2017/12/19
SMT
日経225
2.19% 25.30% 32.28% 0.370% 0.410% 1,050 2022/05/10 2010/07/30 実質コストは概算
しんきんノーロード
日経225
2.26% 25.40% 32.83% 241.08% 0.390% 0.444% 42,949 2022/09/12 2017/10/31
eMAXIS
日経225
2.22% 25.20% 32.57% 240.00% 0.400% 0.446% 60,234 2022/01/26 2009/10/28
Funds-i
日経225
2.53% 25.93% 0.400% 0.446% 4,086 2022/09/06 2010/11/26
つみたて
日経225
0.450% 未決算 733 未決算 2022/02/14
朝日ライフ
日経平均
2.16% -2.52% -5.83% 54.70% 0.500% 0.558% 2,033 2021/11/15 2000/11/30 分配金あり
こちらも、信託報酬0.1%台のファンドと0.3%以上のファンドでは大きな差がつく結果となりました。

1年での比較ではところどころ逆転していますが、5年でのリターンは一目瞭然。買うなら信託報酬0.1%台のファンドから選びたいところです。

最も成績がよかったのは「NZAM・ベータ日経225」でした。過去11か月では、「NZAM・ベータ日経225」が5回、「SMBC・DCインデックス日経225」が3回、「Smart-i日経225」が2回、「iFree 日経225」「PayPay投信日経225」「eMAXIS Slim国内株式(日経平均)」が1回トップになっています。

長期的には「iFree 日経225」の成績が良好です。

JPX日経400

JPX日経400は、日本経済新聞社と日本取引所グループおよび東京証券取引所が共同で提供する日本の株価指数です。東証の各市場に上場する約3400銘柄のうち、400銘柄を対象に算出します。

2013年から算出が始まった新しい指数です。時価総額だけでなく、ROE(自己資本利益率)や営業利益なども組入基準になっています。

組み入れられる割合が大きいトップ5社は次の通りです。

銘柄 構成比
東京エレクトロン 2.13
リクルートHD 2.01
ソニーグループ 1.96
キーエンス 1.74
HOYA 1.69
TOPIXとも日経平均株価とも異なります。この5社で10%未満と、他の2指数と比べると特定の企業への偏りは少ないですね。

この指数に連動するつみたてNISA対象のインデックスファンドは5本です。

ファンド名称 1年
損益率
3年
損益率
5年
損益率
信託
報酬
実質
コスト
純資産
総額
決算日 設定日 備考
<購入・換金手数料なし>
ニッセイ
JPX日経400
5.54% 25.72% 24.31% 0.195% 0.221% 5,713 2021/11/22 2015/01/29
iFree
JPX日経400
5.52% 26.12% 25.92% 0.195% 0.221% 3,031 2022/03/22 2016/09/08
SMT
JPX日経インデックス400
5.27% 25.17% 24.45% 0.370% 0.416% 10,086 2022/04/20 2014/01/21 実質コストは概算
Funds-i
JPX日経インデックス400
5.31% 25.15% 24.36% 0.400% 0.450% 8,916 2022/09/06 2014/03/07
eMAXIS
JPX日経400
5.18% 24.96% 24.09% 0.400% 0.457% 6,271 2022/01/26 2014/04/01
TOPIXや日経平均株価と比較して、純資産総額が小さいファンドがほとんどです。

1年リターンがよかったのは「<購入・換金手数料なし>ニッセイJPX日経400」でした。これまではiFree JPX日経400」が11回、「<購入・換金手数料なし>ニッセイJPX日経400」が1回トップをとっています。

信託報酬が安いファンドのなかでもiFreeが良好な結果

この3つの指数は対象が異なります。動きもやや異なるため、どの指数を選ぶのがよいでしょうか?

私は時価総額加重平均で算出されるTOPIXを選んでいます。

しかし、TOPIXには成長性に乏しい企業も多く含まれていると指摘されることもあり、銘柄が絞り込まれた日経平均株価やJPX日経400を選んでもよいでしょう。ただし、JPX日経400のファンドは純資産総額が小さくあまり伸びていないため、やや選びにくいと思います。

TOPIX、日経平均株価、JPX日経400とも信託報酬が安いファンドほど長期的なリターンがよい傾向でした。複数のファンドから投資先を選べる場合は、より安いものを選びましょう。なかでも、iFreeのファンドの成績がよい傾向がみられるように私は感じます。

◆全世界株式や米国株式など、その他の指数に連動するファンドの比較はこちらから!

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